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目黒side 目が覚めるとそこは車の中だった。 そして、俺の家に着いたと知らされ、きっとこのままみんなが家に入ったらまた心配かけると思った。 だから、「もう大丈夫」そう言ったけど体は全く言うことを聞かなかった。 気づけば俺はそのままだんだんとキツくなっていき、いつの間にか再び眠ってしまっていた。

目黒side(夢の中) ハァハァハァハァ…… ここは……どこ?…助けて…ハァハァハァハァ 1?)蓮! 2?)れーーーん!! 3?)れん!!!! ここ!ここにいる!ここに!!! ハァハァハァハァ…でも…来たら……ダメ… ハァハァハァハァハァハァ 4?)ふざけんな!!何勝手なことしてんだよ!お前はいらない。何で…何でお前なんかが!!!! ハァハァハァハァ…ごめんなさい…ごめんなさい…ハァハァハァハァ…もうしないから…何も お願い…します…ごめんなさい🙇‍♀️ ハァハァハァハァハァハァハァハァ

目黒

ハァハァハァ

渡辺

目黒!!おい目黒っ!!!

目黒

ハァハァハァ…はっ!😳

渡辺

おい大丈夫か?お前すごい汗

目黒

はぁはぁ…俺……

深澤

急に過呼吸みたいになって、ずっとごめんなさいって言ってた

深澤

何か悪い夢でも見たの?

目黒side 何か悪い夢でも見たの? そう優しくふっかさんが聞く。 「そうだよ。ずっと同じ悪夢を見るんだ。怖い。どうすればいい?」 そう言えればどんなに楽だろうか。 本当はそう伝えたい。 こんなに優しくしてくれて、この人たちは怖くないと頭では分かっている。 分かっているのに、いざとなると言葉が出ない。 何で?何で言葉が出てこないの?? 助けて欲しい。ただそれだけだった。 そこでふと頭によぎる。 あぁ、やっぱりこれが俺の「宿命」なのだと。 これくらいの辛さは受け続けなければならないのだと。 そう思うとまた息が苦しくなる。 誰か…この暗闇から助け出して………

岩本side 目黒がまた過呼吸になってしまった。 今は落ち着いて眠っているけど、その目からは静かに涙が流れている。 一体目黒は何を抱えているのだろう。 俺らには言えないようなことなのだろうか? 目黒を知りたい。そう思う。 しかし、どうやったら近くなれるのか正直わからなくなっていた。 本当は目黒の口から聞くのが1番と分かっている。でも、そのせいで目黒をさっきのように苦しめたくなかった。 だから、俺らは一先ず滝沢くんに目黒のことを聞いてみることにした。

岩本

通話終了

通話
16:35

滝沢くん

もしもし?照?

岩本

突然電話してすみません

滝沢くん

どうした?目黒何かあったか?

岩本

あっいや体調的には今寝てて、回復してきてるんですけど……

滝沢くん

ん?じゃあどうした??

岩本

その…目黒のことなんですけど

岩本

目黒って…その…家族とか……会ったことありますか?

滝沢くん

家族?いや会ったことはないな

岩本

ちょっと気になってることがあって

滝沢くん

どうかしたのか??

岩本

実は……

岩本side それから俺は滝沢くんに違和感に感じていることを全て話した。 そして、本当はどうしてこうなっているかを目黒から聞きたいことも。 でも、どうも今の状態では聞くことが返って目黒を苦しめることになる気がしてなかなか聞けないと伝えた。

滝沢くん

そうか……

岩本

情けない話なんですけど、何か知ってることあれば教えてください🙇‍♀️🙇‍♀️
あいつを助けたいんです。お願いします!!!!

滝沢くん

………。

滝沢くん

俺が知ってることは全て話すよ。

岩本

っ!ありがとうございます🙇‍♀️🙇‍♀️

滝沢くん

でも…正直ほとんどわからないのが現状なんだ…

岩本

どういうことですか?

滝沢くん

ちょっと話が長くなるんだけどいいか?

岩本

はい…

滝沢side あれは今から5年前の冬。 その日は打ち合わせのために事務所に来ていた。全ての打ち合わせが終わったあと、珍しく次の仕事まで少し時間があった。そこで、久しぶりにジャニーさんに会いに行こうと思い、社長室へ向かったんだ。そしたらJr.のレッスンを覗きに行っていると聞いて、俺はレッスン場へ行った。 だんだんレッスン場が近づいてくるとなんだか少し騒がしかった。それは、レッスンを受けているJr.の声というより何か慌てているような、違和感のあるものだった。すると、

Jr.1

大変です!不審者が入ってきてるらしいです!って、滝沢くん?!!!😳

滝沢くん

どういうことだ?不審者が入ってきてるらしいって。

Jr.1

さっきレッスンが終わったんですけど、そしたら突然知らない若い男の人がレッスン場に入ってきて、その男がナイフを持ってたんです!!!

Jr.2

それで、逃げなさい!って先生に言われて、今逃げてるところなんです。

滝沢くん

分かった。ありがとう。

Jr.1

はいっ!あっでもそっちは!!

滝沢くん

大丈夫。君たちは先に逃げてて。
俺は他に逃げ遅れてる人がいないか確認してくるから。

Jr.2

すみません。ありがとうございます。

滝沢くん

気をつけて逃げるんだよ。

Jr.1

はい!

