そして、狩りをし、街で食材を買ったボスキと街で聞き込みをしていたハウレス、アモンが戻ってきた。
主
おかえりなさい。

フェネス
おかえり。みんな。

ボスキ
おう。ただいま。今日は鹿やイノシシが取れたからな。鍋にしようと思う。街で野菜とかも買ってきたからな。

主
あれ、ボスキ野菜嫌いじゃ…?

ボスキ
俺は食わねぇよ。だが、主様の健康のためには必要だろ?

主
ボスキ///私のために?

ボスキ
当たり前だろうが、主様の大事な体の健康を害する料理なんか出したら、ロノに後から文句いわれるからな。

主
そっ、そうだよね。

ハウレス
ボスキ。もっと主様に対しての言い方があるだろう。主様、失礼致しました。でも、勘違いしないでください。ボスキはこう見えても街では、主様のためにってロノに関係なく見たくもない野菜を一生懸命探していたんです。

主
そうなの?///

ボスキ
ちっ。言うんじゃねぇよ///

アモン
全く、ボスキさんは素直じゃないっすねぇ。

主
(ボスキったら///でも、そんなボスキがやっぱり好き///)

アモン
(ボスキさんを見る〇〇さんの目…やっぱり、乙女っすね…。その目を俺色に染め上げたいっす。)

フェネス
(やっぱりボスキのこと好きなんだね。でも、今日、俺としてくれて、俺のことも好きって言ってくれたし///なにより、俺も〇〇さんの彼氏になれたし///うん。今はこれで十分だよ///はぁ~幸せ過ぎる///だけど、アモンのことはボスキも知らないだろうから、俺が〇〇さんをアモンから守らなきゃ。)

ボスキ
これから作るから少し時間をくれ。その間に主様はお風呂でもすませてこいよ。

主
あっうん。

主
(さっき、入ったんだけどな...。でも、バレちゃいけないし、入っとかなきゃだよね。)

フェネス
あっ、ボスキ。主様は先程、お風呂を済ませているよ。

ボスキ
そうなのか?

主
(なんで言っちゃうの?///バレたらどうするの?)

フェネス
うん。やることなさそうで暇にしていたから、それなら先にお風呂に入ってもらって旅の疲れを落としてもらおうと思って、先に入ってもらったんだ。

主
(なに?その息をするような嘘。フェネスらしくない///でも、きっと私のために無理に嘘をついてくれたんだよね...。なら、ちゃんと合わせなきゃ。)

ボスキ
なるほどな。入ってたんなら入ったって言えばいいだろうが。気をつかったのか?

主
う、うん。だってみんな頑張ってるのに私だけ先に入っちゃったし。

ボスキ
ちっ。自分の執事に遠慮なんかするんじゃねぇよ。

ハウレス
そうですよ。主様がゆったりお過ごしいただけることが俺たち執事にはとても重要なことなのですから。遠慮などしないでください。

アモン
そうっす。主様が遠慮なんかしたら、俺たちがいる意味がなくなるっす。

主
あっ、ありがとう///

ハウレス
でも、それならご飯が出来るまでの間、また主様が暇になってしまいますね。

フェネス
そうだね。

ボスキ
あぁ。

アモン
それなら、俺、いいものあるっすよ!

そういい、部屋を出て急いでまた部屋に戻るアモンの手にはトランプが。
アモン
これっす。

ハウレス
懐かしいな。

フェネス
ほんとだね。2階のみんなでおつまみやお酒をかけてよくやってたよね。

主
そんなことしてたの?

ボスキ
あぁ。負けたヤツが、酒や酒のアテを準備しなきゃいけないからな。

アモン
かなり盛り上がってやったっすよね!

ハウレス
まぁ、いつも俺が準備していたがな。

主
てことは。

ボスキ
あぁ。ハウレスはトランプのババ抜き弱いからな。

ハウレス
ボスキ!!///

ボスキ
ホントの事じゃねぇか。お前は昔から顔に出やすいんだよ。

ハウレス
ぐっ

アモン
本当に目でババを追うからすぐみんなに見抜かれるんすよね~。

ハウレス
ぐっ

フェネス
まぁまぁ。2人ともその辺にしてあげて。ハウレスだって負けたくてやってるわけじゃないんだから。

ハウレス
ぐはっ

主
フェネス。それ、フォローになってないよ。

フェネス
え?!

