忠誠を誓う

ただ今の状況 ルグルがリビングで寝落ちた それを見守る我々だの皆さん

ルグルが寝ているソファに近付き ルグルをヒョイッと持ち上げる

全員が黙ってグルッペンの方をみる

ひとらんに姫抱っこされてたルグルが起きる

ソファで寝たはずなのになぜか男の人の腕の中で 黒い瞳がこちらを不思議そうに見つめていて

手と腕で顔を隠して足もキュッと曲げる

隠れたその顔はきっと真っ赤なのだろう

ひとらんもふいっと顔を逸らす

ゴミを見るような目でシャオロンをみる

あっそ、と言ってリビングを出ていく

トントンの事件から勘違いを防ぐため一人称を私にかえたルグル

ふわっとその場でクルリと回って見せる

急な動きに驚いてひとらんの首に手をまわし落ちないようにする そしてそれに気づいたひとらんが掴みやすいようにと少し高めに抱える

当たり前ですけども顔が近付く

嫌われたと思って少し涙目＆小さいから上目遣い

夜になりました

今ルグルがひとらんの腕を抱っこするように持ってて、 腕に頭ぐりぐりしてます

ちなみにルグルはもう寝てます

腕をそっと抜こうとするひとらん

ルグルの顔を見つつ考える

ひとらんも諦めて眠りにつくことにした

くぁ、と欠伸をして起き上がり大きくのびをする

まだ眠気の醒めない身体を起こしベッドから降りる

てちてちと歩いて寝室を出る

ここは廊下ここは廊下ここは廊下

横を通り抜けようとする

敵対的な態度にひるんでしまう

ぐいっと手を引っ張られる

手を引かれてどこかへ連れていかれる

ドンッと突き飛ばされる

ガッと頭を殴られ身体ごと床に倒れてしまう

茶色のいかにも怪しいビンを差し出してくる 液体がはいっているらしい

疑うように見あげれば一般兵達はビンの蓋を開け ルグルの口の中へ無理やり流し込む

甘ったるい匂いが口と鼻の中に広がる 飲んだことがないがこれは何なんだろう

パチン、とルグルが指を鳴らす

黒く怪しく光る何かが体を包み姿が変わる

頭には先ほどまではなかった獣人特有の耳と輪が浮かび 腰の下の方からは尻尾が生えていた