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名無しだった私は...

第12話 - 12話

252

2025年02月05日

#夏目友人帳

#ねたばれちゅーい

#的場

凛🐶

西村

へぇ

西村

髪を伸ばしてるのはなんでですか？

的場

切るのが面倒だからです笑

西村

ハッ確かに

西村

じゃあじゃあ！年収いくらくらいっすか？✨️

的場

秘密です笑

西村

だよな〜

西村

はぁ

西村

あっ、この家にいる人達っすか?!鈴ちゃんに酷いことするの

西村

ご当主様なら叱ってやってくださいよ!!

的場

そうですね

的場

私も厳しく言っているつもりですが、全てを見ることも人の感情をコントロールするのも難しいんですよね

的場

度の過ぎた真似をする人は一門から追い出したりもしていましたが、全ての人を追い出すわけにもいきませんから

的場

人とは難しいものです

西村

そりゃ、そうですけどぉ

的場

君は随分うちの鈴を心配しているようですね笑

西村

そりゃあ俺は鈴ちゃんの友人すから

的場

でも、まだ半年くらいしか経っていませんよ

的場

隠し事が多い子でしょう？素顔すら私にも見せたがらない

的場

何故そんな子に肩入れするのです？

西村

友達だからって、全部話さないといけないものじゃないでしょ

西村

俺は鈴ちゃんに嫌な思いはさせなくないんです

西村

まぁ少し悔しい気もするけど、

西村

話してくれるまで待つ気でいます

的場

(へぇ笑)

的場

それは肩入れする理由になっていませんよ

的場

今まで友達もいなかった子が何故君みたいな子と友達になれたのかが気になっているんです

西村

ﾑｯ俺が一方的に仲良くなりたいと言ったんです

西村

俺と同じ学校来いと言ったのも俺だし、

的場

ほぅ

的場

あぁ、だから学校に行きたいと言わなかった子が突然言い出したんですね笑

的場

一目惚れでもしましたか？笑

西村

なっ！///

西村

た、確かに鈴ちゃんは可愛いけど、

西村

最初は、狐の面してるとことか言動が面白くて気に入って、

西村

面してる理由聞いたら、なんだかほっとけなくなっただけですよ

的場

あぁ極度の世話焼きなんですね笑

西村

いや、まぁうーん

西村

そうなんすかね

的場

安心しました

的場

ただの下心で仲良くしていると思っていたもので笑

西村

そこまで盛ってないですよー

的場

ははっすみません笑

的場

他にも鈴にお友達がいるんですか？

西村

えっと、よく話すのは北本と田沼と笹田と多軌さんと夏目っすね

的場

へぇ思ったより多いですね

的場

安心しました

的場

あの子少し人付き合いが苦手なもので、ずっと心配していたんですよ

的場

君のおかげかな

西村

俺は話すきっかけを作っただけですよ

西村

鈴ちゃんと話すのみんな楽しいって言ってるし超優しい女の子っすから笑

的場

優しいからこそ心配なんですよ

的場

もっと上手く生きればいいのに...

西村

え？

的場

いや、こっちの話です笑

的場

学校に入ってから、口数の少ないあの子が今日嬉しかったことなどよく話してくれるようになったんですよ笑

的場

今日はうどんを友達と食べに行った、今日は友達とこんな話をして笑ってくれた、今日は...ってね

西村

(鈴ちゃん家でそんなこと言ってんだ笑)

西村

(なんか嬉しいな笑)

的場

帰りが遅くなってもいいので、もっと沢山話してやってくれませんか？

的場

色んな場所に言って、色んなものに触れて、たくさんの経験をさせてあげて欲しい

的場

私は忙しい身でしてね、中々そういう機会を与えてやる時間が無いんですよ

的場

(人間になるために、人間のことを知る機会を作ることが)

的場

貴方や夏目くんなら安心です

的場

報酬が必要なら払いますよ笑

西村

そんなのいりません

西村

頼まれる前からそのつもりでしたし

的場

そうですかそれは良かったです笑

西村

(なんかいい人そうだけど、たまに嫌味な人だなぁこの人)

西村

(鈴ちゃんと全然似てない)

的場

...あ、

的場

好きになったらダメですよ？

的場

鈴のこと笑

的場

後悔しますから笑

西村

////

西村

(うちの妹は嫁にやらん的な？！)

その頃

夏目

ﾊｧﾊｧﾊｧ

鈴

........