ボスキ
俺より辛辣だったな。

アモン
確かにっす。俺も、そこまで言ってないっす。

ハウレス
………今日こそは、俺が勝つからな!覚悟しろよ!!ボスキ、アモン、フェネス!!

主
えーと、私は?

ハウレス
主様は、良いのです。俺の大切な人ですから////

主
はっハウレス?////

ボスキ
おい。

フェネス
ハウレス?/////

アモン
ハウレスさん…それは、俺たちいる前で言っていいんすか?////

ハウレス
俺は…今…なにを…。
はっ!!/////失礼しました!違います!いえ、違くはないですが、執事として主様を慕っているという意味で!!

主
あっ、そういうね///ははっ。私も勘違いしてごめんね。

ボスキ
(ハウレス。お前にだけは、絶対〇〇は渡さねぇぞ。)

アモン
(ハウレスさんも意外に大胆っすね。これは、俺もおちおちしていられないっすね。)

フェネス
(ハウレスったら///あんな堂々と…///俺ももっと男らしく大胆になったら、今みたいに〇〇さんをドキドキさせられるかな?)

そして、トランプをし、案の定負けたのはハウレス。
その後、ボスキが作った鍋をみんなでつつき、夕食がすんだ頃。
主
美味しかった。

ボスキ
それは、良かった。また、いつでも作ってやるよ。

フェネス
うん。本当に美味しかった。全然臭みなかったし。

ハウレス
俺も料理ができたら良かったんですが、すみません。主様。

アモン
ダメっすよ。ハウレスさんが作った日には材料が残るかもあやしいっす。

ハウレス
ぐっ

ボスキ
ハウレスは、素直に出来ることだけしとけ。

ハウレス
ボスキ!…ぐっ。

フェネス
そっ、そういえば、屋敷からお酒を持ってきたんだ。良かったら、みんなでどうかな?

ボスキ
フェネス。気が利くじゃねぇか。

アモン
ワインもあるっすか?

ハウレス
みんな主様の前だぞ。もう少し、節度を…。

主
いいんじゃない?私たちだけしかここにいないんだし。

ハウレス
主様…。主様は俺たちに優しすぎますよ。

ボスキ
主様もいいって言ってくれてるんだ。みんなで飲もうや。

アモン
いいっすね。主様は何がお好きっすか?

フェネス
色々持ってきましたから、大抵のものはあると思いますが、ないときは俺が買ってきますので何でも言ってください。

ボスキ
いや、買いに行くならハウレスだろ。

ハウレス
なぜ、俺が?!まぁ、主様のためなら構わないが…。
主様、なんでも仰ってください。

主
えーと。

ボスキ
遠慮すんな。なくても買いに行くのはハウレスだからな。さっき、トランプで負けてたしな。

アモン
本当に、毎度ながらわかりやすかったっす。せっかく、ババを目で追ってるって教えても、また同じことしてましたっすからね。

ハウレス
ぐっ

フェネス
まぁまぁ、その辺にしてあげて。
それで、主様はどのお酒が飲みたいですか?

主
なら、みんなのおすすめを1つずつ頂こうかな。

フェネス
俺たちのおすすめですか?

アモン
それなら、俺はこの赤ワインっすね。
芳醇なぶどうの香りと甘さを楽しめるっすよ。

ハウレス
俺は、普段、ウイスキーを飲みますが、主様には合わないのでは?

主
私はこう見えてお酒を飲むお仕事もしたことがあるから、何でも飲めるよ。

ボスキ
やるじゃねぇか。主様。なら、俺からもこの赤ワインをすすめるぜ。

そういうと主の目の前にワイングラスを出し、主の手に持たせ赤ワインを注ぐ。
ボスキ
飲んでみてくれ。

主
…うん///

みんなの前なのに隣に座り、いつもより近いボスキにドキドキしながら飲む主。
主
【コクコクゴクリ】

ボスキ
どうだ?うまいか?

主
うん///のどごし爽やかでぶどうの香りが甘くて美味しい。

アモン
ずるいっすよ。先に俺がすすめたのに。

ボスキ
わりぃわりぃ。

アモン
主様。こっちの赤ワインとも味比べしてみてくださいっす。

主
さっきのとは違うの?

