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愛が重いよ、金満君。

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愛が重いよ、金満君。

19 - 現代の羽衣伝説【後編】

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3

2025年04月02日

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夜 校舎内

善光 優斗

コツコツ…コツコツ…と、僕と銭場君、金満君の足音が薄暗い廊下に響く。緑に光る非常口のライトが気味悪さをより一層させている。

善光 優斗

「ちょ、二人とも。引っ付きすぎ…。もうちょい離れて。」

銭場 守

善光。んな寂しい事言うなよ。俺ら付き合ってんじゃん。片腕くらい抱きつかせてくれよ。

金満 潤

ふざけた事言うのも大概にしろ銭ゲバぁぁぁ‼︎‼︎お前ごとき雨上がりに干上がったミミズの死骸がぁ!優斗と付き合えるわけないだろぉっ‼︎‼︎ミミズならミミズらしく地面に這いつくばってろ‼︎汚っっっっったない害虫風情が‼︎二度と人間の言葉を使うな!爬虫類の餌にでもなってろ‼︎‼︎

善光 優斗

「うわっ!ちょっと!反対方向からデカい声出すのやめてよ!うるさいよ!耳キーンってしたじゃん。」

金満 潤

だって銭ゲバがぁ!

善光 優斗

「金満君も離れてよ。引っ付かないで!金満君ビッチョビチョじゃん。それなのに金満君引っ付いてくるから僕左半分ビッチョビチョになったんだけど。」

金満 潤

エッ!エエェ〜‼︎⁇優斗濡れてるの…?アソコ、濡れてるの…?

善光 優斗

「あっちいってー。」

銭場 守

ってか俺らどこ向かってんの?

善光 優斗

「え?わかんない。適当に歩いてる。」

金満 潤

優斗。保健室行こ。

善光 優斗

「保健室に何かあるの?」

金満 潤

ベッドでエチしよ。

善光 優斗

「一人でしてきなよ。」

銭場 守

しっかし、羽衣っぽい物って言えばタオルぐらいしか思い浮かばねぇわ。二人なんか思いついた?

善光 優斗

「うーん…。今のところカーテンとかいいんじゃないかなぁ…。って思ってる。」

銭場 守

デカいだろ、カーテン。

善光 優斗

「あぁ。そこはチョキチョキしてさ。調整すれば良いし。」

銭場 守

学校のもんチョキチョキして抵抗とかねぇの?

善光 優斗

「まぁ神様が困ってるの助ける為だし、別にバチとかないでしょ〜。それに透明だから僕ってバレないし、平気平気〜。」

善光 優斗

「ってかそれ言うなら銭場君だってタオルパクる気満々じゃん。」

銭場 守

バッカ善光。タオルだけじゃねーよ。

善光 優斗

「いや余計ダメでしょ…。」

銭場 守

金満は?羽衣っぽい物ってなんか思いついたか?

金満 潤

あぁ。

銭場 守

へぇ〜何すんの?

金満 潤

誰が言うかお前なんかに。

銭場 守

あー…お前も大して思い浮かんで無いんだな。…ったく変な見栄を張るなよなぁ。

金満 潤

あ?殺すぞ?別に何も案が無いわけじゃない。ただ、お前に話したくないだけだ。すっこんでろドバト。

善光 優斗

「金満君も探してあげるんだ。優しいね。てっきり着いて来ただけだと思ってた。」

金満 潤

優斗‼︎その通りだ!俺ってめちゃくちゃ優しいんだ‼︎だから優斗、俺と一緒にいた方が良いと思うよ!俺と一緒にいれば優斗幸せなんだよ!優斗がどうしても!って言うなら、俺優斗と結婚してあげても良いよ‼︎

善光 優斗

「やだ〜。」

金満 潤

はぁっ⁈なんでなんで⁈⁈ダメ‼︎一緒にいないとダメ‼︎

銭場 守

ダメなのはお前の頭だろ。どう考えても。

金満 潤

黙れ。頭の使い方も知らん奴が俺に話しかけるな。

善光 優斗

しかし、どこの教室のカーテンにしようか。夏休み明け早々教室のカーテンが無いのは嫌だし、あんま使わない教室のカーテンの方がいいか。

金満 潤

優斗。どこの教室のカーテンにするか迷ってるんだろ?

善光 優斗

「えっ、すご!正解!金満君なんでわかんの?」

金満 潤

フッフッフッ…優斗…この俺を誰だと?優斗の運命の王子様、金満潤だぞ?優斗の考えてる事なんて…お、み、と、お、し。お見通しだ。

善光 優斗

「へぇ〜!すごいなぁ!んじゃ僕が金満君のこと好きって事もバレてんだ。照れるなぁ。」

金満 潤

…っ‼︎…ぁ…あっ、当たり前だっ‼︎‼︎ゆゆ、優斗が俺の事好きってぇ!バレバレなんだからなぁっ‼︎‼︎優斗だからその…えっと…うん…と………セ◯クスしよ‼︎‼︎‼︎

善光 優斗

「金満君どこの教室のがいいと思う?」

金満 潤

いやもう教室なんてどうでもいい‼︎今‼︎ここで‼︎セ◯クスしよう‼︎‼︎

善光 優斗

「…あーあ。今、僕の中の金満君への好感度メーターが、どんどん下がっていってます。」

金満 潤

いやぁああああ︎‼︎‼︎ダメッ‼︎ダメッ‼︎下がるのダメッ‼︎‼︎俺の事好きじゃないとダメッッッ‼︎‼︎

善光 優斗

「じゃあどこの教室のカーテンがいいか。金満君教えてよ。」

金満 潤

家庭科室!

銭場 守

家庭科室かぁ…。良んじゃね?タオルもあるだろうし。

金満 潤

黙れ。お前に言ってない。俺の許可無く口を開くな。

善光 優斗

「確かに家庭科室いいね!ミシンとかもあるし、調整しやすそう。さっすが金満君ナイスアイディア!」

金満 潤

ふにゅーーー‼︎ふぅにゅぅううーーー‼︎

金満 潤

優斗ぉ‼︎俺もミシンの針のように、優斗に種◯けプレスしたいぃぃぃ‼︎

善光 優斗

「それじゃあ3人で、家庭科室に出発だぁ!」

善光 優斗

雑談をしながらスタスタと廊下を歩いて家庭科室の前に着いた僕ら。

善光 優斗

さぁドアを開けようと手を伸ばした時、僕はあることに気がついた。

善光 優斗

「あっ、そういえば鍵どうしよ。」

銭場 守

あっ、忘れてた。

善光 優斗

試しに何度かドアをガチャガチャしてみるが、やっぱ開かないよなぁ。

善光 優斗

「うーん…。しょうがない。面倒だけど、職員室まで取りに行くか。」

金満 潤

まぁまぁ。優斗、ここは俺に任せろ。

善光 優斗

そう言ってフフン♪と金満君はニンマリ笑うと、いつのまにか手に持っていた針金の様な細い鉄の棒を鍵穴に差し込んだ。

カチャ…カチャ……ガチャ

金満 潤

開いたぞ。

銭場 守

すげぇなお前…ピッキングまで出来んのかよ…。

善光 優斗

「そういえば金満君鍵開け出来るんだったね…。」

金満 潤

どうだ優斗。俺すごいだろ。

善光 優斗

「子宮うずいた。」

金満 潤

……っっっ⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎

善光 優斗

金満君が顔を真っ赤にして頭から湯気を出している間に、僕と銭場君はスッと家庭科室へ入る。

銭場 守

うっわ。暗くて見えにくいな。善光、電気つけてくれ。

金満 潤

ハァ…アホか。そんな事してみろ。どこもかしこも暗い学校で、ここだけ明かりが付くんだ。目立って警察やホームセキュリティが来たらどうする?

銭場 守

あぁ〜。なるほどほどなる。

善光 優斗

今警察とか来たら面倒だもんな。天女様もあんまり人に見られたくないだろうし。

金満 潤

スマホの画面の明かりで我慢しろ。間違ってもライトは使うな。

銭場 守

へーい。

善光 優斗

窓から差し込む月明かりを頼りに、僕は窓付近によるとカーテンを確認した。

善光 優斗

おっ、やった。レースカーテンだ。これの方が薄くて綺麗だし、ハサミで切りやすい。羽衣にピッタリだ。しかもこれ、いちいちカーテンレールから外さずに、横向きで切ってもいけそう。

善光 優斗

そうと決まればハサミでチョキチョキするか。家庭科室だし、裁ちハサミか調理ハサミのどっちかくらいあるでしょ。

善光 優斗

「ハサミハサミ〜♪」

金満 潤

優斗〜。ハサミよりも頭が切れる男がいるだろ〜?

善光 優斗

「え?…あぁ、木生君?確かに沸点低いね。」

金満 潤

優斗違う。そっちのキレるじゃない。

善光 優斗

「冗談だって。ところで金満君どうしたの。」

金満 潤

だ、か、ら!ハサミなんか無くても俺がいれば充分だ!

善光 優斗

「…?どうすんの?引きちぎるの?」

金満 潤

まぁ優斗見てろ。

善光 優斗

金満君はそう言うとカーテンの前に立った。一体何をするんだ?

金満 潤

瞬き厳禁だ。

善光 優斗

と、言うや否や金満君の腕が消え……いや違う!

善光 優斗

気がつくと金満君の手には丁度いいサイズにカットされたカーテン。…なんだ?今何が起きた?

