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僕は秋が嫌いでした。

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僕は秋が嫌いでした。

1 - 僕は秋が嫌いでした。

♥

87

2019年09月12日

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千坂 海斗(ちさか かいと)

また花を見てるのかよ

橘 奈々美(たちばな ななみ)

綺麗でしょ〜!海斗もみる?

千坂 海斗(ちさか かいと)

いや、僕は見なくていい

橘 奈々美(たちばな ななみ)

はぁ〜?花を見ないなんて人生損だよ!

千坂 海斗(ちさか かいと)

人生損なんて…ひどいな!

橘 奈々美(たちばな ななみ)

アハハ!そんなの冗談に決まってんじゃん

橘 奈々美(たちばな ななみ)

でもね、私は本当に人生損だと思っちゃんだ見ないとね…

橘 奈々美(たちばな ななみ)

花だって可哀想でしょ?

千坂 海斗(ちさか かいと)

橘 奈々美(たちばな ななみ)

花はなんのために生きてるんだろうね?

千坂 海斗(ちさか かいと)

そんなの知らないよ…

橘 奈々美(たちばな ななみ)

でも、こうして外にいることすら嫌でしょ?

橘 奈々美(たちばな ななみ)

橘 奈々美(たちばな ななみ)

海斗は

千坂 海斗(ちさか かいと)

嫌なことを思い出させるな…

千坂 海斗(ちさか かいと)

それより帰っていいか?

千坂 海斗(ちさか かいと)

もう、あんな過ちを繰り返したくない

千坂 海斗(ちさか かいと)

僕は先に家に帰るよ

橘 奈々美(たちばな ななみ)

えぇ~そんな…

千坂 海斗(ちさか かいと)

タッタッタッ

千坂 海斗(ちさか かいと)

ただいま〜

千坂 海斗(ちさか かいと)

…いるわけないよな

千坂 海斗(ちさか かいと)

えっと…

千坂 海斗(ちさか かいと)

あった!クリーム!

ヌリヌリ

千坂 海斗(ちさか かいと)

千坂 海斗(ちさか かいと)

お母さん…お父さん…

千坂 海斗(ちさか かいと)

僕がこんな皮膚が弱いから…

千坂 海斗(ちさか かいと)

痛いよ~(´;ω;`)

母さん!海斗から血が出てるぞ!

あらま!クリームをちゃんと毎日塗ってたのに…

やっぱりやすいのじゃダメね

そうだな

千坂 海斗(ちさか かいと)

グスッ

父さん新しいの買いましょうか?

そうだな母さん

千坂はここで待ってなさい…

千坂 海斗(ちさか かいと)

うん…わかった

キキー

ドン!

千坂 海斗(ちさか かいと)

お父さんとお母さんは大丈夫なの!?

医者

医者

千坂くん落ち着きなさい…

医者

お父さんとお母さんはもう…

医者

帰ってこないんだよ…

千坂 海斗(ちさか かいと)

そんな…そんな

うわ〜ん!

それからは、僕の希望もあり、

前の家でそのまんま生活することになった。

千坂 海斗(ちさか かいと)

嫌なこと…思い出した…

千坂 海斗(ちさか かいと)

クソ!クソ!

千坂 海斗(ちさか かいと)

あの時あの時僕が言わなかったら…

千坂 海斗(ちさか かいと)

お父さんとお母さんがいたのに!

ピーンポーン

千坂 海斗(ちさか かいと)

誰だ?

千坂 海斗(ちさか かいと)

千坂 海斗(ちさか かいと)

橘か…

千坂 海斗(ちさか かいと)

お願いだ…なるべく秋の時は外に僕を出さないで

橘 奈々美(たちばな ななみ)

はい!花!

千坂 海斗(ちさか かいと)

橘…そのために僕の家に来たのか?

橘 奈々美(たちばな ななみ)

うん!

千坂 海斗(ちさか かいと)

そ、そうか…

橘 奈々美(たちばな ななみ)

あとね…

橘 奈々美(たちばな ななみ)

橘 奈々美(たちばな ななみ)

いやなんでもない!

千坂 海斗(ちさか かいと)

う、うん…

千坂 海斗(ちさか かいと)

そうだ!これ…

千坂 海斗(ちさか かいと)

前貸してくれた本!

橘 奈々美(たちばな ななみ)

あっありがとう!てっきり忘れてた!

橘 奈々美(たちばな ななみ)

それで?秋は好きになれた?

千坂 海斗(ちさか かいと)

千坂 海斗(ちさか かいと)

あはは…微妙だなぁ

本当は僕は一切読んでない

でも、読んでいたら何かが変わっていたはず

橘 奈々美(たちばな ななみ)

そっか…

なぜか橘は俯いていた。

橘 奈々美(たちばな ななみ)

えーと

橘 奈々美(たちばな ななみ)

橘 奈々美(たちばな ななみ)

バイバイ!

