テラーノベル
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めちゃくちゃ進んでしまいます。 申し訳ありません。
萩原さんと松田くんと彩音ちゃんは、 爆発物処理班に所属している。 今日は、11月7日だった…
ビルの下――。 爆発物処理車の横で待機していた松田陣平は、携帯電話を耳に当てていた。
松田さん
諸伏 彩音(あかね)
萩原さん
松田さん
諸伏 彩音(あかね)
萩原さん
電話が切れる。 松田は腕を組み、ビルを見上げた。
松田さん
最上階。 彩音と萩原は最後の 配線を慎重に処理していた。
萩原さん
カチッ
爆弾のカウントが止まる。
諸伏 彩音(あかね)
彩音がほっと息をつく。 萩原も笑顔になる。
萩原さん
その瞬間。 ピッ……。 二人の表情が固まった。 止まっていたはずの表示が再び点灯する。 10……9……8……
萩原さん
萩原さん
7……6……5……
萩原さん
諸伏 彩音(あかね)
萩原さん
彩音は全力で萩原を突き飛ばした。
萩原さん
萩原の体は廊下へと投げ出される。 床を何度も転がる。
萩原さん
直後―― ドォォォォォン!!! 耳をつんざくような爆発音。 猛烈な爆風が部屋を飲み込む。 ガラスが砕け散り、 煙と炎が一気に広がる。 彩音も爆風に吹き飛ばされ、 廊下まで勢いよく飛ばされる。
諸伏 彩音(あかね)
壁に激しくぶつかり、 そのまま床へ倒れ込む。 煙が廊下を覆い、視界は真っ白になる。
ビルの下。 轟音が街中に響いた。 ドォォォォォン!!! 松田は反射的にビルを見上げる。
松田さん
窓ガラスが砕け散る。 黒煙が噴き出した。
松田さん
松田は一目散にビルの中へ駆け出す。
他の隊員
隊員が叫ぶが、松田は振り返らない。
松田さん
その頃、煙に包まれた廊下では――。 萩原が意識を取り戻し、 咳き込みながら顔を上げる。
萩原さん
返事はない。
萩原さん
煙の向こうに倒れている 彩音の姿を見つけた萩原は、 血相を変えて駆け寄る。
萩原さん
彩音は傷だらけになりながらも、 かすかに呼吸は続いていた。
爆発で煙に包まれた廊下。 萩原は彩音のそばまでたどり着き、 その体を支えようとする。
萩原さん
声をかけるが、 彩音はぐったりとしたまま動かない。 萩原自身も爆風の影響で腕や顔に傷を負い、耳鳴りがひどく、視界も揺れていた。
萩原さん
彩音を守ろうと必死に手を伸ばす。 しかし、力が入らない。
萩原さん
そうつぶやいた瞬間、 視界が暗くなり―― ドサッ。 萩原も彩音のすぐそば に倒れ込み、意識を失った。
数分後。
救急隊員
救急隊員
救急隊員
救急隊員
救急隊員は素早く二人の状態を確認する。
救急隊員
ストレッチャーが運び込まれ、彩音と萩原はそれぞれ慎重に乗せられる。 その時――
松田さん
松田くんが現場へ駆けつける。
松田さん
救急隊員
松田さん
松田さん
救急車のドアが閉まり、 ピーポー、ピーポー……。 サイレンを鳴らしながら、 二台の救急車は病院へ向けて走り出した。 松田はその後を見つめながら、 小さくつぶやく。
松田さん
救急車がサイレンを鳴らして走り去る。 松田陣平は、まだ震える手で 携帯電話を取り出した。
松田さん
諸伏景光へ電話をかける
プルルル……
ヒロ兄
松田さん
景光は松田の声色で ただ事ではないと察する。
ヒロ兄
松田さん
ヒロ兄
松田さん
ヒロ兄
松田さん
続いて、降谷零へ。
安室さん
松田さん
その一言だけで、降谷の表情が変わる。
安室さん
松田さん
安室さん
一瞬の沈黙。
安室さん
松田さん
次は伊達航へ。
伊達班長
松田さん
伊達班長
松田さん
伊達班長
伊達は短く答え、電話を切った。
最後に、松田は深呼吸して連絡先を開く。 「萩原の姉ちゃん」
松田さん
プルルル……
松田さん
いつもの明るい声。 しかし松田は、 少し間を置いてから口を開いた。
松田さん
千速さん
