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「…あなたは、どうしたんですか?」
「…だから、私のところに?」
「…痩せこけて、クマもあって」
「辛かったんですね。」
「苦しかったんですね。」
「今までずっと、1人で戦ってきてたんですね。」
「よくここまで生き延びてきてくれました。」
「ここには私がいます。」
「仲間がいます。」
あなたの人生に奇跡あれ
「……ん、」
「代償は、睡魔だけ?」
「…いや…違う。」
「コノハ。」
「起きたのね、コノハ」
「まだあなたの力を必要としてる人が、沢山いるのよ。」
「…はい。お母さん。」
「でも、今日はもう辛いの。」
「…どうして?」
「あなたよりずっと辛い人が、外に沢山いるのよ?」
「今、私すごく気持ち悪くて。」
「このままじゃ、力を上手く使いこなせない。」
「……そう。」
「分かったわ。外の人たちには言っておく。」
「早く体調、治しなさいね。」
私のお母さん
私を産み
私を育て
宗教を作り
私を神の子と言い始めた
私にとって、いらない人
私は普通の学生だ
神など、存在しない。
コノハ
あれから2時間は経過した。
だが、気持ち悪さは改善されることはなく、私は木の板の上にずっと寝っ転がっている。
これでも、代償の中ではとても軽い方なのだ。
最悪のケースとしては、命すら落とす危険もある。
コノハ
コノハ
少なくとも、3年は神様ごっこを続けている
いつまで続くのだろうか
いつになったら終わるのだろうか
終わりは来るのだろうか
コノハ
コノハ
明日は月曜日
また、学校が5日間始まる
また
コノハ
憂鬱だ