一覧ページ

あくび🥱

第1話 - あくび🥱

100

2020年05月18日

#日常

莉子

「ハァアォァア～アォッ」

莉子

またあくびをしてしまった。今日で何回目だろうか。お母さんから人前であくびをするのはお行儀が悪いからとかなんとか言われている。行儀のことになるととてもうるさい。

莉子

(あくびなんか自然に出てしまうものなんだししょうがないじゃん)

莉子

そういう時は、なぜかみんなにうつってしまいがちだ。

莉子

でも授業中、みんなの前で大きなあくびなんかすると、先生には怒られる事が多い、そしてみんなは笑う。

莉子

友達の凛華はとてもお行儀が良い。

莉子

みんなに優しくて良い子だ。うちのお母さんにだって気に入られている。怖い先生にも気に入られている。

莉子

それでもみんなに気に入られているわけではない。凛華を良い子ぶりっ子だ、と見ている子達もいる。

ナレーター

ある日、凛華と学校から帰っていると、同じクラスの女の子達が横に並んで道をふさぎながら莉子達の前を歩いていた。その後ろにはちょっと困っている表情でおどおどと、歩いているおばあちゃんがいた。

ナレーター

莉子達はおばあちゃんのことが気になって大丈夫かなぁと話していた。でも後ろの女の子達はそんなこと気付きもしないでペラペラと楽しそうに喋っている。

莉子

注意⚠したいけどその子達は前に凛華のことを良い子ぶりっ子だ、と言って、凛華のことをいじめられた事があったので注意をする気持ちになれなかった。

莉子

(次に自分がいじめられたらどうしよう)

莉子

一方、凛華は我慢出来ないという感じだった。

莉子

　その時、女の子達がおばあちゃんに気がついたのか、喋るのを辞めて「あっ」という感じでいる。

女の子たち

「あっ、ごめんなさい後ろにいたなんて、気が付きませんでした！」

ナレーター

莉子達は、驚いて目をぱちくりさせながら、顔を見合わせている。

莉子

（あの子達って意外と非常識じゃないんだな）

凛華

（あの子達って意外と非常識じゃないんだな）

ナレーター

次の日、莉子達が学校に登校したら、女の子達がみんなで、莉子達の事を話していた。

莉子

何の事を話しているのか気になって近づくと

女の子たち

「ねぇねぇ！昨日会ったよね！」

莉子

「あっ、えっとー、う、うん！💦」

莉子

慌てて答えたのでみんなに笑われてしまった。

女の子たち

「そんなに驚かなくて良いじゃんw」

莉子

「あっ、ごめんね！」

莉子

もう一度笑われてしまった。

ナレーター

その日から女の子達とは毎日のように遊ぶようになった。

この作品はいかがでしたか？

100

0件

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう！

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

あくび🥱

第1話 - あくび🥱

作者の他の作品すべて見る

#日常の新着小説
一覧

関連するタグ

あくび🥱

第1話 - あくび🥱

作者の他の作品すべて見る

#日常の新着小説一覧

関連するタグ

#日常の新着小説
一覧