コメント
0件
学校ではいつも一人でいる
理由は簡単だ
過去に私と仲良くしていた人が、両親の手により行方不明になったからだ
でも
それでも絡んでくれる人はいる
コノハ
ライ
ライ
コノハ
コノハ
ライ
コノハ
ライ
ライ
コノハ
コノハ
ライ
ライ
お互い感情の篭ってないようなトーンで会話をする
ライ先生は去年の私の担任で
この世界の中で、唯一何も気にしないで話せる人だ
ライ
コノハ
〈神の子移動中〉
いつも通り1人で音楽室に向かう途中のことだ
カラン、と硬い音が賑やかな廊下に小さく響いた
コノハ
青を基調とした、男の子が好きそうなカッコイイデザインのシャープペン
私はそれを拾い、落としたであろう主の肩を軽く叩く
コノハ
コノハ
マコト
マコト
マコト
マコト
マコト
少年はシャープペンを受け取ると
慌ただしく深いお辞儀を見せ、どこかへ走り去ってしまった。
コノハ
既に遠くに行ってしまった少年の背中を見つめながら
私は一人、首を傾げた
今日は特別時間割で、5時間授業だったようだ
いつもより早い時間に、いつもの部屋に到着すると
私はカバンを放り投げて、いつもの椅子に乱暴に座った
コノハ
コノハ
そんなことを言いながら、筆記用具と課題のプリントを鞄から引きずり出す
ライ
ライ
コノハ
ドアがそっと開かれると、信じ難いことを言いながら先生は入ってきた
私の目の前にある椅子に座れば、机の上に広げられた紙を一瞥する
ライ
コノハ
コノハ
ライ
ライ
コノハ
相も変わらず、冷たいトーンでお互い声を交わし合う
いつもなら、そのまま課題が終わって解散になるのだが
今日は少し違った
マコト
今日の移動教室の時に会った少年が、この部屋にやって来たのだ