善光 優斗

「え…?金満君。今の…どうやったの?」

金満 潤

簡単だ。もう一度やるぞ。よく見ておくんだ優斗。

善光 優斗

そう言うと金満君はどこから持って来たのかわからないが、ゴトリと音を立てて机の上にビンを置いた。

ピシッ…!

善光 優斗

そしてまた金満君の腕が消えた。だがしかし、二度目でわかった。

金満 潤

ほーら優斗見てみろ!ハサミよりも俺の方が切れるんだ!

善光 優斗

金満君は目にも止まらぬ速さで手を動かして物を切ったんだ!

善光 優斗

僕は口をあんぐり開けた。マジか…金満君こんな事まで出来るのか…。神業だろこんなの…。これにはアセロラちゃんも僕も、お口あんぐりです。

金満 潤

な!な!優斗‼︎俺すごいだろ‼︎⁇俺すごいだろ‼︎⁇

善光 優斗

「すごいよ金満君。僕驚きすぎて声出なかったもん。どうやって身につけたの?その技術。」

金満 潤

俺ね俺ね。毎日いかに早くチ◯コにコンドームを着けられるか練習してるの!あと手◯ンも。そしたらね、いつの間にかこれ出来るようになってたの!

善光 優斗

「へぇーすごいなぁ。一見クソの役にも立たなそうな練習だけど、意外と役に立ったんだね。良かったねー。」

金満 潤

でねー!でねー!俺毎日練習してて…コンドーム着けるのに何秒で出来ると思う?あっ、時間の測り方はベルトを外すとこからで…

善光 優斗

「金満君そういえば!金満君が探してる物見つかったの?この教室にあった?」

金満 潤

あぁ。オ◯ホの事か。それなら優斗のプリティーオケツに…

善光 優斗

「違う違う。羽衣っぽい物、今僕ら探してるでしょ?」

金満 潤

……あぁ。

善光 優斗

おいなんだ今の間。絶対忘れてただろ。

善光 優斗

「…金満君忘れてたの?」

金満 潤

……忘れてた…かもしれない…。でもな優斗聞いてくれ。俺は本当に優斗以外眼中に無いんだ。優斗以外の話は聞かないし、興味も無い。視界に入れない。俺の素晴らしい脳内リソースを優斗以外に使うぐらいなら、俺は仕事の事を考えてるさ。

善光 優斗

「あっ、じゃあ仕事の事考えてる時は僕の事考えてないんだ。」

金満 潤

っ…‼︎っ違う‼︎考えてる‼︎優斗の事考えてる‼︎‼︎俺常に優斗の事考えてるってば‼︎両親への挨拶とか結婚式とか生活とか終活とか‼︎俺は常に先々を考えて行動してるんだ‼︎優斗!お前が思ってる以上に俺達の結婚は茨の道なんだぞ!だから俺は頑張って根回ししてるのに……そっっっ…の苦労も知らずに「仕事と僕、どっちが大事なの!」って…優斗に決まってるだろ‼︎けど優斗を幸せにするには俺が仕事頑張んないとダメなのぉっ‼︎だって優斗何も出来ないじゃん‼︎優斗何も出来ないんだからぁ‼︎優斗黙ってて‼︎

善光 優斗

「…わかった。黙ってる。」

金満 潤

ひっ!……うぐっ…‼︎…優斗…怒った?

善光 優斗

「……。」

金満 潤

ねっ…ねぇってば……なんで優斗無視するの…?

善光 優斗

「黙ってろって言ったのそっちじゃん。」

金満 潤

っ……!喋って…!今は喋るの…。

善光 優斗

「わかった。」

金満 潤

……………ねぇ、なんで?優斗冷たいの?ねぇ、優斗怒ってる…?

善光 優斗

「別に?怒ってないけど。」

金満 潤

うっ…ひぐっ…う…嘘だ…。優斗怒ってる…。うっ…うぅ…。

善光 優斗

「怒ってないけど。」

金満 潤

嘘だ‼︎優斗怒ってる‼︎

善光 優斗

「じゃあ怒ってるんじゃない?」

金満 潤

うっ‼︎……ひぐ…うっぐ………ゆうど……ごべんなざい…ひぐ…うっぐ…。

善光 優斗

「……なにがー?」

金満 潤

⁉︎⁉︎…えっと…その……

善光 優斗

「なーーにーー?聞こえなーーい。」

金満 潤

ひぐっ…うっぐ……ゆうどにぃ……"黙ってて‼︎"ってぇ…言ったことぉ……。

善光 優斗

「んんっ………そっかぁ。………ちなみにだけど他無かったかな?」

金満 潤

無い。

善光 優斗

「早いな返事。少しは考えてよ。」

金満 潤

ふぐっ…ひっぐ…うっう…。

善光 優斗

「…ハァ。もういいよ。はいはい…。」

金満 潤

ひっぐ⁉︎…ふっぐぅっ…うっうっ……うぇぇ〜〜〜〜〜ん‼︎うぅうぇぇぇ〜〜〜〜〜んっ‼︎‼︎‼︎

善光 優斗

「⁉︎っ金満君ごめんごめん!よしよし…もう怒ってない。もう僕怒ってないよ〜。よしよし…。」

金満 潤

うぅうぇ〜〜〜ん‼︎ひぐっ!ふぐっ!ひっぐ…うぅうぇぇぇ〜〜〜ん‼︎

善光 優斗

「ごめんごめん!僕いじわるしちゃったね。プンプンしすぎたね。金満君ごめん!よしよし…金満君いいこいいこ〜♪」

金満 潤

ゆっ!ゆゆ…ゆうどぉ‼︎俺謝っでる‼︎謝っでる‼︎なのに何でぞんなに怒るのぉっ‼︎俺ごめんなざいじだぁっ‼︎‼︎

善光 優斗

「ごめん!そうだよね。金満君ごめんなさいしたもんね。偉い偉い!僕が悪いよね。金満君にいじわるしたもんね。コラッ!僕のおバカ!金満君よしよし…いい子いい子〜♪」

金満 潤

ひぐっ‼︎うぇ〜〜〜ん‼︎

善光 優斗

駄目だ。ぜんっっっ…ぜん泣き止まない。これはあのパターンだ。週に一回程のペースで起こるギャン泣きだ。

善光 優斗

まさかここでギャン泣きするとは思わなかった。僕としてはちょっと意地悪程度だったんだが、金満君の何かに触れたんだろうか…。

善光 優斗

いやけどこのギャン泣き。スイッチがまるでわっかんないんだよなぁ。この前ギャン泣きしたのは、確か銭場君のお弁当のウィンナーはタコさんウィンナーだったのに、金満君のはカニの形にしたからそれで泣いてたなぁ。「俺がダゴの方だべだがっだぁっ〜‼︎」って。

金満 潤

うぇ〜〜〜んっっっ‼︎うぇんうぇん…うぇ〜〜〜ん‼︎‼︎

銭場 守

おひ、かねみひひゃんなきひゃへぇは。(おい、金満ギャン泣きじゃねぇか。)

善光 優斗

ギャン泣きする金満君をどうしようかと困っていると、何やら銭場君が口もモゴモゴ動かしながらやってきた。一体何食ってんだ?

善光 優斗

「いやぁ、金満君の揚げ足をね、ちょっととって遊んでたんだけど……そしたらこうなった。」

銭場 守

またいつものかよ。善光、お前はすぐに金満をもてあそぶ。

善光 優斗

「ってか何食ってんの?」

銭場 守

マフィン。隣の準備室の冷蔵庫に入ってた。

善光 優斗

「大丈夫なのそれ…?」

銭場 守

あぁ。冷蔵庫ちゃんと電気着いてたし。

善光 優斗

「えぇ…?それでもいつ作ったかわからない食べ物食べて平気なの…?傷んでるかも知れないし、やめときなよ。」

銭場 守

ハッハッハ!善光ってば気にしすぎだろ!こんぐらい大丈夫大丈夫。俺、消費期限一週間くらいなら過ぎてても普通に食うし、餅とか食パンとかカビてたらそこ削って食うからな!俺胃袋強ぇし!

善光 優斗

「えぇー…。お腹壊しても知らないよ?」

銭場 守

どんとうぉーりぃー、どんとうぉーりぃー。

善光 優斗

カタコトで心配すんなと言いながらマフィンをムシャムシャ食っている銭場君。暗くてよく見えないが、なんかマフィン、糸引いてない?

金満 潤

ゆ…ゆゆゆゆうどぉ…。なんで…銭ゲバなんがどぉ…じゃべるのぉ…?俺ぇ…ごんなにぃ…泣いでるんだよぉ…?俺のごどぉ…じんばいじゃないのぉっ⁈

善光 優斗

「あぁあぁ、ごめん金満君。いい子いい子〜♪あっ、そうだ!金満君ほら!そろそろ天女様に渡す物教えてよ!」

銭場 守

あっ、忘れてた。

善光 優斗

ブルータス、お前もか。

金満 潤

言わないっっっ‼︎‼︎

善光 優斗

「…えっ?まだ秘密なの?」

金満 潤

優斗俺にいじわるしたもん‼︎だから言わないっ‼︎内緒‼︎

善光 優斗

「だからごめんってば。」

金満 潤

ヤッ‼︎言わないっ‼︎……でも、優斗がどうしてもっ!って言うなら……おっ、おおお俺のぉっ…グヘヘ、チ◯ポしゃぶってくれるなぁ…別にぃ…?許してあげてもいいけどぉ…?

善光 優斗

「僕今日生理だから無理。チ◯ポしゃぶれない。」

金満 潤

……っ‼︎

銭場 守

善光ー?

