俺は愛を知らない。
恋愛ドラマをよく見るけど、分からない。
共感が出来ない。
日向
まぁ、それが俺 日向翔陽だ。
日向
まず、人としての基礎が欠けてるんだと思う。
日向
だって、感情も知らないから。
日向
…思えば、幼少期からかな?
日向
(どうやら、母は俺が幼い頃に蒸発したらしい)
日向
(それから、父が育ててくれた・・・訳もなく)
父
おい日向ぁ?
日向(幼少期)
ん? どうしたの お父さん!
父
お前、上で静かにしとけ。
日向(幼少期)
・・・え? な なんで!?
父
いや〜女が来るんだよw
父
だから、な?
日向(幼少期)
で………でも!
父
チッ めんどくせぇな。
父
あのなぁ! お前が邪魔なんだよ!!
日向(幼少期)
・・・・・そっ…か。
日向(幼少期)
わかった。 上で寝とくね…
父
あぁ、助かるよw
日向
懐かしいな。
日向
父は昔からこんなんだった、
日向
ただ、そんな父は俺を愛してくれてるはず。
日向
だって…
父
日向、愛してるぞ
日向
よく、この言葉を使ってくれた
日向
愛は愛してる人にだけ使うものでしょ?
日向
だから父は俺を愛してくれてる
日向
だから・・・
日向(幼少期)
…アザと出血か。
日向(幼少期)
(上手く避けられたつもりだけど…)
日向(幼少期)
はぁ…ボロボロの服、あったよね?
日向(幼少期)
___あった、巻いておこ
日向(幼少期)
ふぅ、寝ておこう。
日向(幼少期)
…(硬い、ソファの方がいいかも)
日向(幼少期)
あっ、ダメだ…リビングにいけない。
日向(幼少期)
(しょうがない。 我慢しよ)
日向
うん。 父は愛してくれてる。
日向
きっとこれが、愛なんだ。