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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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登場人物⑥

ショウタに想いを寄せているセクシーでロイヤルな人:ミヤダテ・リョウタ(25) 愛称:舘様,だてさん *宮舘王国の王子 *渡辺王国の隣国で昔から交流はよくある *7年前まで毎年行われていた世界国家会議で、ショウタと出会った *世界国家会議では必ず話し込んだ *ショウタの健気な優しさと綺麗な歌声がとても好き *優しくて紳士的だが、少し抜けている *魔力はあまり強くないが剣術ができて、素手の喧嘩も含めてめちゃくちゃ強い。怒らせてはいけない

9話ですねぇ……ついについに、ショウタくんの気持ちが明らかに!?な方はお待たせです。あの天使くんがついに……ね

必ず1話(注意事項)から読み進めて行ってくださいね!あ、もう特になりません大丈夫!って方は今後ともよろしくお願いします!

鏡に映し出されたのはもちろん……

この部屋でお酒を飲むショウタの姿

カレンダーの日付はちょうど2週間前で

窓から見える月から夜とうかがえる

ショウタ

……アベは幼い頃から可愛くて

ショウタ

18になった途端

ショウタ

求婚状が沢山届くようになった

ショウタはお酒の入ったグラスを片手に

徐に話し出した

ラウール

そうなんだぁ

ラウール

でも急にどうしたの?

突然雰囲気を変えて話すショウタを

不思議そうに見つめるのは

銀髪で足が物凄く長くて可愛らしい子供

フッカの義理の息子、ラウールである

ショウタ

すげぇやさしいの

ショウタの白い肌がもう既にかなり赤い

ショウタ

傷つきやすいからさ、壁作ってるけど

ショウタ

根はすげぇ優しいから

ショウタ

困ってるやつがいたらほっとけない

ショウタ

あいつはそんなやつ

グラスは半分しか減っておらず

空き缶などもないため

飲み始めたばかりのようだが

かなり酔っている様子

ショウタ

親に捨てられてるってのがあるから

ショウタ

心を開くのは簡単じゃないのに

それでもまだお酒をあおるショウタ

ショウタ

あいつは望まない結婚も

ショウタ

この国の為ってなったら

ショウタ

受け入れると思うんだ

ラウール

それはショウタくんでしょ……

ラウール

てかペース早くない?

ラウール

もうやめときなって

ショウタ

そんなことさせない

ショウタ

アベには自由に生きて

ショウタ

幸せを掴んでほしいんだ

ラウール

それで毒林檎?

ラウール

それよりペースが……

ショウタ

魔法をかけた林檎

どうやらショウタはラウールの忠告には

聞こえないふりを決め込んでいるようだ

ショウタ

もう二度と捨てられた悲しみなんて

ショウタ

あじあわせたくねぇから

ラウール

おれもショウタくんに

ラウール

悲しい思いさせたくないよ?

ショウタ

俺との思い出……

ショウタ

俺なんか忘れちゃえばいいの

ショウタ

そしたらアベは傷つかない

ショウタ

そうゆー魔法

ラウール

そしたら姫はひとりじゃないの?

ショウタ

大丈夫、アベにはサクマがいるから

ショウタ

あいつには俺のとっておきの

ショウタ

魔術を教えてある

ラウール

じゃあもうサクマくんとも会わないの?

ショウタ

会わない

ショウタ

そのうち王宮に押しかけて来るだろうが

ラウール

そりゃそうだよ

ショウタ

そんときはアベを頼んだって

ショウタ

それだけ言って押し返す

ショウタ

……親友ならわかってくれるはず

ラウール

そしたらショウタくんは

ラウール

他の国の人と結婚するの?

ショウタ

ん、したいってわけじゃないけど

ショウタ

俺ひとりってのは無理だし

ラウール

ねぇ、好きな人は?

ラウール

好きな人はどうするの?

ラウール

いるんじゃないの?

ショウタ

さぁね……

ショウタはラウールの頭を優しく撫でた

ショウタ

まぁ、何としても結婚する

そう、決意を口にする

ラウール

ショウタくんはかっこよくて

ラウール

優しくて、可愛らしいから

ラウール

誰がショウタくんを手に入れるか

ラウール

興味あるけど

ショウタ

なぁにいってんだよ

ショウタ

みんなかぁいい、アベにむちゅーだよ

ショウタはさらにお酒をあおり

グラスは空っぽになった

ショウタ

この世界にアベを

ショウタ

俺がひきこんじまった、から

ラウール

ショウタくんのせいじゃないし

ラウール

誰のせいでもないでしょ

ショウタ

……んと、早くいっちまうし

ラウール

……

ラウールは不慮の事故で亡くなられた

ショウタのパパとママ、2人の写真を見る

ショウタ

早すぎて結婚相手なんて

ショウタ

決めらんねぇし……

ショウタはアベが寝ている

隣のアベの部屋に視線を移す

ショウタ

もう解放してやりたいんだよ

ラウール

姫が解放されたとしても

ラウール

ショウタくんが壊れちゃわない?

