テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
——どれくらい、 時間が経ったんだろう
夜が明けた感覚はない カーテンの向こうは 相変わらず灰色で、 朝なのか夜なのかも、 正直わからない
……でも
ブゥ……ン……
低く、長い音が館内に響いた瞬間、 “終わった”と直感した
アナウンス1
……朝、だ
アナウンス1
つまりこれは—— “結果が出る時間”
ガチャッバタンッ
ガチャリッ
ガチャッ
バタンッ
扉が次々に開く音。 誰も喋らない。 足音だけが、やけに大きく響く。
さとみ
のあ
ななもり。
えと
僕は無意識に、 “あの名前”が浮かんでいないか、 頭の中を探してた。
——まだ、考えるな
全員が集まった、はずだった
……はず、なのに
……一人、いない
確実に
莉犬
その一言で、空気が止まる
莉犬
じゃぱぱ
さとみ
えと
ゆあん
一瞬の沈黙。
ジェル
そして、 誰かが、名前を口にしかけて——
アナウンス2
アナウンス2
アナウンス2
胸の奥が、ぎゅっと締めつけられる
アナウンス2
るぅと
名前が、読み上げられる
アナウンス2
リビングが、完全に静まり返った
さとみ
莉犬
ジェル
ななもり。
言葉が、続かなかった
——昨日の夜。
人数が、合わない気がした理由。
端末に表示された、 “見覚えのある名前”
……あれは
偶然なんかじゃ、なかった
アナウンス1
アナウンス1
……議論?
“誰がやったか”を、探す時間?
でもーー
僕は、思ってしまった
もしーー
“もう一人、夜に動いた役職” がいたとしたら?
僕たちは、 何を見落としている?
視線の先で、 誰かが、ほんの一瞬だけ—— 目を逸らした。