TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

薄桜鬼

一覧ページ

「薄桜鬼」のメインビジュアル

薄桜鬼

40 - 離隊

♥

199

2023年10月20日

シェアするシェアする
報告する

千雪

やほ

主様

どうも

千雪

それでは

主様

どうぞ!

千雪

どうぞ

千鶴

おはようございま…

新八

冗談じゃねぇ!

新八

そんな勝手許されるわけねぇだろ!

左之助

昨日の今日とは流石に行動が早いな

左之助

あの狸

千鶴

何かあったんですか?

源三郎

伊東さんが離隊すると申し出たんだ

千鶴

伊東さんが?

御陵衛士!?

甲子太郎

如何にも

甲子太郎

この伊東ここを出たあと浪士と共に孝明天皇の御陵衛士を拝命する所存です

しかし伊東さん勝手な離隊は許されんのですぞ

甲子太郎

昨夜のような場面を見せられて

甲子太郎

ここに残れとおっしゃるのですか?

あ、あれは……ですな、

甲子太郎

オマケに死んでいたと聞かされていた山南さんが生きていたなんて

甲子太郎

参謀たる私にその事を伝えられていないのはどういうことですの?

全ての責任は私に…

甲子太郎

それに他にも隠し事がおありのご様子

甲子太郎

幹部の間で隠し事なんて互いの士気にも関わります

歳三

理屈はいい

歳三

あんた要するに隊を割ろうと言ってるんだろ

甲子太郎

割ろうだなんてとんでもない

甲子太郎

これは発展的分離ですわ

甲子太郎

隠し事はこちらの胸の内に

甲子太郎

私の離隊についてはそちらの胸の内に……ね?

まぁ伊東さんがそこまで言うのなら仕方あるまい

千雪

……

歳三

お前たちは後悔しないんだな?

千鶴

平助くんと斎藤さんが、!?

源三郎

あぁ伊東さんに着いていくそうだよ

源三郎

驚いたな

千鶴

そんな……

新八

平助の野郎俺たちに一言も相談しやがらないで……!

新八

くそ!面白くねぇ!

何度目だろうな

こうして京で見る桜は

千鶴

斎藤さん……

時が移ろう中で様々なものが変わっていく

世の動きも思想も

そしてこの新選組も

千鶴

変わってしまったから……

千鶴

ここから去って行くのですか?

それでも何もかもが変わっていくのでは無い

そして俺は変わらないものこそ信じている

千鶴

変わらないもの、?

千雪

一くん

千雪、?

千雪

行くんだね

あぁ

千雪

コソお願いね

任せろ

千雪

うん

平助

俺はさみんなが思うほど伊東さんが全部間違っているとは思えないんだ

平助

尊王攘夷とか佐幕とかどっちが正しいとかやって見なきゃわかんない思う

平助

それに伊東さんは元々俺が誘ったようなものだし

平助

上手く言えないけど

平助

俺はこの国に何が必要なのかを見てみたいんだ

平助

だから今回は伊東さんに着いていく

千鶴

平助くん……

平助

でも一つだけ分かってくれ

平助

俺はみんなのことが嫌いになったわけじゃない

平助

お前と離れるのだって寂しくないって言ったら嘘になる

千鶴

だったらここじゃダメなのかな

千鶴

世の中の何が正しいのかここにいながらでもきっと分かるはずだよ

平助

そうかもしれないけど……

平助

けど、行くって決めたんだ

平助

俺だって男だからさ

平助

ごめんな千鶴の親父さん見つけるまで付き合えなくて

千鶴

ううん

平助

元気でな千鶴

千鶴

平助くんも

千雪

へーすけ

平助

千雪

千雪

平助とは色々あったね

平助

あぁ

千雪

助けてもらったことも多かったし

千雪

案外楽しかった

平助

俺はお前が試衛館にいた時なんでかんなガキがって思ったけど

平助

お前は1番強くてすごいから

平助

これからも頑張れるよ

千雪

ありがとうね

千雪

またね

平助

あぁまたな

慶応三年3月20日

伊東さんを支持する13人の隊士が

平助くんと斎藤さんは屯所を後にした

桜の花は散り初夏へと向かおうとしていた

千雪

千鶴ちゃん

千雪

戻ろ

千鶴

はい……

千雪

(平助……あんたはどうなるんだろうね……)

千雪

終わり

主様

バイバイ

千雪

じゃあね
loading

この作品はいかがでしたか?

199

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