Jr.2

はい!

俺は急いでレッスン場へ向かった。 もしジャニーさんがみんなを守って不審者と戦ったりしていたら…そう考えた時、俺が守らないと!そう咄嗟に思ったからだった。

滝沢くん

ジャニーさん!!!

するとそこで目にした光景は意外なものだった。

滝沢くん

えっ、、、どういうこと?

不審者

なんだ意外と大人しいじゃねぇか

不審者

俺が怖くないのか?そりゃそうか。
大好きだもんな?俺のことが。

目黒

……

不審者

ほら早くおいで?大丈夫だよ?

不審者

何も怖いことなんてないんだ。
ね?安心できるだろう?

目黒

…ハァハァハァ……くるな…ハァハァ

不審者

えっ??なんだって??

目黒

ハァハァハァ…くる…ハァハァ…な…ハァハ

なんとそこにはJr.が1人だけで、不審者に対峙していたのだった。 しかも不審者はナイフをそのJr.にしっかりと向けたまま、ゆっくりとそのJr.を壁際に追い込んでいる。 このままだとマズイ。 あの子が大変なことになる。 怪我をしてからでは遅い。 何とかして助けないと…。

滝沢くん

おい!何をやってるんだ!!

滝沢くん

持ってるナイフを捨てろ!!!!

不審者

あれ?タッキーじゃん!えー!すごっ!さすが事務所だねぇ笑笑

不審者

何?あんたもこいつみたいになりたいわけ?ハハッ😂笑わせてくれるじゃん

滝沢くん

何が面白い?

不審者

だからぁもしあんたがこれで怪我でもしたら、こいつの立場は無いだろって話だよ笑笑わかるー??笑

滝沢くん

全然質問の答えになってないが、何が言いたい?

警察

警察だ!動くな!!!
ナイフをおけ!!

不審者

チッ

不審者

また今度だな笑笑

警察

行けっ!!!

不審者

誰が捕まるかよ!!

警察

向こうからも回れ!!

不審者

くっそ…なんでこっちまで…

警察

午後3:24。殺人未遂の容疑で現行犯逮捕する!

こうしてあの子に怪我をさせる前に、どうにか犯人を捕まえることができた。そうホッとしていると、あれ? あの子がいない。 何故かあの子を1人にしてはいけないような気がして、急いで探しに外へ出た。

滝沢くん

あれ?どこいった??

外はかなり土砂降りの雨だった。 冬の寒さも相まって、とても外にずっといられるようではなかった。 あの子傘なんて持ってないよね… このままびしょ濡れだと、絶対に風邪を引いてしまう…。 そう思った時だった。

目黒

ハァハァハァ…ハァハァハァハァハァハァ…ゴホッ

滝沢くん

ん?おい!!!大丈夫か!!

目黒

ハァハァハァハァハァハァ………

滝沢くん

おい!しっかりしろ!!おい!!!

目黒

ハァハァハァ…バタッ

滝沢くん

おい!おい!!!!

そしてその子は、そのまま意識を失ってしまった。たった少しの時間ではあったが、体は冷たく、低体温症になってもおかしくなさそうだった。 俺はどうにもこの子を放っておくことが出来ず、家に連れて帰ろうかと考えた。でも、あいにくその後の仕事は明日の朝までで、どうにも連れて帰ることは出来なさそうだった。 そこで、事務所を通してこの子の名前を聞いてから、親御さんに電話をすることになった。 しかしその日、この子の親に連絡がつくことはなかった。そのため、結局は事務所に連れて帰るという話でまとまった。

滝沢くん

この時会ったJr.が目黒だったんだ。

滝沢くん

それで、次の日なんか気になって仕事終わってすぐ事務所によったら、まだ目黒がいて、

滝沢くん

その目には光が全く宿ってなくて、どこか寂しそうで、今にも消えてしまいそうだった。

滝沢くん

俺はそんな目黒を見て思わず、俺の家に来ないか?ってそう聞いた。

滝沢くん

でも目黒は、はいともいいえとも言わず、ただ俺を見て涙を流したんだ。
静かに。ただ静かに。

滝沢くん

それから目黒には何かあると思って、ずっと気にかけてきた。家にも呼んだし、飯も食いに行ったりもした。
けど、心を開いてくれることはなかなか無くて、ましては初めて出会った日のことなんて聞けなかったんだ。

滝沢くん

これが俺の知ってる全てのことだ。
ごめん。何も結局知らなくて。

岩本

いや、知れただけ嬉しいっす。
昔そんなことがあったなんて俺らは全く知らなかったんで。

滝沢くん

俺も少しずつ目黒に心開いてもらえるように頑張ってみるから。何か分かったことあったら教えてほしい。
なんか分かんないけど、目黒は救ってあげないといけない気がするんだ。

岩本

俺たちも気持ちは同じです。
助けましょう、俺たちで。

滝沢くん

おう。じゃあ目黒のこと頼んだよ!
俺仕事始まっちゃいそうだから笑

岩本

すみません。お忙しい時に。
また何かあったら頼ってしまうかもです。その時は申し訳ないのですが、よろしくお願いします🙇‍♀️

滝沢くん

おう。じゃあな!

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