善光 優斗

「優斗の日。」

銭場 守

…いや……何言ってんのお前。しかも、しゃぶるだけなら生理関係ねぇし。

金満 潤

黙れ銭ゲバァッ‼︎優斗が俺に嘘付くわけ無いだろ!優斗は生理くるの‼︎なっ?優斗。

善光 優斗

「うん。」

銭場 守

お前普段善光の何見てんだよ。こいつ適当な事しか言わねぇだろ。

金満 潤

黙れ。お前如きが優斗の事わかってるような口ぶりで話すな、ぶち殺すぞ。

金満 潤

優斗、悪かった。優斗生理なのに無理させたな。優斗大丈夫か?お腹とか腰とか、辛くないか?何かあったらすぐ俺に言うんだぞ。ナプキンと薬持ってるから。

銭場 守

えっ?マ?おまっ………マジで?

善光 優斗

「うん。」

銭場 守

いや、うん。じゃねぇよお前。男なのに生理っつうお前も、生理用品常に持ち歩いてるこいつも気持ち悪いよ。バケモンだよお前ら。

金満 潤

優斗。俺は銭ゲバなんかと違って、恋人が生理の時は無理させないからな。銭ゲバと違って‼︎……ところで優斗、もうそろそろ生理終わったんじゃないか?どれ、お股を見せてみろ。俺が確認してやる。

善光 優斗

「今僕二日目。言葉に気をつけなよ。…今際の際だぞ。」

銭場 守

獄門疆から出た五条悟みたいな事言うじゃん。こんな馬鹿みたいな空気の中で、そんな名言使うなよ。失礼だぞ。

善光 優斗

「失礼だな。純愛だよ。」

銭場 守

お前ハマってんの?

金満 潤

優斗‼︎銭ゲバとばっか喋っちゃダメェッ‼︎優斗生理なんだから俺以外と喋っちゃダメなのぉっ‼︎

銭場 守

生理関係ねぇだろ。

金満 潤

ハァ…銭ゲバ、お前は何もわかってない。あのな、お前は生理経験した事無いからわからんかも知れんが、生理ってのはな、辛いんだ。精神的にも、肉体的にも。頭痛に腰痛、腹痛に、イライラしたく無いのにイライラしてしまい、そんな自分にイライラしてしまう負の連鎖。俺はお前とは違って、生理に理解ある人間だからな。なんだったら生理も経験してる。もう優斗の赤ちゃん産める体になってるんだ。お前がモテない理由を教えてやろう。生理に理解がないからだ。生理に理解が無いから、「生理?病気じゃねぇだろ?」とか「生理休暇いいなぁっ!俺も生理休暇取りてぇっ!」とか言うんだろ?…ったく、そんなんだからお前はモテないしウザいしキモいんだ。そんな奴が優斗に近づくな。余計に生理が酷くなる。

銭場 守

生理生理うっせぇな。お前"生理"って言いたいだけだろ。

善光 優斗

「うん。」

銭場 守

いや、お前もかーい。

善光 優斗

「まぁ、何はともあれ、僕の小粋なトークで金満君が落ち着いたみたいで良かったよ。」

銭場 守

生理ネタが小粋なトークって終わってんだろ…。

金満 潤

エッ⁈優斗生理じゃないのぉ〜…?

善光 優斗

「いや、それは本当。」

銭場 守

キモいよ善光。

金満 潤

…っ!…ってことはぁ…優斗お股から、"血"出てるのぉ…?

善光 優斗

「うん。」

銭場 守

頭おかしいよお前ら。

金満 潤

フッ、フッフッ…フッフッ…グウェッヘ…

金満 潤

じゃ、じゃあさぁ…?俺がぁ…優斗のお股にぃ…チ◯ポ突っ込んで、"血"止めてあげようかぁ…?

銭場 守

絵馬ぁーーー‼︎木生ぁーーー‼︎助けてくれぇーーー‼︎俺を独りにしないでくれぇーーー‼︎

善光 優斗

「いやけど金満君もさ、今日"生理"じゃん。」

金満 潤

っっっ……⁉︎⁉︎

銭場 守

もう俺着いてけない。助けて。

金満 潤

俺今日生理だったの…?

善光 優斗

「そだよ?金満君周期的に今日だよ?知らなかったの?」

銭場 守

なぁ、どっから突っ込めばいい?

金満 潤

確かに…!俺最近情緒不安定だった…!なんか最近、些細な事でよくイラついてたんだ。そっか…PMSだったのか…!

銭場 守

いつも情緒不安定だろ。

金満 潤

黙れ。

善光 優斗

「僕、金満君の事好きだもん。無理させたくない。」

金満 潤

っっっ……すっ、すすすすす…しゅきぃっ‼︎‼︎⁇

善光 優斗

「うん。愛してる。」

金満 潤

どぉっううぇっっ‼︎へぇあっ‼︎‼︎

銭場 守

善光俺知らねぇからな?また金満暴走しても。

金満 潤

じゃっ…じゃあ、俺のお股の血ぃ止めるために、優斗のチ◯ポで止血してぇ…?

善光 優斗

「え?やだよ。他人の血とか。感染症なったら怖いし。」

銭場 守

冷たっ!温度差で風邪引きそう。

金満 潤

????…??

善光 優斗

「ねぇ、そんな事よりさ。今って透明になってどのくらい時間過ぎたのかな。」

銭場 守

はえ?えー…たぶん一時間くらい?

善光 優斗

「あっ、じゃあそろそろ天女様のとこ戻らないと。二人も早く羽衣っぽい物見つけなよ。」

金満 潤

優斗ぉ…俺生理で…

善光 優斗

「何言ってんの?金満君男じゃん。生理無いよ。」

金満 潤

うぅえぇ〜〜〜⁇⁇

銭場 守

善光お前金満で遊ぶのやめてやれよ。金満は基本、お前の言葉は真に受けるんだから。

金満 潤

いっ、いやだって!優斗が俺生理だって…

善光 優斗

「言ってないけど。何?金満君また虚言癖?ハァ…やめなよそういうの。」

金満 潤

うぅええ………⁇⁇

銭場 守

やめてやれよ…。

善光 優斗

「銭場君。タオルならそこの引き出しじゃない?」

銭場 守

ん?あぁ。りょ。

金満 潤

優斗…俺…女の子じゃないのぉ…?優斗の子ども、産めないのぉ…?

善光 優斗

「そだよ。」

金満 潤

……いや、優斗諦めるな。

善光 優斗

「金満君?」

金満 潤

確かに俺は…雄だから生理無いかも知れない。"雄"…だから。

善光 優斗

「かも知れないじゃなくって、100%無いって‼︎生理‼︎」

金満 潤

だが…俺のスケベで働き屋の小さな小さなおたまじゃくし達が、優斗の"ナカ"を創り変えるかも知れんなぁ…!

善光 優斗

「早く探せよ羽衣ぉっ‼︎こっち来るな‼︎あっち行け‼︎」

金満 潤

俺の夥しい数のおたまじゃくし達が、優斗の"ナカ"で気持ち良いところを、いっぱいいっぱいツンツンするんだろうなぁ…。ツンツンツンツン突かれるたび、優斗は喘ぎ、逆らえない快楽の絶頂へと身を委ねる。そしてすっかり発情したいやらしい体は……俺の子どもを産む準備万端の"雌"の体になっているんだぁ…フッフッフッ…グウェッ!ヘッヘッ…‼︎

善光 優斗

「やめてっ‼︎ちょっ…チ◯コ触んないで!」

金満 潤

優斗、ほら。世界一高いナプキン。金満潤のハンドナプキンだよ。

善光 優斗

「キモいって‼︎気持ち悪いよ‼︎」

金満 潤

"気持ち悪い"?…なんだぁ〜?優斗ひょっとして"つわり"か?……俺に触られて、想像妊娠しちゃったな…。

善光 優斗

「銭場君!銭場君‼︎ヘルプッ‼︎」

銭場 守

あー?…あー…。金満〜、そろそろマジで羽衣っぽいの探せよ。別に善光とのいちゃつきなんざ、後でも出来んだろ。

金満 潤

黙れぇっ‼︎もうそんな物はどうでもいいっ‼︎‼︎優斗ぉ…ヤるぞ…!ハァハァ…!優斗ぉ…!優斗ぉ…‼︎

善光 優斗

「待って‼︎」

金満 潤

待たない。ヤる。

善光 優斗

「っ……金満君着衣水泳は⁈」

金満 潤

……‼︎

銭場 守

あー、そういえば着衣水泳着衣水泳やかましかったな、そいつ。

善光 優斗

「金満潤ともあろう人間がっ!本来の目的を忘れるなっ‼︎」

金満 潤

うぅっぐっ!

銭場 守

そうだよ。とっとと羽衣探せよ。

善光 優斗

「金満君の目的は……着衣水泳でしょ。」

銭場 守

ちげぇよ。

銭場 守

いや…こいつにいたっては正解か…?

金満 潤

でっ、でも…今、優斗とセ◯クス出来るチャンスで…

善光 優斗

「甘えるなぁっ‼︎」

バシンッ…‼︎

金満 潤

痛っ…えぇ…?

銭場 守

なんでビンタしたの?しかも結構本気で。

善光 優斗

「僕の好きな金満潤は!目先の快楽に負けるような人間じゃないっっっ‼︎」

バシンッ…‼︎

金満 潤

痛っ…えぇ…?

