僕の大切のもの

僕がまだ31歳の時のお話

僕は小学校の先生をやって まだ6年目だった

かなたは1年生から6年生まで唯一僕がずっと担任になっている生徒だ

かなたは来年から私立の中学校に受験する予定でいる

僕はかなたの家の隣に住んでいて、家族とでも言っていいくらい親密関係になっている

僕は彼女と8年つきあっている

赤ちゃんができたら 結婚するつもりでいる

だけど、彼女は不妊症でお腹の中に赤ちゃんが出来てもすぐに死んでしまう

そんなこんなで5分もしないうちに パンケーキがきた

ピピピピピピ、ピピピピピピ

ピーンポーン

キーンコーンカーンコーン

かなたは保健室から出ていった

ピーンポーン

僕はかなたの事を一通りお話した

今日はかなたの事を考えてて いつ寝たっけな

そのまま分からないまま朝になっていた

かなたがいない授業が続いた

かなたにあいに行く当日になっていた

ピーンポーン

僕はお店に急いでむかった

お話がにぎやかになっていた

学校も忙しい時期だったから、いつの間にか1週間がたっていた

ピピピピピ、ピピピピピ

僕は急いでかなたのいる病院にむかった

かなたは緊急治療室にいた

かなたは僕をみて笑っていた

ピーーーーー

お医者さんたちが 全力でやっていたけど、 かなたは戻っては来なかった

周りは悲しい涙であふれていた

かなたがいなくなってから、 僕も変わろうと思ってお引越しした

あの日、かなたが用事があるって 言っていたのは、受験の日だったからだってことを後から知った

かなたは受かっていた お母さんに出来る最後の恩返しだったのかもしれない

今も学校の先生をやっている

かなたのあの言葉はなんだったんだろうと思いながら、半年がたっていた

ピーンポーン

かなたの事が頭の中にあったけど、 心の中から喜んでいる僕がいた

そして、僕たちはそのまま 結婚することにした

それからまた半年以上たっていた

かなたが生まれてから3年がたっていた

僕にはもう1人家族がいる

名前はさくら

元気すぎる女の子だ

今は凄い幸せだ

何年たっても元気でいてくれよ かなた、さくら

そして、あおい