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危険な恋 #07

第1話 - 危険な恋 #07

160

2019年06月04日

#BL

#ジャック・ザ・リッパー

#ぱっく。

ぱっく。

次の日

ジャック・ザ・リッパー

やはり、雨が降ってますね。

ジャック・ザ・リッパー

体調の方は大丈夫ですか？

アーロン

はい、なんとか。

ジャック・ザ・リッパー

やはり今日はお菓子でも作りましょうか。

このまま幸せな時間が続くと思っていた

しかし、現実は甘くなかった

(ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ)

ジャック・ザ・リッパー

雨なのに来客の様ですね。

アーロン

僕、出ますよ。

ジャック・ザ・リッパー

お願いします。

ジャックは玄関へ向かった

アーロン

どちら様ですか??

???

開けてくれ。

アーロン

(大丈夫かな……??)

アーロンは玄関の扉を開けた

???

動くな。

男は片手に持った銃をアーロンの頭に当てた

???

ジャック・ザ・リッパーか??

アーロン

ち、違う……!!

???

家の中だな??

アーロン

………。

???

案内しろ。少しでも変な事をしたら撃つからな。

アーロン

(ど、どうすれば……。)

アーロンはジャックのいるキッチンへ歩いていった

ジャック・ザ・リッパー

アーロン、誰です……か。

ジャック・ザ・リッパー

どちら様ですか??あなたは。

???

お前に名乗る程の名前じゃねぇよ。

殺し屋

でも、俺の本職は殺し屋とだけ言っておこうか。

ジャック・ザ・リッパー

殺し屋……ですか。

ジャック・ザ・リッパー

その前に、その子を離してくれませんか??

殺し屋

あぁ、悪かった。

ジャック・ザ・リッパー

それで、何をしに来たのですか??

殺し屋

何って、お前を殺そうと思ってな。

殺し屋

俺はイギリスから来た。

殺し屋

お前はイギリスでは有名だろ??伝達力のない世の中だから、流石にカナダでは有名じゃないみたいだな。

ジャック・ザ・リッパー

………。

殺し屋

イギリスで見た新聞でお前の存在を知った俺は、お前を殺したくてうずうずしてた。

殺し屋

やっと…今日殺せるぜ。ありがとうよ。

ジャック・ザ・リッパー

そういうことですか。

(ﾊﾟｧﾝ)

アーロン

うわっ……。

殺し屋は銃を4発、地面に撃ち込んだ

ジャック・ザ・リッパー

的は私なのですよ??何故床を??

殺し屋

俺はプロだ。弾は1発あれば足りる。

ジャック・ザ・リッパー

随分余裕なのですね。

殺し屋

お前こそ余裕そうじゃねぇか。

ジャック・ザ・リッパー

……。

殺し屋

いいや、やっぱりナイフがあれば殺せるか??

アーロン

ジャックさん……危険です。

ジャック・ザ・リッパー

大丈夫です。

アーロン

(ジャック……なんで冷静でいられるんだよ…。)

殺し屋

ここにあるナイフ、借りるぜ。

アーロン

ジャックさん、逃げないと!!

アーロンはジャックの手を強く引いた

ジャックは引っ張られて走った

アーロン

この家は広いです、隠れましょう。

ジャック・ザ・リッパー

アーロン……。

後ろには殺し屋の姿は無かった

2人は狭くて暗い部屋に身を潜めた

アーロン

………。

ジャック・ザ・リッパー

怖いですか??

アーロン

あ、当たり前です…。

ジャック・ザ・リッパー

大丈夫ですよ。私がいます。

アーロン

………。

ジャック・ザ・リッパー

しかし、ここにいるのも危険です。今は時間との戦いです。

ジャック・ザ・リッパー

私は武器庫に行って、銃を取ってきます。

アーロン

危険ですよ……。

ジャック・ザ・リッパー

分かってます。しかし、彼はいまナイフしか持っていないでしょう。

アーロン

そ、そうか……。

ジャック・ザ・リッパー

あなたはここに居るのです。静かにしていて下さい。

アーロン

でも……僕怖い……。

ジャック・ザ・リッパー

手で口を抑えて。なるべく音は立てないでください。

アーロン

でも……!!

ジャック・ザ・リッパー

すぐに戻ります。そしたら一緒に逃げましょう。

アーロン

……はい。

ジャックは暗い部屋から出ていった

ジャック・ザ・リッパー

(無事に武器庫には着きました。)

ジャック・ザ・リッパー

(この銃と、弾をなるべく多く持っていきましょうか。)

ジャック・ザ・リッパー

(よし、これ位で。急いで戻りましょう。)

その時

(ﾊﾞｧｧｧﾝ)

ジャック・ザ・リッパー

(銃声……。)

ジャック・ザ・リッパー

(奴は銃を持っていたのか……?!)

ジャック・ザ・リッパー

アーロン……!!

ジャックは急いでその場からアーロンのいる部屋へ向かった

ジャック・ザ・リッパー

アーロン……アーロン……!!

しかし、ジャックがアーロンの元に戻った時には…

殺し屋

あ、いた。ジャック・ザ・リッパー。

殺し屋

お前探してたらこのガキがいたから、殺しちゃった。

目の前には胸元から血を流して倒れているアーロンがいた

殺し屋

あとはお前を殺るだけだ。

ジャック・ザ・リッパー

許しません………。

殺し屋

あ？

ジャック・ザ・リッパー

殺す……。

ジャックの頭の中では……

アーロン

もう、人を殺さないと約束してくれますか??

ジャック・ザ・リッパー

はい。約束です。

アーロン

ジャックさん、大好きです。

ジャック・ザ・リッパー

私も大好きですよ。

ジャック・ザ・リッパー

もうあなたを手放したりしません。

ジャック・ザ・リッパー

アーロン。やっと分かりました……。

ジャック・ザ・リッパー

私とあなたは強い想いで結ばれた。

ジャック・ザ・リッパー

そして、不幸。それはあなたが死ぬこと…。

ジャック・ザ・リッパー

自分自身を誇れる自分になれば不幸が幸に変わる。だから、私はあなたを愛する自分を誇りに思った。

ジャック・ザ・リッパー

しかし、それは誇れる自分ではなかったということ。

殺し屋

何をブツブツと言ってるんだよ。

殺し屋

やっとお前も……

殺し屋

殺せるっ……うぐっ……

殺し屋

お前……いつの間に………銃を…?!

ジャック・ザ・リッパー

アーロン。もう人を殺さないという約束をしたのに破って申し訳ないです。

ジャック・ザ・リッパー

しかし、最後にこれが誇れる自分だと信じて……。

ジャックは倒れているアーロンに近づいた

ジャック・ザ・リッパー

アーロン……。アーロン……申し訳ないです。私はこれからどうしたら……。

ジャックはそっとアーロンの胸元に耳を当てた

ジャック・ザ・リッパー

…………。

ジャック・ザ・リッパー

これは……もしかしたら……!!

ーendー

最近自分の過去の作品を読み返してみたら

自分の作品なのに面白くてビックリしました

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ぱっく。

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