テラーノベル
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俺は、捨て子だった。
毎晩毎晩食料を求めて街を回っているが、だれも 来てくれない。
片桐優馬
片桐優馬
もう、体が限界を迎えようとしていた。その時に
着物の女性
片桐優馬
着物の女性
突然の言葉に、俺は戸惑った。
片桐優馬
着物の女性
片桐優馬
久々の暖かい空気で、自然と涙が出てしまった。
もう、助けを求める必要は無い。人に無視されるのもない。
暖かい、日々がやってくる。
だと良かったんだがな。
片桐優馬
着物の女性
着物の女性
片桐優馬
だんだん、母の愛情が重くなってきた。
ついには、手足を縛られ、一生逃げれないようになっていた。
もうこれが習慣となった。
いや、そう思うしか耐えられなかった。
でも、俺には唯一の仲間がいた。
片桐優馬
無湧
それは"無湧"と言う鳥だ。
毎回同じ時間に、同じ場所に現れるので
だんだんとその鳥と仲良くなっていった。
その日は、無湧が来なかった。
さすがに心配になり、縄を解いてすぐさま 無湧の所へ向かった。
片桐優馬
そこには、血を流して倒れている無湧がいた。
片桐優馬
片桐優馬
俺は何度も心臓マッサージをした。
そしたら…、。
<おい"!まだ出来ねえのか!!
怒鳴り声が響いた。
視線をそちらに向けると…
着物の女性
お母さんが…、お父さんを殴っていた。
いや…、もうあれは本当にお母さん?と疑うほどだった。
お父さんは、俺の存在が気づいた時、
慌てるような表情をした。
たぶんお母さんについてだろうと思っていた時。
鬼
その瞬間。左目を鬼に潰された。
片桐優馬
想像を絶する痛みだった。
そして…、また殴りかかって来ようとした時。
グシャグシャ
お父さん
片桐優馬
お父さんが庇ってくれたんだ。
今思うと、なぜ、こんな出来損ないな俺を助けてくれたのだろうか。
なぜ、何も出来ない、生きる価値もない俺を…。
お父さんはなぜ…、助けてくれたのだろうか…。
そこで…
???
赤いお面を被ってらっしゃった水の呼吸の方が、助けてくださったんだ。
でも、そこで俺の意識は途切れた。
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