松田さん
千速さん
松田さん
千速さん
松田さん
松田さん
千速さん
松田さん
電話が切れる。 松田は携帯を下ろし、 病院へ向かう救急車の 走り去った方向を見つめながら、 小さくつぶやいた。
松田さん
病院――救命救急センター。 救急車が到着すると、ストレッチャーに乗せられた彩音と萩原研二が次々と 救急搬入口へ運び込まれた。
お医者さん
看護師さん
看護師さん
医師や看護師が慌ただしく動き始める。 彩音と萩原は それぞれ別の処置室へ運ばれ、 救命処置が開始された。
待合スペース。 松田は落ち着かない様子で 処置室のランプを見つめていた。 そこへ景光が駆け込んでくる。
ヒロ兄
松田さん
ヒロ兄
松田さん
景光は息をのみ、処置室へ視線を向ける。 その後、降谷零、 伊達航も病院へ到着した。
伊達班長
すると、病院の自動ドアが勢いよく開く。
千速さん
ヒロ兄
千速さん
松田さん
千速さん
壁に手をつき、必死に涙をこらえる。
千速さん
景光が千速のそばへ歩み寄る。
ヒロ兄
千速は小さくうなずくが、 処置室の扉から 目を離すことはできなかった。 その場にいる全員が、 不安な思いで処置室の ランプが消えるのを 静かに待ち続けていた。
しばらくして――。 「ピンッ……。」 処置室のランプが消える。 全員が一斉に立ち上がり、処置室の扉へ視線を向けた。 ゆっくりと扉が開き、担当医がマスクを外して姿を見せる。
全員
松田たちが駆け寄る。 医師は全員の顔を見回し、 静かに口を開いた。
お医者さん
その言葉に、一同はほっと息をつく。 しかし、医師の表情は まだ厳しいままだった。
お医者さん
お医者さん
千速は思わず口元を押さえた。
千速さん
お医者さんは次に彩音 の資料へ目を落とす。
お医者さん
お医者さん
お医者さん
誰もすぐには言葉を返せなかった。 松田は静かに目を閉じる。
松田さん
降谷も苦しそうな表情を浮かべる。
安室さん
伊達は深く息を吐いた。 千速は涙をぬぐいながら、 小さくつぶやく。
千速さん
医師は最後に穏やかな口調で言った。
お医者さん
その言葉を聞き、 松田たちは静かにうなずいた。 これから始まる長い闘いを、 それぞれが胸に刻みながら。
病院の一室。 機械の電子音だけが、 静かに規則正しく鳴っている。 白いカーテンの向こう、 ベッドの上にはまだ
目を覚まさない彩音ちゃん。 その手は細く、 点滴のチューブが静かにつながっていた。 部屋の空気は重くはないのに、 やけに静かだった。
松田さん
松田さん
松田さん
一瞬、空気が止まる。
松田さん
降谷が視線を動かす。
安室さん
景光がそっと一歩前に出る。
ヒロ兄
伊達が静かに息を吐く。
伊達班長
低い声が病室に落ちる。
伊達班長
松田が一瞬だけ黙る。 拳を軽く握って、 視線を逸らさないまま言う。
松田さん
でも、その声はさっきより 少しだけ弱かった。 病室には六人の視線が集まっている。 目を覚まさない二人のそばで、 それでも“まだ終わっていない”という事実だけが、静かに残っていた。
松田さん
松田さん
降谷はすぐには否定しなかった。 ただ一度、まっすぐ松田を見る。
安室さん
松田は鼻で笑う。
松田さん
松田さん
降谷がもう一度、ベッドへ視線を戻す。
安室さん
安室さん
安室さん
松田は舌打ちし そうになって、やめる。
松田さん
その時、伊達がぽつりと言う。
伊達班長
伊達班長
病室の音は変わらない。 機械のリズムも、そのまま。 でも空気だけが少しだけ変わっていた。 “誰がどう思っていたか”じゃなくて、 “まだ終わってない”方向へ、 少しだけ動き始めている気がした。
病室のドアが静かに開く。 入ってきたのは、千速と、浅葱一華。 二人の視線の先には、それぞれ眠り続ける萩原さんと彩音ちゃんの姿があった。 千速さんは真っ先に弟のベッドへ向かう。
千速さん
優しく前髪を整えながら、小さく笑う。
千速さん
千速さん
