主
主
主
主
主
莉犬
さとみ
主
モブ使い回し
モブ使い回し
学校に近づくにつれ 生徒の数が多くなっていく
男子からの視線から逃げるように 私はさとちゃんの背中に隠れた
こ、怖い·····。
モブ使い回し
モブ使い回し
モブ使い回し
中学に入ったくらいから 男子からよく告白というものを
されるようになった
原因は分からないし、 どうして私なんだろうと思うけど
大勢の男子に囲まれるともしばしば
小学生の頃の出来事がトラウマで 男子恐怖症になった私には
苦痛でしかない萎縮してしまう
男子は家族と親戚とさとちゃん以外 全員怖い
さとみ
さとみ
さとちゃんが、こっちを見ていた 男子を睨みつけながら言うと
「ひっ」と男子たちは 怯えたような声を出し
顔を青くしていそいそと走っていく
さとみ
さとみ
莉犬
莉犬
さとちゃんは優しいなぁ·····
いつもこうして、守ってくれる
モブ使い回し
モブ使い回し
モブ使い回し
モブ使い回し
モブ使い回し
モブ使い回し
ただの、幼なじみ·····。 本当に、そのとおりだ·····。
最近、よく考える さとちゃんは一体、
どう思ってるんだろうって。
隣に住んでいるから、 幼なじみだからという理由だけで
ずっと私を守ってきた“さとちゃん”
でも·····きっと、迷惑だと思う
恋人でもない人のお守りなんて·····
もしかしたら、 いい加減解放してくれって
思ってかも·····
いつまでも守って 貰うわけには行かないし
さとちゃんの 自由を奪っているみたいで
いつも罪悪感が つきまとっていたから
私もいい加減、 さとちゃん離れしなきゃ
さとみ
さとみ
さとみ
莉犬
ころん
ころん
さとちゃんのことを ナイトと呼ぶのは、
仲良しの友達のころちゃん
美人で水色のロングが似合っている 明るいクラスの人気者
るぅと
もう片方から肩を組んできたのは これまた仲良しのるぅちゃん
美人で大人っぽくて 黄色の髪を巻いている
皆のお姉さん的存在
莉犬
莉犬
恥ずかしくなって 2人の腕から逃げて自分の席に行く
ころん
ころん
るぅと
るぅと
莉犬
お似合い····· いやいや、お世辞だ
『姫』って苗字だけだから·····
さとちゃんが『王子』って 言われているのは知ってるけど·····
でも、そう呼ばれるのも納得だ
さとちゃんが女子からモテない はずがない
ころん
ころん
莉犬
莉犬
莉犬
ころん
るぅと
莉犬
2人は私を見て、 何故か大きくため息をついた
コメント
2件
最高だったよ!!神作品だよ!頑張ってね!!応援してる!!見るの遅くなった…続き楽しみにしとく!!
作品最高でした 続き楽しみにしてます!