銭場 守

2回も叩くなよ。

善光 優斗

「本当の自分を思い出せよぉっ!金満潤‼︎お前は…お前は‼︎そんなぬるい奴じゃないだろぉっ‼︎」

バシンッバシンッ…‼︎

金満 潤

痛っ…!うっ…!ゆ、優斗…俺の事をそんな風に…ぐすっ…

銭場 守

往復ビンタしたんなよ。お前ビンタしたいだけだろ。

銭場 守

ってか金満。お前なんでちょっと響いてんだよ。

バシンッ…‼︎

善光 優斗

「いくら金満君とはいえど、僕の好きな金満君を愚弄するのは許さないっ‼︎」

バシンッ…‼︎

善光 優斗

「これは愛の鞭だ‼︎」

バシンッ…‼︎

善光 優斗

「こんのぉっ!」

バシンッ…‼︎

銭場 守

お前DVの才能あるよ。

金満 潤

優斗…すまない…俺が悪かった。優斗の事が好きすぎるあまり、先走りすぎた。先走り汁が止まらなかった。

金満 潤

俺は、優斗と一緒の墓に入るのが目的でその過程にセ◯クスが必要なんだがいつのまにか、セ◯クスする事が俺の目的になっていた。

銭場 守

一緒の墓って早過ぎんだろ。俺らまだ高校生だぞ?

善光 優斗

「今から僕の好きな金満潤を言う!復唱しろぉっ‼︎」

金満 潤

はいぃぃぃっ‼︎

銭場 守

本当善光には素直だなぁ、お前。

善光 優斗

「金満潤は紳士‼︎」

金満 潤

金満潤は紳士ぃ‼︎

善光 優斗

「浮気しない!」

金満 潤

NTR地雷ぃ!

善光 優斗

「襲って来ない!」

金満 潤

「襲って来ないぃ!」

善光 優斗

「セクハラしない!」

金満 潤

セクハラしないぃ!

善光 優斗

「僕の事はずっと好き!」

金満 潤

優斗の事はずっとしゅきぃぃぃーーーっ‼︎

善光 優斗

「僕への返事は全てYES!」

金満 潤

優斗への返事は全てYES‼︎

善光 優斗

「セ◯クスはしない‼︎」

金満 潤

フェ◯はセ◯クスに入らない!

善光 優斗

「ヨシ!」

銭場 守

言うほどヨシか?ってか自分に都合の良いの何個か採用してんだろ。

善光 優斗

「金満潤‼︎」

金満 潤

はいぃっ‼︎

善光 優斗

「羽衣っぽい物!40秒で探せぇっ‼︎」

金満 潤

はいぃっ‼︎

バシンッ…‼︎

善光 優斗

「さぁがせぇーーー‼︎」

銭場 守

⁉︎お前なんでダメ押しビンタしたの⁈

金満 潤

はいぃーーーっ…‼︎‼︎

善光 優斗

家庭科室を出た僕と銭場君と金満君。みんな各々手に荷物を持っていた。

銭場 守

善光は、カーテンな。いいんじゃね?薄いし白いし羽衣っぽい。結局ミシン使わなかったな。

善光 優斗

「うん。金満君が綺麗に切ってくれたんだよ。ありがとう、金満君。」

金満 潤

フフン〜♪俺のおかげだな!もっと俺に感謝しろ?股を開け?

善光 優斗

「けど金満君のもってる"それ"。完全に意識外だったよ。確かにそれも羽衣っぽいよね。」

銭場 守

んまぁ確かに。俺もそれは予想外だったわ。

金満 潤

悪いな。お前達とは"ココ"が違うんだ。

銭場 守

あぁ。確かにな。載ってる図鑑のページが違うもんな。

善光 優斗

頭をトントンと指で軽く叩いてドヤ顔する金満君に呆れ顔の銭場君。

銭場 守

ハァ…んじゃ、天女様んとこ行こうぜ。

善光 優斗

「絵馬君と木生君は?一緒に連れて帰る?」

銭場 守

ほっとけよ。勝手に帰ってくんだろう。

金満 潤

銭ゲバと同じ意見なんざ不愉快極まりないが俺も同感だ。優斗。

善光 優斗

「んじゃあいっか。天女様のところに…」

「ぅわぁぁぁあああーーー‼︎‼︎」

善光 優斗

僕が話している最中に、聞いたことのある声の絶叫が聞こえた…。

善光 優斗

「……聞こえた?」

金満 潤

いいやぁ?根暗の絶叫なんざ聞いてない。…俺の耳は優斗の声しか聞こえないよぉ〜。

銭場 守

キュ〜〜〜

善光 優斗

「あっ、気絶しちゃった。」

金満 潤

ほっとけ、そんなゴミ。

善光 優斗

銭場君の頬を軽くペチペチと叩くがちっとも起きないな。目がぐるんぐるんの戦闘不能状態だ。

金満 潤

優斗…二人っきり…だね…。

善光 優斗

仕方ない。背負うか!

善光 優斗

僕はしゃがむと気絶して倒れている銭場君の腕を、なんとか僕の肩に回して、よっこらしょと背負った。

金満 潤

あっ⁉︎なんでぇっ⁈ずるい‼︎俺も!俺もおんぶするの‼︎優斗!おんぶ!

善光 優斗

「金満君自分で歩けるじゃん。自分で歩いてよ。銭場君は気絶しちゃったから仕方ないじゃん。」

金満 潤

んーー!んーー!ん……あっ!あ、優斗ぉ!俺もなんか…なんか俺も気絶しそう!俺気絶しそうだよ!優斗‼︎

善光 優斗

「え〜、けどもう僕これ以上持てないよ。後で覚えてたら拾いに行くし、ここで待ってて。」

金満 潤

ダメッ!ダァ〜メェッ‼︎俺置いて行くのダメッ‼︎銭ゲバ置いて行くの!優斗俺おんぶするの!

善光 優斗

「えぇ〜…金満君自覚してないと思うんだけど、かぁぁぁぁなり重たいよ。体重何キロあんの。」

金満 潤

92kg。ク◯ニだよ。

善光 優斗

「そんなに重たいのぉっ⁈え、おま…お前普段そんな重いのに抱っこしろだの、おんぶしろだの言ってきたの⁈…いや、どーりで僕最近腰痛める訳だよ。ってかもう、そんだけ恵体で元気なら気絶しないでしょ?ほら、現に今元気いっぱいだし。」

金満 潤

元気じゃない‼︎俺元気じゃない‼︎もう歩けない!おんぶして!

善光 優斗

「無ぅ理!出来ないものは出来ないの!…ったく、わがままばっかり言って…。もうそんなこと言う子は知りません。僕先に帰ります。バイバイ。」

金満 潤

やだぁっ‼︎や!や!ひぐぅっ!うっぐ…えっぐ…

善光 優斗

「一応木生君も見に行った方がいいよなぁ、叫んでたし。大丈夫かなー、生きてるかなぁー。面倒な事なってなけりゃいいけど…。」

金満 潤

ゆうどぉ…!なんでぇ…なんでそいつらばっかり構うの?俺は?俺の方が大事でしょ…?俺の事、大好きなんでしょ…?

善光 優斗

「いやぁーもうそれは……金満君が頼りになりすぎるからに決まってんじゃん!こいつらは、もうどーしようもない底辺連中で、虫かごの中の床這いつくばってる芋虫みたいなもんじゃん!だからぁ!僕とか金満君みたいな人間がね、蛹になる為の棒を用意してやらないといけないんすわ。いやぁ〜わかるよ。金満君の気持ちもわかる。こんな、せいぜいキモくて小汚い蛾程度にしかならなさそうな連中の為に棒を用意したくない気持ちもわかる!けど自然の摂理だから!ひょっとしたら、こいつらも食物連鎖の中では必要な存在かも知れないから。僕らみたいな"上"の存在の為に必要かも知れないから。だから助けてあげるんだよ金満君。生類憐みの令だよ。」

金満 潤

……。

善光 優斗

金満君がふむ…と考えている。僕はゴクリと唾を飲み込んだ。後半自分でも何言ってるかわかんないが、ノリと勢いでいけるか…?

金満 潤

なるほど…確かにそうだな。

善光 優斗

おっ…おぉ…!いけたっ‼︎意外といけた‼︎

善光 優斗

「じゃ、じゃあ僕銭場君背負うから!一緒に木生君見つけに行こう!」

金満 潤

あぁ。…なぁ、さっきの話の件だが…

善光 優斗

「え、何?」

善光 優斗

金満君が不適な笑みを浮かべて僕の目を見る。ニヤニヤと弧を描く口元がなんだか不気味だ。なんだよぉ…さっさと言えよ〜。

金満 潤

…俺と同じ場所に立つ準備は出来ているようだな。ますます俺のモノに相応しくなった。俺も、お前という蛹が羽化した時、どんな姿でこの俺を"魅せる"か、楽しみにしてるよ。

善光 優斗

……。

金満 潤

フッフッフッ…グウェッヘッへ…‼︎

善光 優斗

えぇ…?キモ。

善光 優斗

月明かりが照らす廊下を歩いて数分。まだ木生君とは出会えてない。さっきの絶叫、このあたりだと思うんだけどなぁ…。

金満 潤

優斗、もうふたクラス前だ。その教室にいるだろう。

善光 優斗

「すごっ!わかるの?金満君。」

金満 潤

あぁ。声の響き具合で位置がわかるんだ。俺は耳も頭も良いからな。どうだ?優斗。俺すごいだろ。

善光 優斗

「ア◯ルがキュン!」

金満 潤

……っ⁉︎

ドサッ!