夏目

鈴！！

鈴

ﾋﾞｸｯ

鈴

...夏目、さん？

鈴

猫ちゃん...

鈴

あっ

鈴

あれから...！何日、経ちましたか...?!

鈴

夏目さんが来た時...から、何日経ちましたか?!

夏目

7日、だけど、

鈴

........(1人だから、私の負け...)

夏目

そんなことより！

夏目

鍵を開ける

夏目

ずっとこんなところに閉じ込められていたのか?!

夏目

腕が縄で擦れて赤くなってるし、あちこち傷だらけじゃないか！

夏目

ちゃんと飯は食っているのか?!

夏目

苦しくないか?!

鈴

........

鈴

ふふ笑

鈴

私は食べなくても、生きていけるよ

鈴

傷は1日だけ、術の練習台にされた時...出来たもの

鈴

ここは...私の妖力を抑える部屋、だから...傷の治りも人間と同じくらいなの

鈴

外に出れば、すぐ治る...よ笑

夏目

笑い事じゃないだろ!!

夏目

すぐ治るからって痛いのは変わらないし、半分妖だからって寂しいのが無いわけじゃないだろ!!

鈴

笑

夏目

なんで嬉しそうにしてるんだよ

鈴

こんなに...心配されたの初めて

鈴

半妖って知っていながら

鈴

ありがとうﾆｺ

夏目

...はぁ、(西村達もこんな気持ちだったのかな)

夏目

鈴、的場さんと契約解除しないか？

鈴

.....嫌

鈴

それだけは、絶対に...嫌

夏目

...俺は、鈴が傷つくところ、見たくないよ...

夏目

どうして...鈴がこんな目にあわないといけない、

夏目

鈴が人間になりたいなら、その方法は俺が探すよ...

夏目

これ以上、寂しい思いも、辛い思いもさせたくないんだ...っ

鈴

......､

鈴

私は...人間になって、主様と同じ時を過ごしたい

鈴

だから、人間になりたい…

鈴

主様と、離れたくない

夏目

.....そう...か

夏目

すまない、お節介だったな

鈴

夏目さん...達とも一緒に、過ごしたいよ

鈴

人間になって

鈴

私の世界は...主様だけだった、

鈴

でも、西村さんや、みんなと会えて...毎日が、とても楽しい

鈴

主様と一緒にいるだけで、幸せ...だったのに、もっともっと...幸せになった

鈴

それが、私が痛いからと、無くしたくないの...

夏目

...!!

鈴

確かに...主様以外、酷い人は多い

夏目

(的場さんが1番怖そうだけど)

鈴

でも、主様は、ちゃんと守って...くれる

鈴

注意とか...私に教えずに、私に酷いことした人を破門に...したり、

鈴

私が、顔...気にしてるって知ったら、狐の面、くれたり

鈴

...とても、優しい人...なの、//

夏目

(そう...なのか、あの人は口では物だとか言いながら、)

夏目

この傷は...的場さんからのものじゃないのか、

鈴

違う...よ

鈴

私に、傷があること知って、怒ってた...し

夏目

はぁぁ勝手に勘違いしてバカみたいだ

鈴

...え、っと？

夏目

とにかくここを出よう

鈴

...で、でも、

夏目

的場さんが鍵をくれたんだ

夏目

連れてきてくれって笑

夏目

だから大丈夫

鈴

うん

鈴

ふぅ

鈴

ﾊﾞﾀｯ

夏目

鈴？！？！

鈴

少し、寝たい...

鈴

…zzZ

夏目

...寝た？

ニャンコ先生

傷を治すためだろう

ニャンコ先生

まぁこのくらいならすぐ起きる

夏目

そうか、それなら良かった

夏目

おんぶする

鈴

…zzZ

夏目

笑

夏目

鈴には、幸せになって欲しい...

