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※ sxxn 緑黄 学パロ
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緑
各々友達などと話しながら絵を描いている美術室で一つ欠伸を零す
生憎俺には一緒に話す友達なんて居ないのでね
時計を見る
部活が終わるまであと30分か、
緑
窓から顔を覗かせる
野外部活の人たちの声が聞こえてくる
あれ、水泳部、今日は早めに終わるって言ってなかったっけ?
プールサイドに1人ポツンと立つ子を見て思う
流石に顔まではよく見えないが、何故か惹きつけられるものがあった
どうしても彼を間近で見たくて、先生に嘘をつく
緑
先生
先生
緑
先生
緑
そう言い俺は美術室を後にした
フェンス越しに見る君は
可愛い横顔とは裏腹にしっかりとした背筋があり
くるゞとした癖っ毛で
下に行くにつれ、くすんだ黄色からサーモンピンクになっている
緑
彼には到底聞こえない声で呟く
ていうか、泳がないのかな、あの子
水着には着替えてるものの、水泳帽もゴーグルも付けずに ずっと棒立ちでプールを眺めている彼
緑
スケッチブックを取り出し、空でも描こうとしたその時
( バシャッ
緑
水飛沫の音が聞こえ、思わず顔を上げる
彼が泳いでいたのだ
緑
思わず息を呑んだ
フォームが綺麗とか、そういうレベルじゃない
ただゞ、美しかった
気付いた時には彼が一本泳ぎ きっていて その時やっと俺の肺に酸素が入ってきた
緑
緑
そんな事を考えているうちに、彼の姿は無くなっていた
あの日から俺の頭の中は名前も知らない彼ばっかで
何をするにも気が入らず
スケッチブックの中には彼の横顔だらけだった
緑
我ながら気持ち悪いな
緑
また彼を間近で見たいという気持ちが高まるが、あの日から1週間ちょっとしか経ってない今、同じ手は使えなくて
どうやってサボるかだけを考える日々
結局今日もサボれず、無意味な時間を過ごしてたら部活が終わった
緑
いつもならこのまま家に帰っているが、なんだか今日は彼がいる気がして
プールに寄ってみることにした
緑
彼がいた
今日も1人、ポツンと立っていた
ただ前と違ったのは 今日が水泳部は休みだということ
そして、彼が制服を着ていたということ
緑
少し残念と思いつつ俺の瞳の中には彼の横顔しか写っていなかった
10分が経っただろうか
彼はプールサイドのベンチに座り、目を伏せ、彼は呟いた
黄
緑
緑
黄
こっちを向き、微笑みながらそう言った
でも、どこか苦しそうな表情だった
黄
緑
緑
黄
黄
緑
黄
口元に人差し指を添え、にこっと笑った
まさかこんな事になるなんて、思いもしなかったや
黄
隣に座る彼が呟く
この時点で俺の初恋は砕け散っていた
黄
黄
緑
黄
黄
黄
黄
彼の声が震えているのが分かった
黄
黄
彼の大きな瞳には、大粒の涙が今にも溢れそうなくらい溜まっていた
黄
緑
黄
黄
黄
黄
黄
黄
黄
黄
黄
黄
そこまで話終わってから彼は、ずっと泣いていた
緑
黄
彼は「なんで?」とでも言いたそうな表情を浮かべながらも立ってくれ、
そして俺がプールまで近寄ると、彼もついてきてくれた
緑
黄
( バシャッン
俺は彼を押し、プールへと突き落とした
黄
緑
黄
緑
感情に任せて彼に言う
俺らしくない、そんなの分かってる
黄
緑
緑
緑
緑
緑
緑
沢山の言葉が喉を通り、声となり、口から出ていく
黄
緑
( バシャン
彼に腕を引かれ、俺もプールへと落ちていた
緑
黄
俺の瞳をしっかりと見つめる君
君の綺麗な瞳に、俺は吸い込まれそうになっている
黄
黄
黄
緑
緑
緑
声が震える
黄
黄
黄
好きな人が自分自身を否定して、押し殺して、諦める そんな姿、見るに耐えなくて、
緑
緑
黄
夏というには遅い9月
高校生が2人ぼっちで泣いた
辺りも暗くなり始めた頃、俺と君はようやく泣き止んで
緑
黄
プールから あがり、制服を絞っていた
緑
緑
黄
黄
今更すぎる自己紹介を端的に済ませる
緑
緑
緑
黄
黄
最初よりも柔らかい笑顔を向けてくれた
緑
そして俺たちは、朱色を通り過ぎ 藍色っぽくなった空を見上げながらプールを後にした
水泳の試合 全然詳しくないので、変なところあったらすみません💦