善光 優斗

金満君が僕の言葉に驚いたのか、肩に米俵のように担いでいた銭場君を落としてしまった。

善光 優斗

あーららぁ…。扱いが雑なんだから…。ついさっき僕が銭場君をおんぶしようとしたら、なんと金満君が背負うと言い出したんだ!珍しい事もあるもんだ。優しいなぁと思っていたら「銭ゲバごとぎが優斗におんぶされるなんて許さない。優斗のおんぶは俺専用なの!」とか言い出して…。まぁ、放置していかないだけマシか。

銭場 守

うっ!うぅ…いて…

善光 優斗

落ちた衝撃で銭場君が意識を取り戻したみたいだ。痛かったんだろうな。体がプルプル震えてうずくまっている。

善光 優斗

「おはよ。銭場君。」

銭場 守

な、なぁ…もうちょいマシな起こし方あったろ…?クッッッソ痛ぇんだけど…。

善光 優斗

「ごめんごめん。金満君が落としちゃって。」

金満 潤

まさかお前のようなゴミをこの俺が運ぶ日が来るとは思わなかった。お前、俺に何か言うことあるだろう?

銭場 守

あぁ。良かったな。俺のおかげでゴミ出しっていう社会常識学べて。勉強しかしてこねぇ人生だったから常識とか持ち合わせてねぇだろ?温室育ちのボンボン様は。

金満 潤

いい度胸だ…そこに座れ。ゴミ出しついでだ…。この俺自らゴミ処理してやる…。

善光 優斗

「ちょ、ちょっと待ってよ二人とも…」

善光 優斗

こめかみに血管をピキらせながら指をバキボキ鳴らす金満君に、どこ吹く風の銭場君の間を僕は慌てて止めに入った。

金満 潤

どけ、優斗。邪魔だ。

善光 優斗

「待って!待って!落ち着いて……銭場君、一応金満君運んでくれたんだしお礼いいなよ。形だけでも良いから。死にたくないでしょ?」

銭場 守

金満きゅんごめんね!運んでくれてありがと‼︎んー!ちゅ‼︎

金満 潤

殺す‼︎

善光 優斗

「あー!あーー‼︎……っ、いいのっ⁈金満君⁉︎銭場君に意地悪したら、僕金満君の事嫌いになっちゃうよ⁉︎いいの⁈僕、優しい金満君が好きだなぁ〜!」

金満 潤

で?

善光 優斗

「えっ。」

金満 潤

それの何が問題なんだ?優斗…お前が俺にどんな感情抱こうが関係ない。お前は俺の元へかならず来てもらう。そのためなら俺は…一切の手段もいとわんからな。

善光 優斗

「……ひぇっ。」

金満 潤

俺が普段優しくしてやってるからって…調子に乗るなよ…優斗。

善光 優斗

「………。銭場君ごめん。僕じゃあ止められませんわ。金満君激おこ君。」

銭場 守

マ?それはやべぇな。ならちゃんと謝るわ。…金満ごめん。運んでくれてサンキューな。今度お礼に飯奢るわ。善光が。

善光 優斗

「なんで僕なんだよ…まぁいいけど。」

金満 潤

遺言はそれで終わりか?

善光 優斗

「逃げてっ‼︎銭場君‼︎」

木生 葉

何やってんの?お前ら。

善光 優斗

僕を盾にする銭場君に、その銭場君を殺そうとしている金満君をなんとか抑えつけていると、スタスタと木生君が歩いてきた。

善光 優斗

「見ての通りまたケンカ。」

木生 葉

あぁ〜。んじゃいつもみたいに善光"アレ"やれば?

善光 優斗

「"アレ"?アレって何?僕いっつも何かしてたっけ?」

木生 葉

金満にベロチューして乳揉ませてた。

善光 優斗

「してないよ?やめて?それ僕いつもしてるみたいに言わないで。やんないから。」

木生 葉

なぁ金満。善光がムラムラしてきたからベロチューして乳揉んで中出しして欲しいって。

金満 潤

……っ‼︎⁈

善光 優斗

「やめてっ‼︎‼︎言ってない‼︎しかも何か増えてるし‼︎」

銭場 守

善光〜おいおい何ムラムラしてんだよ〜。ひょっとして俺様ダークな金満にムラムラしちゃった?エッチな気分になった?おいおい!善光欲求不満か〜?

善光 優斗

「ふっっっざけんなっ‼︎なるわけないだろっ‼︎」

金満 潤

ほぉ〜〜〜?優斗ぉ〜〜〜。…俺の"雄"のフェロモンにあてられたかぁ。すっかり雌の体じゃないか。よしよし…さぁ来なさい優斗。もう我慢出来ないだろ?俺の野太いチ◯ポが欲しくて欲しくてたまらないはずだ。さぁ!まずはこのくっさいチ◯ポ臭で肺を満たせ‼︎その後は根本から舐めてもらう!勿論、玉も口に含んでもらうぞ〜!そしてその後はお楽しみの………優斗のだーーーい好きな、俺の赤黒野太カリ高チ◯ポをぢゅぽぢゅぽといやらしい音を立てながらしゃぶってもらうとするか‼︎

木生 葉

……。

銭場 守

……。

善光 優斗

「……前世でどんな業を犯したら、こんなん言わなきゃならん人生になるの?」

善光 優斗

「こんな哀しい化け物を生み出すくらいなら、銭場君が殺されてる方が100倍マシだった。」

銭場 守

んなこと言うなよ。えーんえーん…。

木生 葉

お前らおれにいつものクッッッソくだらねぇ三文芝居見せに来たの?

善光 優斗

「違うよ。木生君の叫び声聞こえたから来てやったんだよ。なんか叫んでなかった?」

木生 葉

あー。あれか。

金満 潤

優斗。エッチッチ…。

善光 優斗

「ちょ…あっち行って…。」

木生 葉

適当に入った教室にさぁ、女子の体操服の忘れ物あったから精子ぶっかけてたら、足元にゴキブリいてさぁ、もう一瞬で賢者なって絶叫したわー。

善光 優斗

「へぇー。それはご愁傷様だね。あっ、お前じゃないよ?その女の子ね?」

銭場 守

何が賢者だ。どう考えても愚者だろ。

金満 潤

優斗!じゅんくんのおチ◯チ◯レーダーがぁ〜〜〜優斗に向かって!ビュビュビュビューーー‼︎

善光 優斗

「もう一匹愚者がいたねぇ。どっちも頭ぐしゃぐしゃだねぇ。救いようが無いねぇ。」

銭場 守

木生お前んな事してっけど羽衣っぽいやつ探したのか?

木生 葉

……あっ。

善光 優斗

「木生君も忘れてたの?」

木生 葉

……そだけど?忘れてましたけど?…えっ?え?何?別によくない?なぁ?えぇ?……なに?

善光 優斗

「怖いよ。別に聞いただけじゃん、逆ギレしないでよ。」

木生 葉

いや別にキレてねーし。被害妄想だろ?テメェの。おれ怒ってねぇし怒られるような事もしてねぇし。えぇ?……なに?

善光 優斗

「その"なに?"やめてよ。もうこれ以上僕に問うなよ…。ごめん。僕が悪かったって。」

木生 葉

悪かったって何?別にお前が謝る事もねぇし。逆に謝る事によって、何かおれが悪い事したけどお前が大人な対応してやったみたいなの嫌だわ。

善光 優斗

ほんとこいつ捻くれすぎてて面倒くせぇな。普通の会話っての出来ねぇの?人との会話に怯えすぎなんだよ。だから単なる質問も、こいつにとっては責められてるように聞こえるから、逆ギレバリア貼ってんだろな。

善光 優斗

「そっかそっか。木生君そっか。オーケイオーケイ。ハッハッハ。…ところでさ、絵馬君は?どこにいるか知ってる?」

木生 葉

誰?絵馬って?いたか?そんな奴。

善光 優斗

「相方じゃん。」

木生 葉

やめろその言い方。知らねぇよ。気づいたらどっか行ったわ。

善光 優斗

「え〜…。」

善光 優斗

どうしようかな。絵馬君も探した方がいいかなぁ〜。けど面倒くせぇしなぁ〜…。

善光 優斗

「…絵馬君どこにいるか心当たりあったりする?」

木生 葉

ない。

金満 潤

優斗。俺はいつでも優斗の側に

善光 優斗

「え〜…じゃあ…透明になってから結構時間経ってるし、そろそろ戻ろっか。たぶん絵馬君ももう天女様んとこいるでしょ?知らんけど。」

木生 葉

うぃ〜。

善光 優斗

そんな事を言いながら、足を帰りの方向へ向けた時だった。

おにぃ〜たまぁ〜♪こんなことしてぇ〜♪恥ずかぁ〜しくないのぉ〜かしら?もえ〜もえの魔法をぉ〜♪貴方にか〜けて〜♪メッロメロッに!してやるぜ〜♪

善光 優斗

「何この養豚場で流れてそうな曲。」

木生 葉

あっ、おれのスマホの着信。電話だわ。

善光 優斗

「それ家族とかに聞かれて恥ずかしくないの?」

木生 葉

黙れ。

善光 優斗

木生君がスマホをポチポチ操作して電話に出た。

木生 葉

もしもし?絵馬?お前今どこ?

