嫌な人

病院で2週間ほどほど経過を診てもらうために入院していたけどつい昨日退院した

そんなに入院する必要はあるのかと思ったけど打ったのが頭部だったからということだった

傷が塞がるまで療養させられた

それでもやっぱりここまでする必要が無いんじゃないかと疑ってしまう

まあどうでもいいけど。

学校へ行かなきゃ行けなくて通学路を歩く

色んな人の視線が痛い

どうしてこんなに見られてるのか謎だ

学校へ入って教室へ向かう

今日もジョングクは職員室の前にいた

でも、その隣には金君の姿もあった

なんで彼もいるんだろう…そう思って教室に入った

その瞬間

ﾊﾞｼｬｯ…

水の音がした

男子生徒¦うわｯ、、あいつやっべぇ…

男子生徒¦女子怖ぇ~ㅋㅋㅋㅋ

何が起きてるのかわからなくて目を開けた

目の前にはジヨンさんが立ってて私に向かって彼女の飲みかけであろういちごミルクを思いっきりぶっかけられていた

制服クリーニングに出したばっかりなんだけどな…

ジヨン¦あははｯ！良いざま！私に恥かかせたんだからそれぐらいなって当然よ！

婾拏¦…は？

言ってる意味がわからない

恥かかせた？なんの話しだろう

意味がわからない

ジヨン¦あんたｯ、、ジョングク君にチクったんでしょ！

婾拏¦……は？

さっきと全く同じ反応をしてしまった

ジョングク？あいつに？私がチクる？なにを？

婾拏¦…あのさ、、さっきからなんなのかな…話が掴めないし、、恥かかせた？意味がわからない…

ジヨン¦ｯ、！すっとぼけるのも大概にしなさいよブス！あんたのせいでｯ…あんたのせいでジョングク君に嫌われたじゃない！

婾拏¦…え、いや、あのほんとなんの事？理解できない…

ジヨン¦ｯ、、ほんとに巫山戯んな！！

ｶﾞｯ…

婾拏¦ｯ、た！！…

ジヨンさんに思いっきり髪の毛を掴まれた

しかも傷口のところを強く

せっかくふさがった物もまた開いてしまう

婾拏¦痛いｯ、！ジヨンさん痛いｯ！離してｯ！！

ジヨン¦うるさい！ブスはこうなってればいいのよ！

髪の毛を引っ張って

私を罵る

痛すぎて涙が止まらない

クラスメイトとはみんな固まっていた

さっきまで笑っていた男子も青ざめている

ジヨン¦あんたのせいでｯ、！あんたのせいで停学くらって、先生と親に嫌ってほど叱られた！友達もみんな私のこと捨てたしｯ…ジョングク君にゴミを見るような目で気持ち悪い、ブスは黙ってろって言われたのよ！

ジヨン¦隣のあの眼鏡にも意味わかんないぐらい悪口言われたし！なんなのよ！全部全部あんたのせいだ！！…

彼女はみんなの前だろうとなんだろうと泣きながら私を殴ったり蹴ったり、罵ったり

頭の血は止まらない

意識がまた朦朧として

痛い、、痛い

助けて…お母さん、、お父さん…

金君……

南俊¦ちょっと！何してるんだ！！

智旻¦うわｯ、、やばいって！ホソク先生病院に電話！警察もｯ！

號錫¦今した！

碩珍¦ｯ、！やばいって…これ保健室でも持ちこたえらんないかもｯ、！

ジヨン¦あんたのせいだ！あんたのｯ、、…

玧其¦尹ｯ！もうやめろ！金がｯ死ぬ！

ジヨンさんはお構い無しに私を殴る

ああ痛い、、死ぬの、？私…

今度こそ、、死んじゃうのかなぁ…

柾國¦…先生達どいてください、、

南俊¦え、ちょ、ジョングガ…

ジョングクが先生たちの間を割って入ってくる金君も一緒だ

何が起きててどんな表情かは見えないけどいるんだなって思う

柾國¦おいブス。その手離せよ。

ジヨン¦ジョングク君ｯ…この女が居なきゃ私達恋人になれたのよｯ…なんでｯ、、なんでこの女をｯ…

柾國¦…んな事知らねぇよ。その汚ぇ手離せ

ジヨン¦でもｯ、、ジョングク君ｯ！

柾國¦名前呼ぶなよ…胸糞悪ぃ…てめぇみたいなゴミは大っ嫌いだ…失せろ

ジヨン¦ｯ、！…

ジヨンさんはそう吐き捨てられて私から手を離して逃げた

智旻¦ちょｯ、！誰か！ユンギ先生捕まえて！

玧其¦わあってるよ…

泰亨¦ジョングガ…父さんたちに習ってやつ出来るでしょ…

柾國¦うん。できるよ、ヒョン…

二人が会話していると思ったら体がフワッと浮いた

柾國¦…婾拏、、辛いの、もう少し我慢しろよ、。

泰亨¦ジン先生保健室連れてくんで着いてきてくださいｯ…

碩珍¦ｯ、でも保健室じゃ何も出来なｯ…

泰亨¦いいからｯ！俺ら一応医者の息子なんですよ！

え、、そうなんだ…

柾國¦ヒョン。俺先いって進めとく。

泰亨¦うん。できる所まででいいからｯ…

柾國¦はい。

保健室に運ばれる

ジョングクが色んな薬品とか持ってきて私になんかしてる

途中で金君と先生が合流した

痛みが少し引いてる気がする

血はきっと止まった

柾國¦…こんなもんか、。後は病院でプロにしてもらえ。

碩珍¦すっご、。(いつもあんなに勉強できないのに…)

泰亨¦ジョングギ、上出来だよ。

柾國¦ほぼヒョンでしょ。

泰亨¦どうかな。…

少しぼーっと意識が途絶えそうな感覚のままいる私

ジョングクにお礼言わなきゃ…

あと、、この人、案外馬鹿じゃないし…優しいかも……

婾拏¦…ぁ、、じょ、ぐく、、

柾國¦…んだよ。感謝とかいいし。ほとんどヒョンがやったし。

婾拏¦…ば、かって言ってごめんね…あんた、、すごい、や…ㅎㅎ、、

柾國¦ｯ…///べ、別にｯ…

ジョングクは耳まで真っ赤にしてる

ちょっと可愛い

でもなにより、、私を助けてくれてる時のあの切羽詰った表情

婾拏¦…かっこ、、よかったよ、。

柾國¦ｯ、！お前今なんてｯ、…

ジョングクは何か言ったけど、私は到着した救急車にそそくさと乗せられた

付き添いは先生になった

ジョングクは何か言いたげに私を見つめてた