千坂 海斗(ちさか かいと)

あっうん…

千坂 海斗(ちさか かいと)

千坂 海斗(ちさか かいと)

もう乾燥してる…

千坂 海斗(ちさか かいと)

そういえば、橘が言ってた…

「それで?秋は好きになれた?」

千坂 海斗(ちさか かいと)

どういう意味だろ?

千坂 海斗(ちさか かいと)

少し悲しそうな顔もしてたし…はぁ

千坂 海斗(ちさか かいと)

えっとこの花どこに置けばいいかな?

千坂 海斗(ちさか かいと)

えっとここら辺の花瓶でいっか

千坂 海斗(ちさか かいと)

この花綺麗だな?

千坂 海斗(ちさか かいと)

秋の花か?

千坂 海斗(ちさか かいと)

どっかで見たことあるような

「ねえねえ!この花綺麗じゃない?」

千坂 海斗(ちさか かいと)

なんだ?今の記憶…

千坂 海斗(ちさか かいと)

この花見たことあるって思ったけど…

千坂 海斗(ちさか かいと)

僕は滅多に秋の時は外に出ないからな

千坂 海斗(ちさか かいと)

出る時は学校行くぐらいだし

千坂 海斗(ちさか かいと)

下校になったら大急ぎで帰るんだけどな

千坂 海斗(ちさか かいと)

まぁいいや!明日学校あるし寝よ

妙におかしい…

いやすごくおかしい…

さっきから、すごく

橘が見てくる…

橘 奈々美(たちばな ななみ)

チラッ..

千坂 海斗(ちさか かいと)

千坂 海斗(ちさか かいと)

(なんか僕悪いことしたっけ?)

休み時間

橘 奈々美(たちばな ななみ)

ねえ海斗

千坂 海斗(ちさか かいと)

な、な、なに!?

橘 奈々美(たちばな ななみ)

なんかさ、言うことがない?

千坂 海斗(ちさか かいと)

え?ふぇ?//(告白!?)

橘 奈々美(たちばな ななみ)

いや、恋愛的な意味ではなくて

橘 奈々美(たちばな ななみ)

普通に

千坂 海斗(ちさか かいと)

べ、別に?

橘 奈々美(たちばな ななみ)

そっか

橘 奈々美(たちばな ななみ)

海斗ならわかってくれると思ってた

千坂 海斗(ちさか かいと)

なんのこと?

橘 奈々美(たちばな ななみ)

もういい

千坂 海斗(ちさか かいと)

(嫌われたかな?)

翌日 学校

千坂 海斗(ちさか かいと)

橘がいない…欠席か?

先生

これは先生が悪かった

先生

みんな静かにしてくれ

先生

実は

先生

先生

橘さんは転校した

千坂 海斗(ちさか かいと)

え?

先生

先生が忘れてた本当にすまない

先生

橘さんはここから1番遠いところに行くらしい

先生

今日まではいるから

先生

みんな橘さんの家に行くといい

ざわざわ

橘が転校?

昨日まではちゃんと居て…

千坂 海斗(ちさか かいと)

下校

千坂 海斗(ちさか かいと)

はぁはぁ

いつも通りに秋だから

早く帰ってはいない

橘のために走ってるんだ

もう大事な物を、なくしたくない

橘が僕を助けてくれたんだ

地獄のどん底から

千坂 海斗(ちさか かいと)

ついた

千坂 海斗(ちさか かいと)

あれはトラック?

千坂 海斗(ちさか かいと)

引越しトラックだ…

急がないと

急がないと

ただそれしか、考えられなかった。

橘 奈々美(たちばな ななみ)

あ、海斗

千坂 海斗(ちさか かいと)

橘!ちょっと待ってくれ!

橘 奈々美(たちばな ななみ)

ごめん無理

橘 奈々美(たちばな ななみ)

どうせ海斗は私の事なにも思ってないんでしょ?

千坂 海斗(ちさか かいと)

そんなことないよ!

橘 奈々美(たちばな ななみ)

だってあの本見てもなにも思わなかったんでしょ?

千坂 海斗(ちさか かいと)

橘 奈々美(たちばな ななみ)

じゃあね

千坂 海斗(ちさか かいと)

ちょっと!待てよ!

橘 奈々美(たちばな ななみ)

今の私が海斗を待つ理由はないから

ぶぅ〜ん

千坂 海斗(ちさか かいと)

行っちゃった…

千坂 海斗(ちさか かいと)

ん?

千坂 海斗(ちさか かいと)

これは本か?

千坂 海斗(ちさか かいと)

読むためにわざわざ

千坂 海斗(ちさか かいと)

家にまで行ったんだが…意味はあったのだろうか

千坂 海斗(ちさか かいと)

まぁいい早速読んでみよう

それはある女の子と男の子の話であった

女の子

ねえねえ!この花綺麗じゃない?

男の子

そうだな!

男の子

僕さ大きくなったら

男の子

世界一綺麗な楓をみつけるんだ!

女の子

へぇ!凄い!秋って好き?

男の子

うん!大好きで大好きで超大好き!

女の子

よっぽど好きなんだね

女の子

私は別に普通かな?

男の子

そんなの、勿体ないよ!