善光 優斗

どうやら相手は絵馬君みたいだ。ひょっとして本当に天女様のところに先に戻ってて、ずっと待っていたんだろうか。

木生 葉

へぇー。うんうん。おれ今善光とかと一緒。お前以外いる。うんうん。

木生 葉

はぁ?おまっ、マジで?ハッハッ!草ァ!!アホやんけ!マジで出れんの⁈

善光 優斗

腹を抱えて笑う木生君。何の話をしてるんだろか?皆目見当もつかない。

木生 葉

あー…。はいはい…。わかったって。行く行く。じゃ、ほな。

善光 優斗

どうやら電話を終えたみたいだ。木生君がスマホをズボンのポケットにしまった。

木生 葉

落ち着いて聞いてほしい。今からおれが言う事は全部本当だから。

善光 優斗

「はぁ。」

木生 葉

嘘だと思うかも知れない。けどマジだから。どうか落ち着いて聞いてほしい。

善光 優斗

「早く言ってよ。」

木生 葉

すぅ……はぁ…

善光 優斗

イライラするなぁ。早く言えよ。

木生 葉

たぶんこれ聞いたら、息できなくなるくらい面白いけど大丈夫?心の準備OK?

善光 優斗

「次言わなかったらビンタする。覚悟OK?」

木生 葉

すぅ……はぁ…

木生 葉

絵馬がロッカーに入ったら出られんくなったらしい。

善光 優斗

「はぇ?」

木生 葉

絵馬がロッカーに入ったら出られんくなったらしい。

木生 葉

絵馬がロッカーに入ったら出られんくなったらしい。

善光 優斗

「くふぅっ…!ふっ…ふふっ…」

善光 優斗

「アッーーーーーハッハッハッハッ‼︎‼︎」

善光 優斗

この後僕は、木生君の言う通り、息が出来ないくらい大爆笑した。薄暗い廊下で、僕は死に損ないのゴキブリのように、しばらく床で、のたうち回っていた。

善光 優斗

あの大爆笑からなんとか落ち着いた僕は、絵馬君のいる教室へと向かっていた。

善光 優斗

金満君はすっかり機嫌が良くなったみたいで、また僕の腕に抱き付きながら恋人繋ぎをしてくる。

銭場 守

……。

善光 優斗

しかし一方で、銭場君が静かだ。なんだか少し険しい顔をしているような…。

善光 優斗

「銭場君、大丈夫?」

銭場 守

…ん?あっ、あぁ…大丈夫…大丈夫…。

善光 優斗

歯切れの悪い言い方だ。本当に大丈夫か?

金満 潤

優斗!俺も!心配して!心配して‼︎

善光 優斗

「よーしよしよし…金満君いい子いい子…よーしよしよし…金満君大丈夫?まだ歩ける?」

金満 潤

ううん。じゅんくんもう歩けない。優斗おんぶして。

善光 優斗

「良かった良かった。まだ歩けるみたいだねー。良かった良かった。」

金満 潤

優斗違うぞ。俺はもう歩けないって言ったんだ。だからおんぶ…

木生 葉

ここの教室だわ。

善光 優斗

木生君がガラガラとドアを開けた。あれ?そういえば…絵馬君と木生君。どうやって教室の中に入ったんだ?まさか…この二人もピッキングできんのぉっ⁈

善光 優斗

「そーいえば、なんで絵馬君と木生君教室入れるの?」

木生 葉

え?いや、普通に…職員室からパクって来たけど…。

善光 優斗

「あっ、そうなんだ…。」

善光 優斗

中へ入ると、僕は教室の隅にあるロッカーへと目を向けた。あの中に…絵馬君が…。

木生 葉

おーーーい!絵馬くぅーーーん!だぁーーいじょーーうぶーー?ロッカーに閉じ込められるとか小学生かよ‼︎ただでさえガキみたいな見た目してんだから、せめて中身くらいは年相応であれよ‼︎あっ、ごめん!きっと大丈夫じゃねぇんだろうなぁっ⁉︎頭の方が‼︎‼︎

木生 葉

ダァッーーーハッハッ‼︎ ダァッーーーハッハッ‼︎

善光 優斗

「そこまで煽らなくても…」

善光 優斗

だが絵馬君からの返事が無い。ロッカーもピタリと静かだ。

木生 葉

もーしもーーし!えーーまくぅーーん!ねぇ!雪だるまつくーろー♪ドアを開けてー♪一緒に遊ぼう♪どうして?出てこないのぉ〜〜?

ダンッダダッダッダンッ!

善光 優斗

歌いながらロッカーに蹴りを入れる木生君。リズムに乗せてダンダン蹴るが、絵馬君無反応だな。

木生 葉

……あれ?絵馬?

善光 優斗

流石の煽りカスもおかしい事に気がついたみたい。ロッカーを蹴る足を止めて首を傾げている。

善光 優斗

「死んだんじゃないのー?」

木生 葉

カワサキみたいな事言うなよ。おい絵馬出てこいって…。

善光 優斗

木生君はそう言って、勢いよくロッカーの戸を開けた。

バンッ!

善光 優斗

ロッカーの大きな音が鳴り、そしてそのロッカーには…!

木生 葉

……あ?

善光 優斗

中には箒と穴の空いたバケツしかなかった。

善光 優斗

ホコリの臭いが周囲に漂う中、僕と木生君は、まんまるな目を合わせて、お互い不思議そうな顔をして見つめあっている。

木生 葉

……あ…!ドッキリ?どっか他に隠れてんの?そんでこっそりこの状況撮ってんの?そうだろ?はぁマジキッショいわぁ。こっちはわざわざ助けに来てやったのに。人を騙して楽しいか?人の善意利用して踏みにじりやがって。マジであいつ性格終わってる。ゴミ。カス。(-規制済み-)。はいはいもういいから。クソメガネ出てこいよ。はいはい面白いから。良かったでちゅねー!ドッキリ大成功でちゅねー!いやぁ!こんっっっなゴミみたいな企画考えて実行出来るなんて!いやぁっ!ぼかぁねぇ。驚きですよ!うんうん。あはは!…ったく、チンタラしてんじゃねぇよっ‼︎‼︎クッッッソつまんねぇっんだよっ‼︎早く出てこいよ今ぁっ‼︎‼︎

金満 潤

根暗。良い事教えてやるから黙れ。やかましい。

木生 葉

あ?

金満 潤

お前教室間違えてるぞ。クソメガネは隣。もう一つ奥の教室だ。

木生 葉

……マ?

金満 潤

この部屋には俺達以外に誰もいないが、隣の部屋には誰かいる気配がする。すすり泣く声聞こえるだろ?

木生 葉

いや聞こえねーよ。こえー事言うなよ。

善光 優斗

「え?じゃなんでこの教室開いてたの?」

金満 潤

忘れてたんだろう。鍵するの教員だろ?だから。

善光 優斗

「なんてこと言うの。」

木生 葉

……。

善光 優斗

「大丈夫だよ木生君。僕さっきの事絶対に絵馬君に言わないから!あんな恥ずかしい失敗。絵馬君に知られたらエゲツないくらいそのネタ擦られるもんね!僕、さっきまでの事、絶対に言わないよぉっ!」

木生 葉

……るぅっせぇなぁ…。マジで全員くたばれよぉ…。

善光 優斗

「さ!絵馬君のとこ行こうか!元気出しなよ木生君!誰だってミスはあるよ!人間だものぉ〜〜〜!」

金満 潤

根暗。お前はもう恥の代名詞と言っても過言ではない人間なんだ。今さらこの程度で気を落とすな。どうせお前の人生なんて、今後も恥かきまくりの人生なんだ!心配するな!

善光 優斗

「金満君が言える立場じゃないよ〜〜〜!」

金満 潤

んーー?

善光 優斗

「んーー?」

金満 潤

アーーーッハッハッァ‼︎

善光 優斗

「アーーーッハッハッァ‼︎」

絵馬 海龍

うぐ…ひっぐ…怖かった…。

木生 葉

……。

善光 優斗

「ロッカーから出られて良かったね。絵馬君。」

絵馬 海龍

お…お前らが来るちょっと前くらいかな。なんかさ…遠くでバンバンめっちゃ音してさ…怖かった…。

木生 葉

……。

善光 優斗

「あっ、それ木…」

木生 葉

黙れ善光。

絵馬 海龍

あぁけど…お前らの顔見て、なんか安心したわ。

善光 優斗

「絵馬君…!」

絵馬 海龍

あぁ、いつものバカみたいな顔が並んでるなって。

善光 優斗

「……。」

善光 優斗

「ねぇ、もう一回こいつロッカーん中入れようよ。」

木生 葉

良いねぇ〜さぁーんせぇ〜。

絵馬 海龍

ちょ待っ…

善光 優斗

「オッラァ!入れ!このっ!このっ!」

木生 葉

二度とその面見せんじゃねぇよっ!封印されてろ!

絵馬 海龍

ごめんごめん!冗談やん!ちょ、痛っ!押すなって…ちょ、蹴んなや!

金満 潤

優斗任せろ。こいつをロッカーに入れればいいんだろ?

善光 優斗

「そうそう。」

木生 葉

よろ〜。

絵馬 海龍

え?ちょっ!それはマジであかんって‼︎‼︎金満はガチ!死ぬっ!オレ死ぬって‼︎

金満 潤

ずっと邪魔だったんだ。優斗からいっつも、「キスしたい」だの、「セ◯クスしよう」だの、「僕、絵馬君のア◯ルだったら舐められるよ」だの羨ましい事言われやがって。

木生 葉

言うほど羨ましいか?

絵馬 海龍

そんなんで羨ましがられても嬉しないわ!気色悪い‼︎

善光 優斗

「えへへ。」

金満 潤

あばよクソメガネ。最後の慈悲だ。遺言は?

