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ヴァンパイアと秘密の五線譜⁉︎
【1】平和な休日
目が覚めると、いつも見ている天井が広がった
美羽
まだ6時にもなってないや
わたし、日向美羽。私立聖セレナイト学園に通うごく普通の中学一年生…だと思っていたけどある秘密を知ってからわたしの周りは普通じゃないことでいっぱいなんだ
わたしは横で寝ているユノちゃんを起こさないようにそっと寝室を出た。 ユノちゃんは霧島君を追いかけて転校してきたアイミィの公式インフルエンサーで霧島君のことが大好きなんだ。その見た目は外国のお人形さんみたいに整っている
眠気も吹き飛んだまま顔を洗ってリビングまで来ちゃった。 カーテンを開けてバラ園を見ると人がいる
レン先輩かな…
サンダルを履いて出かける
レン
気づかれちゃった
美羽
レン先輩が摘んでいるのは、深い青のバラ。 レン先輩は、中学2年生の霧島君の一個上のお兄ちゃん。レン先輩はツヤツヤの青みがかった前下がりのボブに芸術品みたいな美しさで雪の妖精みたい。性格はクールだけど凍りつきそうだから「氷の王子様」って学園では言われている。
美羽
レン先輩はバラに血を与えて、バラら園のバラを育ててるんだよ。その瞬間はスローモーションのようにフワッと花びらが広がって美しい花が開くんだ
レン
そう。実は彼らはヴァンパイアなんだ。わたしはその秘密を知ってから毎日が普通じゃない。他にわたしはヴァンパイアにとって大事な「特別な血」らしくて毎日狙われているんだ。
美羽
私が正直な感想を言うと、レン先輩は珍しく顔が赤いような…
レン
美羽
レン
好きなバラを褒められたから嬉しいのかな…
美羽
レン
お邪魔かなと思ってリビングに向かおうとしたらレン先輩がポツリと
レン
コウ
レン先輩が何か言いかけた時、コウ先輩がサッカーボールを持ってやってきた
コウ
コウ先輩は中学三年生で霧島三兄弟の長男。サッカーが好きでよくお庭でやっていて、部活でも助っ人として参加してるんだ。甘い言葉をみんなにかけるから。学園では絶大な人気がある。朝だから洗いざらしの髪で少し幼く見える。
美羽
コウ
レン
レン先輩、何を言いかけたんだろう?
美羽
周りは秋だから少し肌寒くてくしゃみが出ちゃった
コウ
気を遣ってくれたみたい。なんだか申し訳ないな…
レン
美羽
レン先輩何を言いかけたのかなぁ。あとでこっそり聞いてみようかな
レン
~~~♣︎~~♣︎~~~~♣︎~♣︎~~~♣︎~~~~~~~♣︎~~~♣︎~~~~~
ユノ
セイ
この子は霧島 セイ君。中学一年生で霧島三兄弟の末っ子でヴァンパイアと人間のハーフ。普段は無愛想だけど優しい男の子。学校では密かに人気があって、素早く動くことができるけど、それは人間の目では追えないぐらいの速さなんだ
美羽
ユノ
ユノちゃん遅めの朝ごはん。私たちはティータイムでテーブルを囲む
アモル
テーブルに座るとアモルが膝に乗ってきたんだ アモルは霧島家の使い魔で不思議なミンク。ツヤツヤの毛並みでチョコレートが大好き。
美羽
アモルが好きなチョコレートを渡す。いつも一緒にチョコを食べるから。持ち歩いてるんだ
アモル
そうやっていつもの平和な一日をすごす。でも私はまだ何もわからなかった。そう。私は何も知らなかったんだ
みんなと過ごす時間はあっという間でもう1日が終わっちゃう
コウ
セイ
【2】眠れない日には伝説を
みんなでおやすみって言って、今日はおしまい。明日は平日で学園に行くんだ
ユノ
美羽
幸せな気持ちでベットに入るんだけど
美羽
美羽
落ち着かず、ダメ元でリビングに向かう
美羽
トン、トンとドアを叩くと
レン
え、ここレン先輩の部屋だった⁉︎。どうしよう
レン
いいのかな?
