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美和side 医務室。 新卒でトレーナーとして 働き始めてから約2ヶ月。 やっと仕事に慣れてきたけど まだ分からないことだらけ。 今だってそう。 目の前にいるのは従兄の 井上広大。 どうやらボールを投げた瞬間に 爪が割れたらしい。 見ただけでほんとに痛々しい。
美和
井上
美和
井上
美和
井上
そそくさとどこかへ行ってしまった。 今日の仕事を早く終わらせ トレーニングで使う道具の 整理をしようと思い 仕事に取り掛かって 1時間後。また新たな来客が やってきた。
森下
美和
森下
美和
森下
美和
森下
美和
森下
美和
森下
美和
森下
美和
森下
美和
森下
美和
森下
美和
森下
美和
森下
美和
机の上を整理して 前川さんを探しに廊下へ出た。 不安が残ったまま試合に出て 悪い成績が着いてしまったら 余計に落ち込んで引きずっしまう。 そう思い足早に向かった。
ロッカー室の廊下にいなかったから 関係者出入口に向かった。 周囲を見渡すと少し離れたところに ちょっとした段差に座って なにか考えている様子。 話しかけようか迷っていると 私の存在に気づいたのか 話しかけられた。
前川
美和
前川
美和
ポケットから取り出されたのは 錆びた鍵だった。
美和
前川
説明書みたいなやつを 差し出してくれた。 現代っぽい書き方をしている。 けど肝心な鍵の使い道が 書かれていない。 ていうか字が滲んで見えない。
美和
前川
美和
前川
美和
前川
美和
前川
美和
前川
美和
前川
美和
いつの間にかくだらない話になり 2人で笑ってると電話がかかってきた。
美和
前川
美和
通話ボタンを押すと お兄ちゃんの大きな声が 飛び込んできた。
美和
智樹
美和
智樹
美和
智樹
美和
智樹
美和
智樹
美和
前川
智樹
前川
美和
智樹
そう返事を返された瞬間に 通話切られた。 とりあえず次の休みの日に 実家へ行こうと思い 前川さんとグランドに向かった
数日後 仕事がお休みの日に 実家へやってきた。 数日って言ってもお兄ちゃんの 連絡から1週間と少し立つんだけど…
美和
智樹
前川
井上
智樹
美和
小屋みたいなとこがあるって 話したら気になって見てみたいと 着いてきた選手2人。 もし捻挫とかされたら 絶対二軍落ちにされる… やめといたほうがいいんじゃないって 言ったけど『大丈夫や』の 一点張り。 一応救急箱持ってきた。 しばらく歩いていくと 少し開けた場所に着いた。
井上
智樹
美和
智樹
美和
とりあえず鍵を使ってみた。 謎の鍵はこの小屋のものだったらしく 錆びて開けにくかったけど 無事に開けることが出来た。
前川
美和
井上
智樹
美和
智樹
とりあえず扉を開けた
中に入るとホコリが多く 光が少ししか入らなくて 不気味な小屋だった。
前川
井上
スマホのライトの光を 頼りに何があるか調べてみた。
美和
智樹
美和
手に持ったものは 何かが入った小さい箱。 気になって開けてみると 小さい勾玉が2つ入っていた。
美和
智樹
井上
美和
前川
智樹
さっき見つけた勾玉を見せる。 少し考え込んだ様子を見せると…
前川
井上
美和
30分後 小屋の整理をして 前世の記憶かなんかわかんないけど あの勾玉のことが気になりすぎて 小屋にあった本を実家に持ってきた。
母
前川
美和
母
智樹
母
井上
前川
そんなことを聞きながら 小屋にあった本に目を通す。 とある1文に目が止まった。 高校の古典の教科書で 見たことある気がする… そう思い教科書を取りに行き 目を通した。
井上
美和
前川
智樹
母
智樹
美和
智樹
井上
智樹
母
前川
井上
美和
智樹
美和
実は気になる文に 『先の世にも、御契りや深かりけむ、』 って書いていて、直訳すれば 『前世でも、深い宿縁があっただろうか』 になる。分かりやすく言うと 運命の人が前世で生まれ変わっても 絶対会おうねって感じ? 私の勝手な解釈だけど。 そんなことをひと通り喋ると 兄貴と広大くんが顔を見合せ 前川さんの顔と私の顔を 交互に見る。
井上
智樹
美和
前川
智樹
井上
美和
翌日
美和
井上
朝いつも通りの時間に 出勤したらこの有様。 前川さんねぇ……
美和
井上
美和
井上
美和
井上
美和
井上
美和
もし仮に好きだとしても 相手がどう思ってるのか分からない。 そんなこと考えながら 今日の仕事内容を確かめると 野手組の坂ダッシュの測定、 ウエイトトレーニングとその他諸々。
前川
美和
前川
美和
手のひらにストップウォッチを乗せ さっさとグランドに向かった前川さん。 なんか年上特有の大人の余裕を 感じで少し惹かれてしまった。 好きなのかわかんないけど。 そんな前川さんの背中を追いかけるように 6月の晴れの日の風と一緒に グランドへ走った。