コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
朝 木目調のモダンなテーブルで 珈琲を飲みながら 煙草を吸う これが彼 木村達彦の いつもの1日のはじまりだ
達彦
達彦
達彦
達彦
達彦
戸惑う達彦
達彦
達彦
達彦
驚く達彦をよそめに 時間はただ 刻一刻とすぎてゆく
達彦
達彦
達彦
達彦
その声は ただむなしく 響くだけだった……
達彦
達彦
達彦
達彦
達彦
達彦
はやくも達彦は 現状を把握しつつあった
達彦
達彦
達彦
達彦
達彦
ただ、現状を把握しつつも やはりその出来事は 信じられない それほど不可解なことが 今起こっている
達彦
達彦
達彦
達彦
その問いにこたえてくれる者は どこにもいなかった……
達彦
達彦
達彦
達彦
ひとまず落ち着いた達彦。
達彦
達彦
いくら話そうとも 彼にはこたえてくれるものはいない そう 彼は独身貴族なのだ。
達彦
達彦
達彦
今おきている奇妙な出来事 それは現実ではなく 自分の妄想や疲れ、 または普段の不摂生からくるものだと 疑う達彦であった。
達彦
達彦
達彦
あきれ果てる達彦 その理由は明白であった。 自分の既にわかっていることが 再度繰り返し 頭の中に流れてくるのだ。
達彦
達彦
達彦
達彦
本当は今すぐにでも 病院に行きたいところだが しがない商社で働く達彦には 会社が常に人手不足なのは 理解しており そうゆうわけにもいかなかった
達彦
~○○○商社~
達彦
達彦
達彦
半ばあきらめつつ 達彦は仕事に就いた ーお昼休みー
達彦
達彦
自らのルーティンを 大切にする達彦 お昼休みでの食堂の席も 勿論いつもと同じ
達彦
達彦
七瀬ほのか
達彦
達彦
七瀬ほのか
達彦
うれしいお客様だった。
達彦
七瀬ほのか
達彦には片想いの相手がいた それが この七瀬ほのか まさか向こうからお昼に 同じ席に着いてくれるとは……
七瀬ほのか
達彦
七瀬ほのか
達彦
七瀬ほのか
達彦
七瀬ほのか
七瀬ほのか
ま、まさか!! いや、そんなはずはっ! 今達彦には最悪なことが 頭に浮かんでいる……
七瀬ほのか
達彦
達彦
達彦
七瀬ほのか
七瀬ほのか
達彦
達彦
どうにかとりつくろわなければ とりあえずこの場を切り抜ける 言い訳を考える達彦
七瀬ほのか
七瀬ほのか
七瀬ほのか
達彦
達彦
黙れっ黙れっ黙れっ と 何度も繰り返し頭で叫ぶ。
七瀬ほのか
七瀬ほのか
達彦
悲鳴をあげ走り去っていく彼女を 達彦はただ 呆然と見送るしかなかった……
達彦
達彦
達彦
信じられないっ 軽い精神病の類だと 考えていた達彦には この意味不明な声が 他の人にも聞こえるなどとは 想像もしなかったのだ
達彦
他の人にもコレが聞こえるなら マズい! ただ本能的に 「マズイ」 その思いだけで辺りをみまわしてみた 勿論 聞こえていたら どうするのかなんて考えもせず……
達彦
先程の七瀬ほのかの悲鳴により 若干ザワついてはいるが この声が聴こえている様子はない
達彦
仮にこの声が 他にも聴こえていたなら 朝の自分や 先刻の七瀬ほのかのように もっと取り乱しているはずだ……
達彦
達彦
達彦
達彦
達彦は困惑している中 思考を張り巡らせた
達彦
達彦
達彦
達彦
達彦
達也はここで 1つの答えに辿り着いた
達彦
達彦
自分の好きな相手にだけ届く? いや、なにかおかしい そんな曖昧なことがあるのか?
達彦
達彦
達彦
達彦
未だに 不安だけが募っていく
女性社員A
女性社員B
達彦
女性社員A
女性社員B
急にすれ違いざまの 女性社員二人が悲鳴をあげた。
女性社員A
女性社員B
達彦
達彦はこの一連の流れにより 瞬間的に閃いた それは一瞬の閃きでありながらも 確信に近いものを感じていた。
達彦
そう、 それは好きな人とかの曖昧な 「心の距離」 などではなく 他人との単純な 「物理的な距離」 達彦はそう確信したのだ。
達彦
達彦
達彦
そう思うのが早いか 既に達彦は走り出していた。
達彦
勢いで走り出したものの 自然と行き先は決まっていた。
~○○病院 精神科~
受付
達彦
達彦
達彦
達彦
今の達彦にはそれが 精一杯の説明だった……
受付
受付
達彦
達彦
達彦は急いで後退りし 距離をとった
受付
受付
そうなのだ 達彦にはこの奇怪な声が 距離で他の人にもきこえるのは 確信があるのだが それが自分とどのくらい 半径2mか3mか 離れていれば届かないのか いまだわからないのだ
受付
受付
受付
達彦
達彦
はじめの方しか聴こえていない様子の 受付嬢をみて達彦は ホッと胸をなでた
達彦
達彦
達彦
達彦
達彦
達彦
困惑、憤り、悲壮、 それらのものが入り雑じった 感情 それに精神的な疲労も手伝い 達彦は平静を装うのが 難しくなっていた……
達彦
達彦
達彦
そんな達彦を 先程の受付嬢は怪訝な顔で 見つめていた……
達彦
達彦
それを察した達彦は 咄嗟に顔を伏せた……
達彦
達彦
受付
受付
受付
達彦
達彦は呼ばれた部屋に 入っていった
達彦
達彦
達彦
医師
部屋には 端正な顔立ちながら 髭をたくわえ、 渋みもかもしだす男性が座っていた。
達彦
達彦
医師
医師
達彦
医師
達彦
達彦
達彦
医師
達彦
医師
医師
達彦
達彦
達彦
達彦
医師
達彦
達彦
達彦
達彦
医師
落ち着いた雰囲気のある医師に 少しずつではあるが 慣れてきた達彦
医師
達彦
医師
達彦
達彦
達彦
病院にいけばなんとかなる という妄信的な考えのもと この中で絶対的な存在である 医者というものに この奇妙な声のことを 完全に油断していた 近づきすぎていたのだ
達彦
達彦
医師
医師
医師
医師
達彦
達彦は懸命に説明しようとする。
達彦
達彦
医師
医師
達彦
達彦
達彦
達彦
医師
達彦は 自我が崩壊しつつあった……
医師
達彦
達彦
達彦
達彦
達彦
医師
もはや達彦には この声が 頭の中からなのか 自分が発しているのか わからなくなっていた。
医師
達彦
達彦
達彦
医師
達彦
達彦
達彦
達彦
達彦
医師
かろうじて
達彦
意識を保とうとするが
達彦
それが自分のものなのか
達彦
この奇怪な「なにか」なのか
達彦
知る術はなかった…
達彦
医師
達彦
医師
達彦
医師
達彦
医師
医師
達彦
達彦は独り部屋の中にいた
達彦
ここにいれば安心できる
達彦
そう、達彦は隔離されたのだ
達彦
他の者にこの変な声の 届かないところへきたのだ
達彦
達彦は
達彦
平穏を手にいれたのだ
達彦
達彦