僕は5年生。
学校に行く途中に、古い本屋さんがあるんだけど、
その本屋さんで、とても恐ろしいことがあった。
人には話せなかったけど、思いきって話すことにします。
その本屋さんは、僕が入学する前からあった。
学校の帰りにその本屋さんに行くようになったのは、小学3年生のころから。
だけどそのころにはもう古くて、本がゴチャゴチャに並んでいて、お客さんもあんまりいなかった。
僕がその本屋さんに行くのは、欲しい漫画が発売されたときだった。
新しい漫画をすぐに読みたかったから、学校の帰りにその本屋さんで買って、
家に帰って読んでいた。
薄暗い本屋のなかには、いつもおばあさんが座っていた。
いちばん奥のレジがあるところだ。
たまにパタパタと本と本棚を掃除していることもあったけど、
だいたいシーンとしていて、奥まで行っておばあさんがいるところがやっとわかるくらい。
だから、立ち読みしたって怒られなかった。
次の漫画の発売日、僕は友達と遊んでいて、本屋に行くのが遅くなった。
冬だったから、もう外は暗かった。
でも本屋さんは明かりがついていて、ホッとした。
どうしても帰ってその漫画が見たかったんだ。
重たい戸を開けてなかに入った。
ガチャ
いつもの様にシーンとしていた。
明かりだって暗い。漫画ををさがしたけど、みつからない…
僕
僕
おばあさん
おばあさん
お店の人なのにどうして、どこにあるか分からないのかな?
ちょっと怒りながら探したけど、いろんな雑誌が積もっていてなかなか見つからない…
僕
小さい声で文句を言いながら、わざと雑誌を乱暴にかきまわして
漫画を探した。
僕
コメント
2件
怖い… 続きが気になります(´;ω;`)