ショウタ

自分に魔法かけるからだいじょーぶ

ラウール

……

ショウタ

しんぱいすんな

ショウタ

ラウールのことはかまってやるから

ショウタ

フッカのかぁいい息子だからねぇ

ラウール

ねぇ、ショウタくん

ショウタ

ん?

ラウール

何でそれおれにいうの?

ショウタ

ラウールなら誰にもいわないだろ?

ラウール

わかんないよ?

ショウタ

ダメら……あ、コウジとかもな?

ショウタ

ぜったいいうなよ!?

ショウタが思わず勢いよく机を叩くと

空のグラスを落とし割ってしまう

ラウール

あぁ……

拾おうと手を伸ばしたラウールの手を掴み

ショウタは自分の方へ顔を向けさせた

ショウタ

ま、らうーるは

ショウタ

いわないよ

ショウタ

"おれのため"に

ショウタ

いわないれっていったらね

ラウール

……ショウタくんもう飲みすぎ

ラウール

酔いすぎてさっきっから

ラウール

呂律廻ってないからね?

ショウタ

よってないし〜

ショウタ

あ、ふっかにもだめだからんなぁ

ラウール

じゃあ言わないでよ……

フッカ

おい、入るぞ〜

そう声をかけるとほぼ同時に

フッカはショウタの部屋へ入ってきた

ラウール

あ、ママおかえり!

ショウタ

おかえいー!

ショウタ

ふっかものもぉー?

フッカ

うわまたかよ

フッカ

あーあ、グラス割れちゃったか

ショウタ

ごめんねぇ

フッカ

はいはい、俺拾うから

フッカ

ラウは触んなよ、危ないから

ラウール

……はぁい

そう言って散らばった破片を拾うフッカ

フッカ

顔赤すぎだろ……

フッカ

度の高いやつあけたな……

フッカ

何話してたのさ

ラウール

うーん、内緒話?

ショウタ

そうそ、ないしょばなし!ふふっ

フッカ

ええ、俺も混ぜろよぉ

ショウタ

やだ〜ふっかげーむしよげーむ

フッカ

いや、ダメ、酔いすぎ

フッカ

お前はもう寝ろ

ショウタ

えぇ……

フッカがショウタの頭を優しく撫でると

ショウタはうとうとし始めた

フッカ

はいはい、ベットいくぞ〜

ショウタ

やだ、らうるとまだしゃべる……

ショウタ

ふっかとげーむす……る…

ラウール

おやすみ、ショウタくん

フッカ

はい、お休みして寝るよ

ショウタ

うーん……すぅ……

フッカが支えようとすると

ショウタはすぅすぅと寝息をたてた

フッカ

あ、寝た

フッカ

あーあ、運ばねぇと

ラウール

いいじゃん後で、ママも飲も?

フッカ

いやお前はまだ未成年……

フッカ

あ、タピオカミルクティーね

ラウール

ショウタくんほんと可愛いね

ラウール

さっきまであんな真剣な顔してたのに

フッカ

何、教えてよ

ラウール

言えないよ

フッカ

俺には言ってくんねぇのかよ

ラウール

ママ、ショウタくんが無理しないよう

ラウール

ちゃんと見ててあげてね?

フッカ

……いつもそうしてるつもりだよ

ラウール

ママ偉い♡

ラウール

でもママも無理しちゃダメだよ!

ラウール

なんかあったらおれに話すんだよ?

フッカ

ありがと、ラウぅ……

フッカ

立派に育ってぇ……

大袈裟にリアクションしたフッカは

腕で顔を隠し、ほんとにちょっぴり泣いた

ラウール

俺もママも王権者とかだったら

ラウール

婚約者に立候補できたかな?

フッカ

何で俺が……

フッカ

そもそもショウタには好きなやつが…

ラウール

フッカ

あっ、あー!?

慌てて口を塞ぐフッカ

フッカ

これ言っちゃダメなんだった

フッカ

ラウ、やっぱり聞かなかったことに

ラウール

やだ!!!!

ラウール

ちょっとママ!教えてよ!

ラウール

やっぱりいるんだね!?

ラウール

誰なの!?どんな人!?

ラウール

可愛い系?かっこいい系?

ラウール

性格でいうとどんな感じ?

フッカ

ちょ、ショウタに怒られる……!

フッカ

それにあんま騒ぐとアベちゃん起きちゃう

ラウール

聞かなかったことにするし

ラウール

ハグしてあげる!

フッカ

紳士系かな

ラウール

そうなんだぁ

フッカ

よし、ハグ!

フッカ

ハグプリーズ!ラウ〜♡

ラウール

紳士的なら、任せても安心かな……

フッカ

ん〜ラウちゃん〜?

ラウール

まさか好きな人を諦める気?

ラウール

……そんなことさせない

まだ若く幼いラウールだが

その瞳には光が灯り

誰よりもこの国と

ショウタの未来について考えていた

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