アモン
全然違うっすよ。

そういうとアモンも主の横に座り、主に別のワイングラスを持たせアモンが手にしている赤ワインを注ぐ。
アモン
飲んでみてくださいっす。

主
うん///

またもや、普段より近い距離のアモンにドキドキする主はワインを口にする。
主
【コクコクゴクリ】

アモン
どうっすか?

主
うん。さっきよりもぶどうの香りが強いかも。それに口の中に残る感じがする。美味しいよ。

アモン
良かったっす。

アモン
(ボスキさんに勝ったっすね。)

ボスキ
(…のやろう。アモンのやつ。俺より上等なの出してきやがったな。)

目でバチバチ喧嘩するアモンとボスキをよそにお酒を楽しむ主。
ハウレス
俺のも飲んでみますか?

主
うん!

ハウレス
では、こちらのグラスを。

そういい、主の前に来て氷の入ったウイスキーグラスに少しだけウイスキーを入れるハウレス。
ハウレス
度数が強いので、水かなにかで割りますか?

主
ううん////このままロックで飲む///

主
(みんな近くてドキドキしちゃうよ////)

ボスキ
?!

フェネス
?!

アモン
?!

ハウレス
?!

主
【ゴクリ】

主
う~ん、ぷはっ。美味しい。喉にカーッと来る感じが懐かしいわ。

ハウレス
主様…。お酒がお強いのですね…。

フェネス
うん。びっくりしたよ。大丈夫ですか?主様。

主
大丈夫だよ。

ボスキ
いいじゃねぇか。酒が強い女は好きだぜ。もっと飲めよ。

ボスキもお酒を飲みながら、さらっと好きと主にいう。
主
…うん////

ハウレス
あっ、あまり飲ませすぎるんじゃないぞ!!ボスキ!

ボスキ
これが飲めんなら大丈夫だろ。

ハウレス
しかし…。

アモン
俺もそう思うっす。主様末恐ろしいお方っす。

フェネス
そ、そうだね。

そして、ひとしきり飲み、みんなの酔いが回り始めた頃、
主
なんか…熱くなってきちゃった。

そういい、胸元のボタンを数個外し胸元をはだける主に
ハウレス
//////

アモン
/////

フェネス
/////

ボスキ
おい!/////

主
ほぇ?

ハウレス
みんなそろそろ主様に飲ませるのをやめた方がいいんじゃないか?///

フェネス
そ、そうかも////

ボスキ
あぁ////

アモン
でも、眺めがいいのも確かっすよね////

主
みんなどうしらの?手が止まっへるよ?

と前のめりになる主の胸元の谷間が見えるのをみんながドキドキしながら見つめる。
ボスキ
もう、その辺にしとけ////それ以上飲むな////

主
なんれ?

ボスキ
なんでって!!///

ハウレス
あっ、主様///その、胸元が…見えておられるので…////俺たち…目のやり場に困ってしまいます////

フェネス
そうですよ////そんな見せられたら…俺たちだって男なんですから…///

アモン
襲っちゃうっすよ?////

主
//////

どうやら自覚したらしい主にみんなが胸を撫で下ろすと
ボスキ
(〇〇に酒を飲ます時は、俺と2人きりのときだけだな///こんな他の連中の前で服なんかはだけやがって///女である自覚が足りなすぎだ///)

フェネス
(〇〇さんったら///今日あんなことがあったから尚更意識しちゃうよ///お酒飲む時は、俺と2人きりの時にしなくちゃ///お酒をすすめたのは俺だけど、こんな姿誰にも見せたくないよ///)

ハウレス
(主様の〇〇さんの胸…見ちゃったな///触ったら柔らかいんだろうか…っていや、ダメだろ。妄想だけにしとけ!!俺!)

アモン
(まったく、あんな姿見せて///誘ってるとしか思えないっすよ///はぁ~早く〇〇さんとしたいっす!)