夏目

学校くらいは、俺たちといる時くらいは普通の女の子のように暮らせればいいな...

夏目

妖怪の血が入っているからと言って、人間の血が入ってる限り、弱い生き物なんだから

夏目

もっと...俺に頼って欲しい

ニャンコ先生

........

ニャンコ先生

同じようなことをこの前この娘が言っていたぞ

夏目

...!!

夏目

そうか、

部下の人

こちらです

夏目

あぁどうも

鈴

…zzZ

西村

あっ夏目！

西村

なんで鈴ちゃんおんぶしてんだ？

夏目

来る途中眠くなったらしくて、笑

西村

それなら別に無理に連れて来なくても良かったのに、

的場

鈴

的場

お友達が来ていますよ

西村

(寝顔も可愛いなぁ)

鈴

...ん、

鈴

きゃぁぁぁっ///

夏目

うわっ

鈴

落ちる

夏目

コケる

西村

ごっごめん！驚かせたな

西村

大丈夫か？2人とも

鈴

.....(に、西村さんがいる...)

鈴

(てことは、また...学校にいける...//)

的場

笑

鈴

あっ、大丈夫ですか...?!夏目さん...💦

夏目

あ、...あぁ、笑

西村

ははっ笑

西村

鈴ちゃんが元気そうで安心したよ笑

鈴

...///

鈴

あ...あの、流星群、行けなくて...ごめんなさい...

西村

熱だったら仕方ねぇよ笑

西村

また機会あったら今度こそみんなで行こう笑

鈴

...うん//

的場

流星群？

夏目

俺が的場さんと会った日の翌日、流星群をみんなで見ようって約束をしていたんですよ

的場

そうだったんですね

的場

言ってくれれば行かせたのに

夏目

あの状態で言い出せないでしょう

的場

それもそうですね笑

西村

ーーーーーー笑

鈴

...ーー//

的場

...賭けは私の負けですね

夏目

賭け？

的場

鈴と賭けをしていたんですよ

的場

1週間以内に夏目くんを除いた鈴の友人が見舞いに来たら鈴の勝ち、来なければ私の勝ち

的場

鈴が勝てば、今まで通り学校に通わせるが、負ければ学校をやめ、友達に会うことも許さない

的場

という賭けをね

夏目

それは横暴というものじゃないんですか睨

夏目

いくら保護者だからと鈴の意思を無視した行為は、

的場

保護者だからこそ、あの子の主だからこそ守る義務があります

的場

学校という子供の社会の中で生きたことのないあの子がいきなり入って、上手くやれると思いますか？

的場

君も知っているでしょう

的場

子供だからこそ無慈悲なものです

夏目

それは...

的場

だから初日に帰ってきた日、嬉しそうに友人の話をする鈴を見て安心したと同時に疑いを持った

的場

ただ転校生が物珍しいだけでしばらくすれば何も無かったように無視されるかも知らない、ただ鈴で遊んでいるだけかもしれない

夏目

.....そう、思う気持ちも分かります、

的場

でしょう？笑

的場

毎日楽しそうに帰ってくる鈴を見るのは好きでしたが、もしその友人というものがろくでもない人間なら傷つくのは鈴です

的場

だから試そうと思って笑

的場

友達なら、見舞いくらいは来るでしょう？

的場

来なければその程度の友人

的場

学校に行く意味は無い

的場

まぁ西村くんと話を色々話をしましたが

的場

いい子ですね笑

的場

とても高校生らしくて

夏目

えぇ他の友人もみんな良い奴です

夏目

傷つけるような人はいません

的場

えぇだからこれからは安心して預けられます笑

夏目

こっちが安心して預けられないんですけど

夏目

もうこんなことはやめてくださいね

的場

さぁそれは鈴次第ですね笑

夏目

(もう、この人は)

的場

一つ質問ですが、

夏目

はい

的場

鈴はあの青年のことが好きなのでしょうか

夏目

...ええっ？！

次回♡12

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