桜
桜
桜
蘇枋
近くの飲食店、洋服屋、 様々な場所を駆け巡った俺たちは、 疲れ果てて、どかりと近くの公園のベンチに座り込んでいた。
俺とは少し違い、 蘇枋は操り人形かのように、背筋を伸ばし、しゃんと座っていた。 ギャンギャン吠える桜と違い、 しわくちゃピカチュウの様な顔を簸て 困り果てた顔をしている。
蘇枋
桜
蘇枋
疑問符を頭にうかべながら蘇枋を尋ねると、遠い目をしながら何も無いと返されてしまった。 ただそこらじゅう走り回っただけなのに。
桜
桜を追いかけ今迄にないほど疲れきった顔をした蘇枋に、 頬を赤く染めた桜から、 ほんのり暖かさを感じる ホットコーヒーを手渡された。
蘇枋
桜
蘇枋
2人で暖かなコーヒーを飲んでいる間、 さっき聞いた事件の情報をまとめることにした。 とは言っても、さっき桜が吠えていた通り、大した情報など何も無いのだが。
桜
蘇枋
蘇枋
桜
蘇枋
手紙があった。 それを聞いて、少しだけほっとした。 でもなぜ急に被害者の子供は姿をくらませたのか、 どこか胸に突っかかりを感じた。
桜
蘇枋
桜
蘇枋
事件が起こったとは思えないほど、 その日は空が眩しくて、 思わず左右で違う瞳をシャットアウトする。
蘇枋
目を閉じるとさらに感じる風は どこか心地良さを感じた。 先程まで暖かかったコーヒーは、 時間が経った所為か少しぬるくなっていた。
桜
桜
蘇枋
桜
もう一度うーんと足りない頭で考えてみる。でもやはり自分は、頭を動かすよりも体を使う方が得意だ。 いくら警察と言えど、俺たちは欠点だらけ。自分の不得意な分野では、何も思いつかなかった。
蘇枋
桜
蘇枋
桜
桜
蘇枋
桜
蘇枋の言葉に何かを感じ、 もう一度足りない頭を動かしてみる。 バラバラよりもっと酷い、ぐちゃぐちゃだったパズルのピースが、一気にかちりと重なり合う音がした。
桜
俺の発言に蘇枋は思い出したように頷いた。一つ一つの動作が見惚れるほどに綺麗だなこいつ。なんて、らしくも無いことを思いながら蘇枋の姿を見ていた。
蘇枋
桜
蘇枋
桜
蘇枋は少し躊躇った様子を見せたが、そんな事何も気にしていないとばかりに桜が強気に呟いた。
蘇枋
羨ましいと言う割には少し呆れた顔をした蘇枋に失礼だな。と言い返した。 どうやったら貶したと思ったの?馬鹿だなぁ桜君は。と少し嫌味のある言葉を言い返された。 見た目はすごく細そうなのに、 思ったよりもガッチリとしているその体を、思いっきり肘で続いてやった。
蘇枋
桜
桜の強引さが吉とでたのか、 周り同胞達は呆れながら 現場へと通してくれた。 きっと1度言えば聞かない彼のことをよく分かっているからだろう。
蘇枋
桜
蘇枋
桜
本当にこんなんでやって行けるのかと思うほど、ずっと言い合いをしている様な気がする。 蘇枋は眉を8の字に下げて 困ったように笑った。
桜
蘇枋
桜
桜が居たのは先程までいた綺麗な部屋ではなく、奥の方にある少し薄気味悪い部屋だった。 蘇枋を呼びつけ、そっと 指さす方向は、少し小さなクローゼットだった。
桜
蘇枋
蘇枋
桜
蘇枋
少し不自然なクローゼットに 違和感を感じながら蘇枋と話し合う。 さっきまで言い合いをしていたとは思えないほど真剣に内容を話し合っていた。
蘇枋
桜
蘇枋の1つの仮設を聞いて、 本当にそんなことありえるのか。 正直そう思った。 けれどもしその仮説が本当なら、 自分たちの不甲斐なさを、 痛感せずにはいられない物になるだろう。
桜
蘇枋
桜
蘇枋
桜
こいつはきっと揶揄っているのだろう。 表情はニコニコ笑いながら、とても楽しそうな物だった。 分かっているとしても桜の顔から熱が消えることはなく、さっきまでとは打って代わり顔は赤く染まっていた。
桜
蘇枋
プンスカ怒って先に歩く桜の背を眺めた後、蘇枋は笑いながら底背中へとついて行った。
ギスギスしていたはずの2人の背中は、 少し前とは打って代わり、 少しだけ、ほんの少しだけ頼もしい物になっていた。
コメント
8件
今回も素敵なお話ありがとうございます✨ この時間帯の投稿珍しいですね!いつもの時間帯は寝てしまっているので今回は早く見れて嬉しいです‼ どんどん二人の距離が縮まっていってますね、この先が楽しみです。 しわくちゃピカチュウ…笑 余程疲れていたんでしょうね笑 最後の文でどんどん二人の関係が深まっている事が伝わってきてドキドキです💕 続き楽しみにしてます!これからも頑張ってください😊
しわくちゃピカチュウで思わず笑ってしまったww親の前だし…テスト終わった後に読む主ちゃんの話は美味しいよ(?)頭悪すぎて犯人まだ分かんない(())足りなさすぎる頭回して考えます…ご馳走様でした♡