主
ごめんなさい///こんな見苦しい姿見せたりして////

ハウレス
見苦しいだなんて、とんでもない!ただ、俺達も執事である前に男ですから、主様をそうゆう目で見てしまいすみません///

主
ハウレスは悪くないよ///

アモン
そうっす。見苦しいから言ってるわけじゃないっす///俺たちが男だってこと主様には理解してほしいっす///

主
あっ、アモン…///ごめんなさい。

ボスキ
アモンの言う通りだ。俺たちは男なんだ。オオカミにだってなっちまうし、そうなったら抑えなんかきかない///もっと主様は自分が女なんだって自覚してくれ///

主
ごめんなさい。ボスキ。

フェネス
まぁまぁ。みんなそんなに主様を責めたりしたら、主様泣いちゃうから。その辺にしてあげて。主様だってちゃんと反省してるみたいだからさ!

そうすかさずフォローをいれるフェネスの言葉でプツンと糸が切れたのか泣き出す主。
主
うわ~ん!!

フェネス
あっ、主様泣かないで~。

主
ぐすっぐすっうわ~ん!

ハウレス
あっ、主様、申し訳ありません!俺たちは別に主様を責めているわけじゃないんです!

アモン
そ、そうっすよ!!主様が可愛いから、魅力的すぎるから心配しただけなんっす!泣かないでください。

ボスキ
ちっ。ギャーギャーギャーギャーうるせぇよ。

ハウレス
ボスキ!!お前、主様になんてことを!!

とハウレスがいいきっていないうちに主の目の前に来て、主の顎に手を添え、上を向かせると主の唇にキスをする。
主
んっ/////

フェネス
?!/////

アモン
?!/////

ハウレス
?!////

主
//////

ボスキ
泣き止んだか?

主
ボスキ…////みんないるのに…////こんなことしていいの?////

ボスキ
あぁ。もう、隠すのはやめだ。これ以上、主様のこと、他の連中がそうゆう目で見るのを俺が見てられねぇ…。
だから、お前らに言っとく。主様は、〇〇は俺の女だ。

フェネス
知ってるよ///けど、そんなこと口外したりしたら!?

アモン
知ってたっす。だけど、いいんすか?2階の執事どころか屋敷の執事みんな敵に回したっすよ?

ハウレス
ボスキ…おまえ、いつから主様と…////

ボスキ
つい、数週間前からだ。それにフェネスもアモンも主様を狙ってるのは知ってるし、聞いてた。もちろん、ハウレスも〇〇が好きなのは知っている。

主
ボスキ…ダメ。みんなと仲悪くなっちゃう。そんなの私嫌だよ。ぐすっぐすっ

ハウレス
主様、俺たちはお酒を飲んでますから。今日のことは、寝たら覚えていません。だから、泣き止んでください。

フェネス
うん。俺もこの際だからいうけど、主様と今日寝たんだ。そして、ボスキと同じく俺も〇〇さんの彼氏になったんだ。

主
フェネス!!

ボスキ
あ゛?

フェネス
ごめんなさい。〇〇さん。ボスキが言った以上、俺も黙っていられなくなりました。責めは俺が負いますからお許しください。

主
フェネス…。

フェネス
わかってる。ボスキが怒るのも。でも、ボスキさ。主様が、〇〇さんがアモンに脅されて無理やり抱かれてたのを知ってた?

ボスキ
はっ?なんのことだよ。〇〇説明しろ。

アモン
脅すだなんて心外っすね。(ははぁん。主様は話ちゃったんすね。あのことをフェネスさんに。それにしても、フェネスさんらしくない大胆さっすね。酒の力っすかね。)

ボスキ
アモン。お前は黙ってろ。俺は〇〇に聞いてるんだ。

主
ボスキ…私…。

フェネス
〇〇さんに当たらないでよ!

ボスキ
フェネスどけろ。

フェネス
どけないよ。今のボスキは〇〇さんを傷つけかねないから。

ボスキ
そうかよ…。俺は結局、〇〇のことなんもわかっちゃいなかったんだな…。

そう寂しそうに呟くボスキは部屋の扉を乱暴に開け、乱暴にしめると外にでる。
ハウレス
おい。待て!!ボスキ!!ったく。
フェネス、アモン、後でお前達にも事情を聞く。
すみませんが、主様にも聞かなくてはなりません。どうか、しばらくお待ちください。

主
…うん。

フェネス
わかったよ。

アモン
わかったっす。

3人を残し、ボスキを追いかけるハウレス。
この後、主とボスキ、フェネス、アモン、ハウレスはどうなっていくのか。
次回に続く。