いつかまた

いつかまた会えるといいね

そんな言葉を言って君はどこかへ旅立った

私は止めようともしなかった

止めようとしても君がどこかへ行ってしまうことは

明白だったからで

私の無力さをはじめて感じた

毎年、毎日のように君と過ごした日々

ずっと笑っていた日々

明るい場所に行くんだ

母がそう言った

私たちが今まで過ごした場所は

とてつもなく狭い暗い場所だった

いつかまた会えたら…

君が思うより私は君のことをずっと

考えていた

あの日。あの時。

旅立った君を

私はどんな表情(カオ)で見ていたんだっけ

置いていかれるって

走っていかなかったのは何故だろう

あの日はまだ

君の大切さが

分からなくて

追いかけてくれって

悲しそうに笑う君を

無視して

私は泣きながら…

私に気付かない君に

私はとても

早く気付いてほしくて

目立つようにしているのに

私はこんなにも君のことを

愛しているのに

ねえ

いつかまた

私のことを

愛してください