美羽
レン
レン先輩のお部屋、初めて入ったけど、男の子の部屋って感じで落ち着かない。霧島くんの部屋と違って花瓶や本とかが清潔に整っているからレン先輩らしいなぁ。って
レン
美羽
やっぱりレン先輩は冷たい。だけど、最近は優しいと感じる時が増えてきたんだ。仲良くなれてきてるのかな?…
美羽
少し気になってたんだよね。
レン
言い方が少しだけ優しくなっている気がする
それだけ進歩したってことかな
美羽
レン
楽譜の伝説って何だろう?魔界は不思議なことがいっぱいでまだわからないことが多い
美羽
レン
好奇心で聞いてみちゃったけど、童話にありそうな答えが返ってきて、びっくりしちゃった
その理想の世界では、ヴァンパイアと人間が仲良くなっているのかな
美羽
レン
レン先輩。行ってみたいのかな。伝説だとしてもとても素敵な楽譜だろうな
ふぁぁ、まぶたが重くなってきた
レン
わたしは眠りに落ちてしまった
レン
~〜♣︎~♣︎~~~~~~♣︎~~~♣︎~♣︎~~~~~~♣︎~~~♣︎~~♣︎~
目が覚めると、落ち着いた香りの木蓮がの香りが広がる
美羽
目を開けると正面にレン先輩の顔があった
ガタッとレン先輩が立ったと思ったら、レン先輩が部屋から出ていく レン先輩は平日、寝たままリビングに行くことが多いんだ
美羽
長いまつ毛に陶器のような肌。全部が美しい
美羽
心臓がバクバクする。後で謝ろう
【3】秘密は平和の中で
お昼休み、わたしは図書館で数学の資料探してたんだけど
美羽
そこには音楽関係の本がずらりと置いてあった
美羽
伝説って言ってたけど気になっちゃって、少し探そうかな
きらんと輝くものが視線によぎった。もしかして
美羽
台を持ってきて、本を掴もうとするけどなかなか届かない
美羽
ズルって台から足が滑ったような感覚があった。視界がぐるんと勢いよく回る
美羽
くるはずの痛みが来ない
美羽
カイト
美羽
美羽
カイトくんが受け止めてくれたみたい
でも……
お姫様抱っこ状態… この人は、風間カイトくん。中学3年生で学園ではダークイケメンってコウ先輩と人気を二分している。その正体はヴァンパイアてわたしのことを【特別な血】を狙っている。性格は律儀な性格で実は優しい
カイト
美羽
カイト
カイトくんとは最近、少しずつ、仲良くなれてる気がするんだ
カイト
美羽
一つの棚が大きいから、身長が高いカイトくんでも届かなそう
ノエル
美羽
後ろにはいつのまにか東雲ノエルくんが立っていた。 ノエルくんはアイルくんと双子の片割れで、灰色がかった髪と神秘的な顔立ちでいつもにっこりしてる、かわいい男の子だよ。ノエルくんの能力は引っ張る力があるんだ
ノエル
ノエルくんが本を手渡してくれた
美羽
ノエル
ノエルくんは普段、あまり上の階の本棚に来ないからびっくりしちゃった
カイト
美羽
美羽
帰ったらレン先輩に見せよう。そう思うとわたしの気持ちは不思議と高揚した
~~~♣︎~♣︎~~~~~~♣︎~~~♣︎~♣︎~♣︎~~~♣︎~~~~~~♣︎~
コウ
レン
帰りの会の後、コウ先輩とレン先輩が教室に迎えにきた
クラスメイト
美羽
学園ですごく人気がある先輩たちが迎えにくると、周りからの視線が痛い
コウ
レン
うぅ、でもペンダントも少し濁ってるし
美羽
【4】五線譜は危険の始まり
コウ
美羽
レン
レン先輩はびっくりしたように、五線譜をずっとみている
レン
コウ
美羽
コウ先輩も知ってたんだ!
