バスケ部

本当、馬鹿みたい

そうだよ

絶対、言うわけ無いじゃん

少しだけ、間が…あった…？

まさか、そんな返事が返ってくるとは思ってなくて

所々途切れながら伝える

本当に、嬉しそうにするから

私も、

良かった

嫌じゃないって、言えて

って、思ってしまった

俯きながら、歩く

俯いていた顔を上げると、そこには

真剣な表情をして

見つめてくるjpが

さっきの出来事を思い返していると

過去の話をされたことを思い出す

図星で

思わず声を出す

いつもより

なんだか、jpが怖くて

詳しいことは話さず

大雑把に

咄嗟の言い訳

頭が追いつかない

それは

頭に…離れない…？

１つだけ、思い当たるところがある

はっきりと

そう、答えてくる

まるで、その経験があったように

だから、信じちゃって

でも、信じると

私が…yanさんのことが好きってことになる

あまり、実感できなくて

と、問いかけるけど

なら、私は

本当にyanさんのことが、

好き

なんだ

え？

まって…今…

好きって…？

ありえないよ

違う、ありえないじゃない

好きになったら、駄目、なんだよ

rnの恋を応援しないといけないから

邪魔、したらいけないから

rnに、譲らないといけないから

でも、その気持ちとは真逆に

脳内にyanさんの笑顔が蘇ってきて

忘れられなくなって

駄目だ

好きだとしても

rnに、譲らなきゃ

我に返る

そうだ、今…付き合うかって言われて…

駄目だ、本当に付き合ってしまったら

jp

気持ちは、本当に嬉しかったんだよ

やめてよ

勝手に勘違いしちゃうからさ

いつものように、歯を見せて笑う

が

なんだか、苦しそうに見えた

そんなことを考えていると

jpの表情が変わって

私の肩をガシッと掴み

目を合わせる

こんなことを言い合いながらも

jpは私の肩を握ったままで

少し、間をおいて

私の心に刺さる

だって

こんなの、まるで…まるで…

なら、私

rnに譲らなくても、いいのかな

手に力がこもる

jpが笑う

私は何故か

その表情がまた、苦しそうに見えて

だからなのか

その表情が

見たくなくて

私はjpの手首をガシッと掴み

嬉しくなって

声が大きくなる

何、聞いてんの？

意味分かんないよ…

笑顔になって…よかった…？

jpと別れる道が

ニコッと微笑み

私はその背中が見えなくなるまで見送る

見送り終わった頃には

ごめんね

jp

jpの笑った顔

もう忘れちゃったよ