男の子

人生損だよ!

女の子

人生損だなんて!酷いね!

男の子

アハハ冗談だよ!

女の子

女の子

私達もう少しで

男の子

引越しちゃうね…

女の子

また会えるといいね!

男の子

な!

男の子

僕は絶対お前のこと忘れない!

女の子

私も!

千坂 海斗(ちさか かいと)

もう終わりか早いな

千坂 海斗(ちさか かいと)

そういえば一昨日の記憶で

「ねえねえ!この花綺麗じゃない?」

千坂 海斗(ちさか かいと)

という言葉がこの本にもあったな

千坂 海斗(ちさか かいと)

…ッ

千坂 海斗(ちさか かいと)

急に頭痛い!

千坂 海斗(ちさか かいと)

うあ!クソ!痛い!

千坂 海斗(ちさか かいと)

またいつか!会えたら!

女の子

また会う日までずっと花を好きでいててね!特に秋の!

千坂 海斗(ちさか かいと)

うん!

千坂 海斗(ちさか かいと)

うあ…

千坂 海斗(ちさか かいと)

僕いつの間に寝てたのか

千坂 海斗(ちさか かいと)

確か頭が痛くなって

千坂 海斗(ちさか かいと)

そういえば夢で出てきた女の子はだれだ?

千坂 海斗(ちさか かいと)

なんか記憶のどこかでいや

千坂 海斗(ちさか かいと)

知ってるような気がする

千坂 海斗(ちさか かいと)

千坂 海斗(ちさか かいと)

千坂 海斗(ちさか かいと)

橘か?

千坂 海斗(ちさか かいと)

僕はなんでこんなこと忘れているんだ?

千坂 海斗(ちさか かいと)

そうだ思い出したあの日

千坂 海斗(ちさか かいと)

僕は駄々をこねて

千坂 海斗(ちさか かいと)

一緒にクリームをお母さんとお父さんと買いに行ったんだ…

千坂 海斗(ちさか かいと)

その時交通事故にあって

千坂 海斗(ちさか かいと)

僕は一部記憶喪失になり

千坂 海斗(ちさか かいと)

そのかわり

千坂 海斗(ちさか かいと)

お父さん達は死んじゃったんだ…

千坂 海斗(ちさか かいと)

じゃあ橘が言ってたことは

千坂 海斗(ちさか かいと)

すぐに行かなきゃ

千坂 海斗(ちさか かいと)

秋なんて関係ない、秋は

千坂 海斗(ちさか かいと)

千坂 海斗(ちさか かいと)

とてもいい季節だ。

千坂 海斗(ちさか かいと)

橘と出会った頃から

千坂 海斗(ちさか かいと)

僕は勘違いしてた。

千坂 海斗(ちさか かいと)

止まってください!

タクシー 運転手

うあ?

タクシー 運転手

はい…

タクシー 運転手

えっとどこの行きますか?

千坂 海斗(ちさか かいと)

ここから1番遠い県へ

タクシー 運転手

わかりました

タクシー 運転手

けれども

タクシー 運転手

料金は跳ね上がりますよ?

千坂 海斗(ちさか かいと)

構わないです。橘のためだから

タクシー 運転手

かしこまりました。

タクシー 運転手

では

千坂 海斗(ちさか かいと)

ありがとうございました

タクシー 運転手

なにか事情があるんでしょう

タクシー 運転手

頑張ってくださいね!

千坂 海斗(ちさか かいと)

う、はい!

千坂 海斗(ちさか かいと)

あれは引越しトラック!

千坂 海斗(ちさか かいと)

橘!

橘 奈々美(たちばな ななみ)

海斗!?なんでここにいるの??

ギュ

千坂 海斗(ちさか かいと)

ごめん僕がわるかった。

橘 奈々美(たちばな ななみ)

あ、あれ…

橘 奈々美(たちばな ななみ)

なんかおかしいな…アハ

橘 奈々美(たちばな ななみ)

涙が…

千坂 海斗(ちさか かいと)

俺は橘を支えてあげれなかった。

千坂 海斗(ちさか かいと)

ずっと我慢しててごめんな

橘 奈々美(たちばな ななみ)

…グスッ

橘 奈々美(たちばな ななみ)

あの時渡した花言葉分かる?

千坂 海斗(ちさか かいと)

前のやつか?

橘 奈々美(たちばな ななみ)

うん

橘 奈々美(たちばな ななみ)

自分でも言うのは恥ずかしいんだけど

橘 奈々美(たちばな ななみ)

「永遠の愛」

橘 奈々美(たちばな ななみ)

私こそ海斗が好きなのに逃げちゃった

橘 奈々美(たちばな ななみ)

そういえば!皮膚大丈夫?

千坂 海斗(ちさか かいと)

あっうん…なんか大丈夫

千坂 海斗(ちさか かいと)

えっと改めましてだけど

千坂 海斗(ちさか かいと)

僕と付き合ってください。またあなたと秋の花を一緒にみたいです。

橘 奈々美(たちばな ななみ)

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