絵馬 海龍

……っ!木生!オレお前の支部アカウント名知ってるけどぉ!今それ叫んでいぃっ⁈

木生 葉

…はい嘘松。お前が知るわけ

絵馬 海龍

"工口工口大ま

木生 葉

お前ら何やってんだぁっ‼︎おれの大親友の絵馬にぃ‼︎離れろぶっ殺されてぇのかぁっ⁈‼︎

絵馬 海龍

手のひら返しえっぐ。

善光 優斗

「絵馬君、別にもうロッカーに閉じ込めたりしないからさ。木生君のアカウント教えてよ。」

絵馬 海龍

工口

木生 葉

絵馬。今おれがここにある椅子をお前に向かってブン投げたらどうなると思う?

絵馬 海龍

ガシャーン!って大きい音鳴る。

木生 葉

そうか。なら試してみるわ。

絵馬 海龍

ごめんごめんごめん!冗談ですやん。

善光 優斗

「絵馬君そういえば、天女様の羽衣の代わり何か見つけた?」

絵馬 海龍

……あっ。

善光 優斗

「絵馬君も忘れてたの?」

木生 葉

ほらな!おれだけじゃないだろ⁈普通夜の学校なんか入ったら、テンション上がってそんなん忘れるから‼︎

絵馬 海龍

木生を忘れてたん?仲間やん!ウェ〜〜〜イ!

木生 葉

え、ちょ…一緒にすんなよ。お前と仲間扱いとか吐き気する…。

善光 優斗

「どうする?僕らもう天女様のとこ行こうと思ってるんだけど。」

絵馬 海龍

え?お前らもう何か用意したん?オレだけ?何も無いの。

善光 優斗

「木生君も無い。」

木生 葉

別に金満も銭場も持ってんだろ?あと善光も。三つもあればいいだろ。知らんけど。

絵馬 海龍

ほーん。ならオレもええわ。仮に羽衣っぽいの持って行ったら天女帰るやろ?それやったらまぁ……ねぇ…。

善光 優斗

「うっわ。キッショ。」

木生 葉

お前も大概だけどな。

善光 優斗

「……じゃあ5人揃ったし、天女様のとこへ戻ろうか。」

善光 優斗

こうして5人揃った僕らは、再び天女様が待つプールへ向かった。

銭場 守

……。

プール

善光 優斗

月の光が乱反射して神秘的な雰囲気を漂わせる夜のプール。そしてその傍には宇宙を仰ぐ絶世の美女。その光景は、まるで月を想うかぐや姫のようだ。そんな空間にいるせいか、僕も夢心地。物語の登場人物になったみたいな…まるで現実じゃないみたいな……

金満 潤

優斗‼︎

善光 優斗

「わっ!…え何?」

金満 潤

またあのアバズレに見惚れてただろ⁈‼︎優斗ダメッ‼︎浮気ダメッ‼︎あいつの目の前で犯してやろうかっっっ⁈

善光 優斗

「ごめんごめんごめん。ちょっとボーってしてただけだから。金満君が一番好きだよ〜。」

金満 潤

ふーにゅにゅ!ふーにゅにゅ‼︎

ヤハタノヒメ

あっ!お帰りなさい‼︎

善光 優斗

僕達の声に気が付いたのか、夜空を見ていた天女様が、こちらの方へ小走りで駆け寄って来た。

ヤハタノヒメ

お忙しいのに、わざわざありがとうございました。今、元に戻しますね。

善光 優斗

天女様は僕らを透明にした時のように、またふぅーっと息を吹いた。すると僕らから魔法が解けていくように、キラキラした小さな光が夜に溶けて消えてった。

善光 優斗

「三つほど。良い感じのが見つかりました!」

ヤハタノヒメ

三つもっ⁈それは…!なんとお礼を言えば…!

金満 潤

俺にとっての今一番の礼は、お前がとっとと帰ることだ。ほら、さっさと帰る準備しろ。

善光 優斗

「なんてこと言うの…。すみません天女様。まずは僕から。」

善光 優斗

僕は天女様に羽衣サイズに切ったカーテンを、天女様に差し出した。

ヤハタノヒメ

これは…!滑らかな肌触り!綺麗な花柄模様!良いのですか⁈いただいても⁉︎

善光 優斗

「どうぞどうぞお気になさらず。」

木生 葉

学校の物だろ。

善光 優斗

「じゃあ僕んちもこの学校に金入れてるからセーフ。」

ヤハタノヒメ

それでは早速…!

善光 優斗

天女様は僕が渡した布を羽衣のようにまとうと、何やらブツブツと唱えている。

ヤハタノヒメ

『羽衣よ。貴方に命じます。空を越えて!天へと飛べ!』

善光 優斗

「……っ!」

善光 優斗

す、すごい…!また天女様を中心に風が渦巻いて、天女様が飛……

ヤハタノヒメ

ごめんなさい…。無理でした…。

善光 優斗

「無理でしたかー。あちゃー。」

善光 優斗

しょんぼり顔の天女様。ま、まずい!切り替えないと…!

善光 優斗

「じゃ、じゃあ次は銭場君は?」

銭場 守

……。

善光 優斗

銭場君は無言で天女様にタオルを渡した。

ヤハタノヒメ

あ、あの…。顔色が悪いみたいですが…大丈夫ですか?お身体の調子悪いんじゃないですか…?

銭場 守

いやっ…だい…大丈夫…です。まだ、まだ我慢できます…。

善光 優斗

大丈夫か銭場君?そういえば途中から明らかに無口だったなぁ。

ヤハタノヒメ

これは…柔らかくって、ふわふわで、とっても気持ちが良いですね!

銭場 守

……ぅっす。

善光 優斗

元気が無いしどこか落ち着きのない様子。本当に大丈夫か?銭場君。

ヤハタノヒメ

それじゃあ……

ヤハタノヒメ

『羽衣よ。貴方に命じます。空を越えて!天へと飛べ!』

善光 優斗

おおっ!また天女様を中心に風が集まって来た‼︎これはイケ…

ヤハタノヒメ

ごめんなさい。無理みたいです…。

善光 優斗

「無理でしたかー…。」

ヤハタノヒメ

ごめんなさい…。みなさんにこんな良い物を用意していただいたのに…うっうぅ…

善光 優斗

「あっ、あーーー!じゃっ、じゃあ金満君は?金満君ほら。天女様に渡してあげて。」

金満 潤

ん。

善光 優斗

金満君がぶっきらぼうに返事して、天女様に渡した物それは…

ヤハタノヒメ

これは…なんでしょうか…?箱?

金満 潤

ラップ。

善光 優斗

そう。金満君が用意したのは、ご飯をチンする時によく使うあのラップだった。

ヤハタノヒメ

?ラップ…?

金満 潤

食品包装用ラップフィルム。

ヤハタノヒメ

はわぁぁ〜…。地上にはいろんな物があるんですね…。このラップ?はどのようにして使うのですか?

善光 優斗

「あぁ。これはですね…」

善光 優斗

口をへの字にさせて教える気の全くない金満君の代わりに僕が説明した。

ヤハタノヒメ

はわぁぁぁ‼︎これすごいです‼︎これほどまでに透明で薄い布!見た事ありません!しかも!長さも調整出来るんですか⁈すごいです!すごいです‼︎

木生 葉

しかも、防水性もあるしなぁ。

絵馬 海龍

ご飯もチン出来るし。

ヤハタノヒメ

まさか…!地上にこんな素晴らしい物が…!でっ、でも良いのですか⁈これほどまでの代物、きっとかなり貴重なのでは⁈

金満 潤

いいからもう。ゴタゴタ抜かさずとっとと帰れクソアバズレがぁ。

善光 優斗

「天女様本当にごめんなさい。彼ちょっと今機嫌悪いみたいで…いやもう本当ごめんなさい。」

絵馬 海龍

お前いんとき普段金満こんなんやぞ。

善光 優斗

「マジで?もう手遅れじゃん。」

ヤハタノヒメ

失礼しました!それでは…

ヤハタノヒメ

『羽衣よ。貴方に命じます。空を越えて!天へと飛べ!』

善光 優斗

またまた天女様を中心に風が渦巻いていく!そろそろ3回目。三度目の正直。いけるか…?いけるか…⁈

絵馬 海龍

おおっ!すげぇ!何か光ってる‼︎

木生 葉

確定演出じゃね⁈これ‼︎

善光 優斗

天女様が神々しく光を放ち、ふわりと足元が浮いていく!これは成…

絵馬 海龍

ん?あれ?

善光 優斗

「あっ…。」

善光 優斗

“成功“と思いきや、風は止み、光は消えて、また天女様は地面に足を着けた。……。どうしようか。もう駒は無いぞ…。

ヤハタノヒメ

…………ありがとうございました。

善光 優斗

「天女様…。すみません。僕らじゃお役に立てなくて…。」

ヤハタノヒメ

いえいえっ!感謝してもしきれませんわ‼︎

善光 優斗

「でっ、でも…天女様帰る手段が…」

ヤハタノヒメ

?帰れますよ?

善光 優斗

「え?」

ヤハタノヒメ

このいただいた"ラップ"は、ちゃんと羽衣だと思い込んでくれました。もう大丈夫。空を飛べます。

善光 優斗

え?じゃああれちゃんと成功してたんだ。てっきり失敗したんだと思った。いやだって、失敗みたいな空気だったんだもん。

ヤハタノヒメ

地上の民よ…。こたびはありがとうございました。…今一度、改めてお名前をお伺いしても?

