コツン…コツン…コツン…
コンクリートの廊下を歩む音。
??
??
少し遠くから反響して聞こえる人の声。
廊下から出れば、その人たちを見下ろした。
つま先で軽く床をトントン。
音に気づいた彼らが私をことを見た。
芝音
そうやって口元を緩めれば、彼らは睨むなり驚くなり。
反応面白いな…なんて心は能天気
??
たっつん
シヴァ
俺、たっつんさん、シヴァさんで施設に入る。
なんとも盛大な声で歓迎された。
コンコンと何かを叩いたような音。
反射するように顔を向ければ、少し上にいた彼女は笑って
芝音
芝音
なんて優しく呟いた。
すぐに分かる、何度も聞いた声だ。
俺が逃げたこの場に居続けた、
俺が自ら捨てたもの。
いつも一瞬でも忘れられなかった声、涙、匂い、体温。
それは全部君のもの。
ヒロ
芝音
芝音
名前を呼べば睨まれる。
そりゃそうだ、嫌われてるさ。
だって捨てたんだ、逃げたんだ、俺が。
君を置いて、去ったんだ。
恨まれたって仕方ないさ。
芝音
芝音
たっつん
芝音
芝音
たっつん
芝音
興味なさげにシヴァに目を向けた。
数秒眺めたあと、なにか手で合図をする
芝音
シヴァ
芝音
芝音
芝音
煽るように笑いながら呟いていく。
俺は見てることしか出来なかった
シヴァ
ゆうき
芝音の後ろから現れた少年。
シヴァさんがゆうきと叫んでた。
俺たちを見下す2人の顔は真っ黒だ。
何も見えない、もう何にも染まらない。
手遅れなん思いたくなかった
芝音
ゆうき
もう届かないというの…?
コメント
8件
気になりすぎるマンボー☆∈(°θ° )∋
んんええええ.... ゆうきさん....