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フォロー失礼します!
わぁあ!神展開だぁっ‼️ 初恋同士だったのか…めちゃええ😢 今回も神作ありがとう!!!
ゲームセンターを出ると すっかり日が暮れていた
空は茜色に染まっている
黒
白
楽しい時間はあっという間に過ぎていく
もっと遊んでいたいが そういうわけにもいかない
放課後に遊びに行ったりするのも 学生のうちしかできない
人生楽しんだもん勝ちだ
青
桃
白
水
きっと大人になってから 見返したらエモいんだろうなぁ
思い出が蘇る、みたいな?
赤
黒
大人になると学生時代の友人と 疎遠になってしまう人が多いと ネットで見たことがある
僕らはずっと友達のままで 居られるのだろうか?
少し不安だ
今は連絡を取る手段がたくさんある
リアルの繋がりが薄くなっても、 ネットを通して連絡が取れる
とても画期的だ
ずっと友達で居れるようにマメに 連絡をしようと思った
白
水
白
青
青
黒
赤
赤
桃
それは僕も疑問に思っていた
好きになったきっかけが 内面的なところなら、 初対面でわかるとは思えない
どういうことなんだろうか?
青
青
桃
青
桃
青
水
突然ないこ先輩の話を遮って 叫び出したいふ先輩
焦りの表情が見える
水
青
水
焦ってる様子だが、どうしたんだろう?
全く見当もつかない
青
桃
頬を膨らせて怒る先輩
その姿がなんだか懐かしく思えた
頭に浮かんだのは一人の幼い少年
青い髪に青い瞳
まさにいふ先輩のような姿だ
水
欠けていたピースが嵌まっていくように 記憶が蘇る
思い出したんだ、 幼馴染の彼のことを─────
幼い頃の水
幼い頃の青
幼い頃の水
幼い頃の青
あれは十年以上の前のこと
僕には幼馴染がいた
隣の家に住んでいて、年は一つ上
いつも二人で遊んでいた
幼い頃の青
幼い頃の水
幼い頃の水
幼い頃の青
幼い頃の水
幼い頃の水
幼い頃の水
幼い頃の青
幼い頃の水
いふくんは物知りでいつも僕に いろんなことを教えてくれた
毎日いふくんと会えることを 楽しみにしていた
幼い頃の水
幼い頃の青
幼い頃の青
きっといふくんは友達としての 好きとして受け取っていたと思う
でも、僕は恋愛として好きだった
いつから好きかなんてわからない
気がついたら好きになっていたんだ
明るくて優しいいふくんが大好きだった
幼い頃の青
幼い頃の水
幼い頃の青
幼い頃の水
幼い頃の水
幼い頃の青
同い年の友達より いふくんの方が気が合った
大人になってもずっと一緒で、 変わらないと思っていた
しかし、そんな日々は長くは 続かなかった
幼い頃の青
幼い頃の青
幼い頃の水
幼い頃の水
幼い頃の青
いふくんが海外に引っ越すことに なってしまったのだ
帰って来れるかもわからないらしい
幼い僕でもそれがどういうことなのか 理解できた
幼い頃の水
幼い頃の青
幼い頃の水
幼い頃の青
二人で泣きそうになりながらも 別れを惜しんだ
必ずまた会おう、と誓った
これが十年以上前の僕といふくんの話だ
思い出した
全部全部蘇ってきた
僕の幼馴染で初恋の人は いふ先輩だったんだ
どうして忘れていたんだろう?
二人で遊んだあの公園も
二人で作った秘密基地も
何もかも忘れていた
脳内に幼い頃の記憶が一気に流れてくる
物心がついた頃からずっと一緒で、 それが当たり前だった
黒
青
横目で悠佑先輩と話している いふ先輩を眺める
あの頃から背丈もかなり 大きくなっている
声もかなり低くなった
昔の高めの声が嘘みたいだ
昔は僕とあまり変わらなかった背丈も 10cm近くの差になってしまった
でもあの頃の優しさも笑顔も 何一つ変わっていない
改めて考えるとどうして 気づかなかったのか 不思議なぐらいだ
となると、いふ先輩が僕を 好きになった理由も 別なんじゃないだろうか
もしかしたら僕のことを 覚えていたのかもしれない
真意は先輩にしかわからないから 憶測でしかないけど
白
水
水
先輩を見つめていて、 すっかり上の空になっていた
初兎ちゃんの声で一気に意識が 現実に戻ってきた
白
水
ニッコリと笑みを浮かべて 初兎ちゃんたちの方へ 駆けて行った──────