善光 優斗

「はい。善光優斗です。」

絵馬 海龍

絵馬海龍‼︎

木生 葉

木生葉…。

金満 潤

善光潤。

善光 優斗

「彼は金満潤です。」

銭場 守

…銭場…守…です…。

ヤハタノヒメ

ありがとうございます。皆様のお名前、決して忘れませんわ。

善光 優斗

「天女様…。」

善光 優斗

なんだか視界が揺れるなぁ。理由は簡単。僕泣きそう。短い時間だったけど、やっぱり別れは寂しいよ。

ヤハタノヒメ

最後に…皆様の願いを一つ、私に叶えさせてくれませんか?

善光 優斗

「えっ?願い事?」

絵馬 海龍

なんでもええのっ?!

木生 葉

え?おれら一人一つ?マ?

ヤハタノヒメ

すみません…。今の私にそれほどの力は無くて…。でっ、でも一つなら!一つなら叶えられます‼︎奇跡起こせます‼︎たぶん‼︎

絵馬 海龍

じゃあ願い事あと百個にしてや。

ヤハタノヒメ

わかりました!でも…その願いだと叶わない可能性が高いです…。もしこの願い事を叶える為に力を使って失敗したら、もう出来ませんがそれでも試してみますか?

木生 葉

だぁあーーーってろ‼︎クソメガネ‼︎余計な事すんな‼︎‼︎すいません、違います。この馬鹿の話は聞かないでください。

ヤハタノヒメ

あっ…そうですか。失礼しました。

木生 葉

ちょいちょいお前ら。作戦タイム。

善光 優斗

木生君が集まれ集まれの仕草をして、僕らは木生君の近くへよる。

木生 葉

慎重に考えよ。一番最悪なのは失敗パターンな?だからイケそうな願い事決めんぞ。

絵馬 海龍

ほなオレら全員天女様とエッチしてもらう?

木生 葉

黙れ馬鹿。あのなぁ、女抱きたいなら他でいいだろ。金払えばいくらでも抱けるんだから。それよりも、この"力"じゃないと出来ない事の方がいいに決まってんだろ馬鹿!

絵馬 海龍

あぁ、なるへそ。

金満 潤

お前達の願いなんて、どうせくだらない凡庸な願いだろ?話にならないな。すっこんでろ。俺がその力を使う。俺の願いは、俺と優斗以外の人間の排除。…俺と優斗、二人だけの世界を創るんだ…。

善光 優斗

「えーやだ。金満君とずっと二人っきりはキツい。気まずいもん。」

木生 葉

お前なんで金満の願い聞いてその程度のレスポンスで済むんだよ。

金満 潤

またまたぁ〜。優斗照れちゃって!俺と優斗でアダムとイブになろうね…。

善光 優斗

「いやその願い叶えるくらいなら、僕の性感帯の感度100倍にして欲しい。」

金満 潤

っっっ……⁈⁉︎⁉︎⁉︎

木生 葉

なぁ…常識変えるってのはどう…?

絵馬 海龍

どんなん?

木生 葉

もっとこう…少子高齢化対策の為にさ。女は男から求められたら、いつ如何なる状況、場所でも、濡れ濡れお◯こを差し出さないとダメっていう法律を…

絵馬 海龍

うっわ。きっっっも。エロ漫画みたいな設定やん気持ちわっっっるぅ。リアルでやったらシンプルキモいやろ。お前それはエロ漫画やからおもろいんやで?実際街中でセ◯クスしなあかんとするやん?たぶんブスとブスの交尾目撃したりして吐くぞそんなん。

木生 葉

はぁぁぁ⁇⁇おれの願いは、お前みたいな一瞬で終わる願いじゃなくて、永遠に継続するから!絶対おれ願いの方がいいに決まってんだろ‼︎おれ以外の男の願いも叶えてんねんぞぉっ‼︎

絵馬 海龍

けどそういう規模のデカい願いって、ひょっとしたら叶わんかも知れんやん。それやったらリスク回避して少しでもメリットある方がええやん!

金満 潤

くだらないっ‼︎そんな願いよりも!優斗を全身性感帯にして感度1000倍にするっ‼︎‼︎

善光 優斗

「増えてない?それ。」

木生 葉

お前の願いは…

絵馬 海龍

その願いは…

金満 潤

俺の願いは…

銭場 守

……。

善光 優斗

「……?銭場君?」

善光 優斗

そういえば銭場君全然喋らないな…。さっきから体調悪そうだし。大丈夫かなぁ〜〜〜…あっ、冷や汗ダラッッッ…ダラじゃん。大丈夫じゃないだろこれ。

銭場 守

…っっっ‼︎みんなマジでごめん‼︎‼︎

銭場 守

天女様ぁあああ‼︎俺トイレェ‼︎トイレ行きたいっ‼︎家帰らせてくれ‼︎‼︎

ヤハタノヒメ

かしこまりましたわ!

善光 優斗

天女様がそういうや否や、銭場君はボフンッと音を立てて消えた。

ヤハタノヒメ

それでは皆様!ご機嫌よう‼︎

キュピーン!

善光 優斗

天女様は流れ星のような速さで天へと飛んでった。ここは普通舞いながらゆっくり〜、じゃないんだ…。

善光 優斗

「えっ…。天女様帰るのはっや…。」

木生 葉

え?え?…願いは?は?今のカウントされんの?…は?マジで?は…?

絵馬 海龍

はぁあああ⁈⁈キッショ‼︎一番ゴミみたいな願いやん!得したのアイツだけ!はぁ⁈キッショ‼︎キッショ‼︎‼︎

金満 潤

チッ…。

善光 優斗

「あー…。やっぱ腹壊してたんだ。だからやめとけって言ったのに…。」

善光 優斗

しばらく僕らは無言だった。ピリピリと張り詰めた空気が辺りを漂う。

木生 葉

……帰んぞ。ったく…マジでクソ。あいつマジでウ◯コマンじゃん。

絵馬 海龍

あー…萎え。オレの時間を返して欲しい。撮り高もゼロ。マジであの貧乏人クソ。次会った時あいつマジ覚えてろよ…。

善光 優斗

「…だね。次会った時、銭場の眉毛全剃りしてやろうね。」

木生 葉

一人でやってろボケ。

金満 潤

……。

善光 優斗

みんながスタスタと帰ろうとする中。金満君だけは、一人プールをじっと見つめていた。何か考えているのかな。

善光 優斗

「金満くーん!帰るよーーー!」

金満 潤

優斗、待ってくれ。

善光 優斗

「?」

善光 優斗

僕は帰ろうとする足を止めた。すると金満君がスタスタと僕の方へ歩いてくる。

善光 優斗

「金満君。どうしたの?」

金満 潤

優斗…。願いっていうのはな………自分で叶えるからこそ、価値があるもんだろ?

善光 優斗

「え?」

善光 優斗

すると僕の体はふわりと浮いた。僕が戸惑っている隙に、金満君が僕をお姫様抱っこしたんだ。

善光 優斗

「えっ、ちょ、な…」

善光 優斗

すぐ逃げようとしたが間に合わなかった。

善光 優斗

金満君は僕をプールに向かってぶん投げた。

ザッパーーーン‼︎‼︎

善光 優斗

冷たぁっ‼︎うっ…!鼻に水が…‼︎痛い‼︎酸素酸素‼︎

善光 優斗

「ゲッホゲホ‼︎ああっ!鼻に!水がぁっ‼︎」

ザッパーーーーーン‼︎‼︎

金満 潤

優斗‼︎やっと………着衣水泳セ◯クスできるね…。

善光 優斗

「嫌だぁっ‼︎無理!無理‼︎帰る‼︎こっち来んな!ちょ、触んないで‼︎」

金満 潤

おっ!優斗〜!服の上からちっちゃなウキがぷくぷくしてるなぁ〜⁇なんとエッチな…!おっっっとぉぉぉ⁇なんだかこの辺りだけ塩分濃度が高いんじゃないか?俺の股のウキがヒュンヒュン浮きそうだぁ…!なんでだろうな〜〜〜⁇⁇優斗何でだと思う?何でだと思う⁈⁉︎

善光 優斗

「助けて絵馬君‼︎‼︎木生君‼︎‼︎」

絵馬 海龍

帰って一狩りしようぜ。

木生 葉

おけ。

善光 優斗

「無視するなぁっ‼︎」

金満 潤

優斗…。俺がいるのに他の奴の名前呼ぶなよ。優しく出来なくなるだろ…ぐっふっふ…グウェッ!ヘッヘッ…‼︎

善光 優斗

「やめて‼︎ちょ、やめ!……チ◯コ出すのは違うんじゃないのぉっ〜〜〜〜〜っ⁈⁉︎」

金満 潤

挿れる!もう我慢出来ない‼︎出す!中出しするぅっ‼︎

善光 優斗

「嫌だ!嫌だぁっ‼︎誰か…!誰か…‼︎」

善光 優斗

「誰か助けてぇぇぇえええ〜〜〜〜〜〜‼︎‼︎‼︎‼︎」

絵馬 海龍

いつものオチやんけ。

金満 潤

優斗と〜♪着衣〜水泳〜♪

金満 潤

濡れた〜服に〜♪
ぷっくり浮き上がる二つの〜つぼみ〜♪

金満 潤

服は張り付き〜体の〜ラインを〜際立たせる〜♪

金満 潤

お腹に〜小さな〜くぼみ〜♪そこは〜優斗のおへちょの〜場所〜♪

金満 潤

濡れた〜濡れた〜着衣水泳〜♪思わず全身〜濡れちゃっ…た…♪

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