一華さんは彩音ちゃん のベッドへ歩み寄る。
浅葱一華さん
浅葱一華さん
浅葱一華さん
すると千速さんも彩音ちゃん の方へ歩いてきて、 優しく微笑んだ。
千速さん
千速さん
千速さん
病室には静かなモニター音だけが響く。 眠る萩原さんと 彩音ちゃんは何も答えない。 それでも二人は、 きっと聞こえていると信じるように、 ベッドのそばで静かに 見守り続けていた。
その日の夜。 病院の廊下は昼間よりも静かで、 照明だけが淡く足元を照らしていた。 エレベーターの扉が開き、 三人が病室へ向かって歩いてくる。 高明兄さん、由衣さん、 そして大和警部だった。
高明は静かに病室のドアを開ける。 ベッドには、眠り続ける 萩原さんと彩音ちゃんの姿。 高明は真っ先に彩音ちゃん のそばへ歩み寄り、 優しく髪をなでる。
高明兄さん
高明兄さん
返事はない。 それでも高明は穏やかな 表情のまま続ける。
高明兄さん
高明兄さん
由衣は彩音ちゃんの顔を見つめ、 小さく笑みを浮かべた。
上原由衣さん
上原由衣さん
敢助は腕を組み、萩原さんの方を見る。
大和警部
大和警部
そう言うと、 彩音ちゃんにも視線を向ける。
大和警部
大和警部
病室は静かなままだった。 高明は彩音ちゃんの手をそっと握る。
高明兄さん
高明兄さん
由衣さんと敢助さんも静かに頷き、 三人は眠る萩原さんと 彩音ちゃんを見守りながら、 夜更けまで病室で穏やかな 時間を過ごしていた。
――病院の静かな朝。 窓から差し込む光の中、 ICUの機械音だけが 規則正しく響いていた。 ■ 1週間後
萩原さん
千速さん
すぐそばで見守っていた 千速さんが、息をのむ。
千速さん
ナースコールが鳴り、 医師と看護師が駆け込む。
看護師さん
萩原はゆっくりと天井を見つめながら、 かすれた声で呟く。
萩原さん
千速は涙をこらえきれず、 弟の手を握った。
千速さん
萩原さん
少し間を置いて、 萩原はふっと弱く笑う。
萩原さん
その一言で、 千速の表情が少しだけ揺れる。
千速さん
■ 1ヶ月後 同じ病院のICU。 静かな機械音の中――
諸伏 彩音(あかね)
彩音の指が、小さく動いた。
看護師さん
看護師がすぐにモニターを確認する。
看護師さん
ベッドのそばには松田、景光、 降谷、伊達が揃っていた。 松田が身を乗り出す。
松田さん
まぶたがゆっくりと開く。 ぼんやりとした視界の中で、 天井の白い光が揺れて見えた。
諸伏 彩音(あかね)
景光が静かに名前を呼ぶ。
ヒロ兄
諸伏 彩音(あかね)
その声に、ヒロ兄の表情がわずかに緩む。
ヒロ兄
松田くんは一歩近づきながら、 低く言った。
松田さん
降谷さんも小さく息をつく。
安室さん
伊達は静かにうなずいた。 彩音はまだぼんやりしたまま、 ゆっくりと周りを見回す。 そして小さく――
諸伏 彩音(あかね)
その瞬間、空気が少しだけ優しくなる。 松田は短く答えた。
松田さん
彩音の目に、 ほんの少しだけ安心の色が戻った。 長いリハビリの始まりは、 まだこれからだったけれど―― 少なくとも、二人はもう一度、 同じ場所に戻ってきていた。
ちゃな
坂田銀にゃん
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コメント
1件
うわあああ第8話読み終えたよ…😭💦 もう冒頭から「11月7日」って出た時点で覚悟したけど、やっぱり来たね…。彩音ちゃんが萩原さんを突き飛ばして自分が爆風浴びるシーン、胸がぎゅーってなったよ。松田くんが連絡回すところとか、病室で「守れなかった」って言っちゃうとことか、班長の「まだ守ってる途中だ」が染みる…。最後に彩音ちゃんが目覚めて真っ先に萩原さんのこと聞くの、もう尊すぎて泣ける。2年リハビリって長いけど、みんなで待ってる感じが温かいね。ちゃなさん、今回は本当に重くて熱い回をありがとうございました!次も楽しみにしてます🌸
#Dr.STONE