この作品はいかがでしたか?
222
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みなみ
みなみ
もやもやっと心に雲がかかる。
さっきまで晴れていたのに、
変な感じ、…
気持ち悪い、
むずむずする…
今にも歩き出しそうなこんにゃくくんの腕を掴んだ。
体勢を崩して"おわっ"と後ろに1歩下がりながら、
少し首をひねり、
私を見た。
こんにゃく風雅くん
優しく、
まるで子供を扱うような声でそう言う。
両手で掴んだこんにゃくくんの腕に少し力を入れて、
"えっ、と……"
と俯いた。
別に用はない。
ただ行ってしまうのが嫌だったから。
…なんて事言ったら笑われるのかな。
みなみ
みなみ
みなみ
みなみ
みなみ
こんにゃく風雅くん
みなみ
みなみ
みなみ
みなみ
みなみ
みなみ
みなみ
これ以上引き止める理由も無く、
"じゃあまた明日"
と笑いながら手を離した。
こんにゃく風雅くん
みなみ
みなみ
せっかく手を振ったのに、
こんにゃくくんはその場を動かず、
廊下の奥を見つめている。
何か悩みながら振り返って、
"やっぱええわ"
と今度は私の腕を掴んで教室に入っていった。
みなみ
みなみ
こんにゃく風雅くん
みなみ
こんにゃく風雅くん
みなみ
こんにゃく風雅くん
みなみ
こんにゃく風雅くん
近くの机をくっ付けて、
"ほら、座り?"
と言った割にはやや強引に座らせられる。
頭がパニックで、
整理が追いつかないまま
"ははっ、何やねん、その顔。"
とほっぺを引っ張られた後、
ぽんぽんっと頭を撫でられた。
みなみ
みなみ
こんにゃく風雅くん
みなみ
こんにゃく風雅くん
みなみ
頭を撫でられただけ。
"拓哉来るまで待つ"
と言われただけ。
それでもさっきまで雲がかかっていた心は晴れて、
明るくて、
眩しくて、
暖かくて。
気づけば目から大量に流れ出る雫に、
目の前で困った顔をするこんにゃくくん。
なんか可愛いな…
そう思いながら、重くなった瞼を少しずつ閉ざした。
コメント
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もう休憩終わりだって 慎太郎「うわー、カツ揚げときゃ良かった」←
ちょっとこれは心臓に悪い…♡←褒め言葉