嫌な人

また入院生活が始まった

ジヨンさんが私を殴ったり蹴ったりしたことで私は3箇所ぐらい骨折したからね、ㅎㅎ

そのあいだ金君は何回もお見舞いに来てくれた

聞いた話によるとジヨンは当たり前のように退学

その取り巻き達も。

まさかジョングクの隣の席だってだけでこんなことになるなんて…

あーあ、勉強遅れちゃう…

最悪だよほんと、。

分かりもしないテキストを開いて見つめる

婾拏¦あぁ、、分かんなぁい…

英語って何…ナムジュン先生の授業好きだけど何言ってるか分かんないし…

婾拏¦どうしよぉ…

ｺﾝｺﾝ…

私の声だけが響く病室にドアをノックする音が聞こえた

看護師さんかな、？

婾拏¦は~い…

泰亨¦こ、こんにちは…

婾拏¦ぁ、金君！今日も来てくれたんだね。

ぎごちない笑顔で入ってきた金君の手の中には沢山のテキストやノート

婾拏¦…？なにその手のヤツ…

泰亨¦ぁ、これは…その、婾拏さん勉強大変だろうから教えてあげようかと…やっぱり余計なお世話…だったかな、。

婾拏¦…まじ、？いいの？

泰亨¦う、うん！僕なんかが教えるんでよければ…

婾拏¦…神か。

泰亨¦ㅎㅎ違うよ。じゃあ、始めようか！

婾拏¦お願いします！

あれから五時間ほど勉強した

普段なら30分でも机に向かうのが嫌なのに、金君の教え方が分かりやすくて楽しかったからめっちゃ長い時間勉強してしまった

遅れてたところもきっちり教えてもらった

婾拏¦すっご、、マジですごい…金君ほんとありがとう！

泰亨¦あ、いや、僕ほんとにこれぐらいしか出来ることないからさ、ㅎㅎ…役に立ててよかったよ…

婾拏¦めっちゃ役に立った！こんどお礼するね！

泰亨¦お礼なんて…ㅋ、、

婾拏¦ダメ。絶対お礼するからね？

泰亨¦あ、う、うん…

よし、圧で勝った（？）

でもお礼って何したら…

お医者さんの息子なわけで…しかもお金持ち…ん~、、返せるものがない。

婾拏¦…あ、！か、家事やるのとかは？！…

私何言ってんだ（

家事なんて私がしなくてもお手伝いさんいるでしょ！！

けれど金君から返ってきた答えは意外なものだった

泰亨¦えｯ、、やってくれるの？！

婾拏¦へ？ぁ、あ、うん。だって、それぐらいしか出来ることなくて…でも、お手伝いさんとかいるんじゃ、？

泰亨¦あぁ、実はいなくてさ、…僕達、両親と暮らしてないから、ㅎㅎ

婾拏¦えｯ…そ、そうだったんだ…

泰亨¦…だからさ、ね？やって欲しいな。僕らの身の回りの事。ﾆｺｯ…

婾拏¦ｯ…///ま、まぁ自分から言ったし、？///い、いいよ。手伝わせて…///

なによさっきの笑顔…//// めっちゃかっこいい…///

泰亨¦…ㅎㅎじゃあ、退院する時にうちの住所教えるよ。

婾拏¦あ、うん。///

金君かっこいいなぁ…///

JKside_

あいつが入院して二週間

ヒョンは毎日のようにお見舞いに行ってる

ほんとなら俺も行きたいんだけど、殆ど俺のせいみたいなものなので合わせる顔がない。

それに、、なんだかあいつを見ると心がザワつく

俺は女が嫌いだし…好きだとかそういうのじゃないと思うんだけど分からない

でも、、一回も顔出さないのは俺が嫌だから今日はお見舞いに行ってやろうと思って大嫌いな父が院長を務める病院まで足を運んだ

あいつの病棟に入ればみんなこっちを見てくる

ほんとに嫌だ

見ないで欲しい

そんなことを考えてたらあいつの病室まで着いた

誰かとの話し声

やっぱりヒョンだろうか。

ドアの隙間から二人を除く

覗かなきゃ良かった。そう思った

ヒョンがあいつにキスした

あいつは顔を真っ赤に染めて嬉しそうだった

俺には向けない笑顔をヒョンに向けて

俺は虚しくなった

あの時…助けた時…

「かっこいい」

この一言で俺の心がどれだけ跳ねたか

これが恋だと気づいたのは最近なのも、全部あいつのおかげで

もしかしたらなんて、、少し期待してしまっていた自分がバカバカしい

無性に悲しくて泣きたくなった

俺は手に持ってた花を病室の前において病院から出た

部屋で沢山泣いた

気づいたら夜中だったし、ヒョンも帰ってた

なんだかムカついた

昔から何でも器用にこなす

勉強も、父から教わる医療関係のことにしても

運動は俺の方ができたけど、足は早いし運動神経は悪くなかった

俺は兄より確実に劣っていた

もう、、何もしたく無くなった

頑張って兄を越えようとしていたことすらどうでも良くて

部屋の棚に並んだ医療についての本を見るだけで嫌になった

その日はただ辛かったから眠った。

何時間も

朝ヒョンに学校だと起こされたけど、無視して寝た

学校に行けばあいつがいて

ほんと最悪だ

会いたくなかった

だから寝た。学校はサボった

けど流石にずっと寝っぱなしは辛くて

学校の勉強は嫌だからあんなに気持ち悪いと嫌だと感じた医療の本に手を出して勉強を始めた

何時間も何時間も

ヒョンが帰ってきても部屋に籠って勉強した

でも、俺は容量が悪くせに頑張りすぎた

急に目の前が真っ暗になって、鈍い音ともに床に倒れた