〇〇
うぅ………寒いよ
〇〇
大丈夫……まだ間に合うはず…
〇〇
確か……このリフトだったよね?
〇〇
あ!あった!良かった……クシュンッ…
〇〇
よし、永瀬くん達のところに戻…………
ビュービュー……
〇〇
え…辺りが真っ白すぎてどこかわかんない………クシュンッ…やばっ……目眩が……
ドサッ……
廉
おい!どこにいるんだよ!
廉
いるんだったら返事ぐらいしろよ!
廉
チッ……マジでめんどくせぇな…
廉
(クソッ……真っ白すぎて何も見えねぇ…)
ヒューッ……
廉
お……だいぶ収まってきたな…
目の前にはさっき乗ったリフトが見えた。
廉
おい!いたら返事しろよ!
〇〇
(あれ?…永瀬くんの声が聞こえる…気のせいかな)
廉
!!!!
廉
いた!大丈夫か?
〇〇
ハァ…ハァ…永瀬くん……
廉
チッ……やっぱりこれか…だから取りに行かなくていいって言っただろ!
〇〇
だって…永瀬くんの大事なものなんでしょ?落としちゃって……ハァ…ごめんね。ゴホッゴホッ……
廉
とりあえず………
俺は〇〇にコートを被せて、おんぶった。
廉
はぁ!お前これ熱あるだろ…
〇〇
んんっ………
廉
バカ!先に言えよ!
廉
何から何まで世話のかかるやつだな。
〇〇
ご……めん…
廉
おい!寝るなよ。寝たら凍え死ぬぞ
〇〇
…………
廉
聞いてんのか!
廉
チッ…………
俺は小さな洞窟に避難した。
廉
おい………
〇〇
ハァ…ハァ…ハァ…
廉
ピタッ……(おでこに手を当てた)
廉
熱いな………
廉
救助来るまで待つのかよ…やばいな
紫耀
先生!大変です!
先生
おぉ…どうした?
しずく
〇〇が遭難しちゃって…
先生
〇〇が!?
紫耀
はい。それで、廉が〇〇ちゃんのことを探しに行ったんですけど…
先生
それはまずい……この時間帯が1番吹雪酷くて冷え込むのに…
しずく
死んじゃうの?
紫耀
大丈夫。
先生
とりあえず、救急隊呼ぶから2人は動かずに中にいて!
紫耀
分かりました。ありがとうございます。
しずく
ど…どうしよう…もし〇〇が見つからなかったら……ヒック…
紫耀
しずくちゃん……
紫耀
廉……頼んだぞ…
廉
寒っ……
〇〇
ハァ…ハァ…ハァ…ハァ
廉
クソッ……まだかよ
廉
もう少しで救助隊多分来ると思うから少し我慢しろよ。
〇〇
う…ウンッ…ゴホッゴホッ
ゴゴゴゴゴッ…(ヘリコプターの音)
廉
あ!来た!おーい
救助隊
あ、居たぞ!
廉
ほら。歩けるか?
〇〇
ん……ハァ
ガクンッ……
廉
ちょっ………
立とうとするが、足がフラついてなかなか立てない。
廉
仕方ねぇな……ほら。乗れ
〇〇
うん…ありがとう。…
こうして、私たちは救助隊に助けられた。
続く