レン
美羽
コウ
美羽
人間には見えない……何でだろう
~♣︎~~~~~~~~♣︎〜〜♣︎〜~~~~~~~~♣︎〜♣︎~~~~♣︎~~♣︎~
コウ
レン
コウ
あいかわらず、二人は喧嘩が多いけど、わたしも少し、理想と時間をのぞいて見たい
レン
美羽
レン
レン先輩が透明なグランドピアノの前に座って、楽譜を準備する
そして、レン先輩の透明感のある音が奏でられると同時に、繊細で、温かい、花畑にいるような、感覚になってわたしはまぶたが重くなった
コウ
コウ先輩の声はもうわたしの耳には届かなかった
レン
近くでレン先輩がわたしを呼んでいる
美羽
レン
目の前にはレン先輩と
どこまでも続く、花園があった
美羽
レン?
美羽
レン
美羽
美羽?
目の前にわたし……
美羽?
レン?
目の前が光って視界がぼやける
レン
【5】理想の花園
レン
僕は、美羽と一緒に花園へ来て
美羽
レン
美羽
おかしい、美羽は僕のことを「レン先輩」と呼ぶはず ここは美羽と一緒に過ごす【理想】なのか
レン
言葉が素直にすらすらと出てる
美羽
~♣︎~~~~♣︎~~~~~~~~♣︎~~~♣︎~~~~~♣︎~♣︎~~~~♣︎~
美羽
レン
美羽
レン
美羽
レン
こんな、他愛もない会話がとても楽しかった
美羽
ここでも僕と美羽は一緒に住んでいるのか
レン先輩達のお母さん
………………………………は?
レン
レン先輩達のお母さん
動揺でカバンが落ちた
美羽
レン
コウ
レン
僕の母がいるということは、セイがいないということになる
美羽
コウ
レン
レン先輩達のお母さん
ここはとても居心地がいい。ずっとここにいたい。でも……
レン
コウ
レン
自分でも言っていて辛かった。
美羽
レン
薄々気づいていた。
美羽?
美羽?
本では時間は100分と書いてあった。でも、僕のようなものは99分と言っていた
じゃあ残りの1分は……?
美羽?
その時、美羽のようなものがぼっと燃えた
美羽?
美羽?
美羽?
美羽?が消えた。でも、僕が今できることは
レン
助けに行くことだ
【6】わたしが望んでいた世界
美羽
コウ
美羽
メア
美羽
メア
目の前にメアちゃんがいる、そっかここはわたしが望んでいた世界
カイト
美羽
カイト
ノエル
カイト
ノエル
カイトくんとノエルくんがなかがいい、本当だったら、貴族とスラム街の子で仲が悪いのに
メア
カイト
そう知っているカイトくんの目は穏やかで、現実ではあんまり考えられない
コウ
あぁ、これが現実だったらな、感動して涙が溢れてくる
コウ
美羽
ユノ
美羽
そう絞り出すのでていっぱいだった
〜♣︎〜〜〜〜♣︎〜♣︎〜〜〜♣︎〜〜♣︎〜〜
私たちはショッピングを楽しんだ、ユノちゃんやメアちゃんとこれなんだろうねとか言って、服を見て、男子たちは、ゲームセンターで遊んだり楽しかった、こんな日々がずっと続けばいいのに
レン?
美羽
レン?
レン先輩にそっくりなのにレン先輩じゃない?
レン
手首を掴まれて引きずられる
美羽
ドンって音がしてレン先輩?が浮いた
レン
レン?
本物のレン先輩だ
レン
パシッと本物のレン先輩がわたしの手首を掴んだ
レン
美羽
レン
【7】現実を灯す火
コウ
美羽とレンが消えた。おれも一緒に五線譜の音を聞いたのに
セイ
ユノ
コウ
事情を説明した、二人とも信じられないような目をしたけど、伝説は知っていたんだろう
美羽?
セイ
美羽?のようなものが現れた
コウ
美羽?
コウ
何を言っているかが理解できない
美羽?
コウ
周りが熱くなった
セイ
レン
どこからかレンの声が聞こえる
コウ
美羽?
手を上げて美羽?に向かって炎をあたる
美羽?
見た目は美羽だから、心が痛む
美羽?
美羽?が消えていった
コウ
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続きは、今度あげます!