第一話
『謎の少女と裏の森』
ゆあんside
………、……!
…んっ!
ゆ……んッ!
起きろっ、ゆあんッ!
ゆあん
ゆあん
ゆあん
起きると皆が居て、辺りを見渡していた
ゆあん
もふ
そう言われ、おれも見渡してみる
ゆあん
何…これ、辺り一面森だ 起きてからぼんやりしていて気づかなかった
ヒロ
ヒロくんが力無く笑った
?
急に知らない声がして、バッと振り向く そこには、神社で出会った少女がいた
うり
たっつん
シヴァ
?
ゆあん
どぬく
るな
?
のあ
ゆあん
でも、その事以上に、おれは違う事を考えていた
おれ達が今、立っている場所。ここだけ人が作ったようになっている
鮮血を連想させるような紅 ……‘’ 記憶の中にある物 ”とそっくり
考えただけで、さぁっと血の気がひいて、くらっとした 手が小刻みに震える
もしかして……
ゆあん
気付けば、そう呟いていた
じゃぱぱside
?
のあ
なおきり
シヴァ
三人の言葉を聞いて、もう一度見渡してみる 視界いっぱいに広がるのは、人の手が入っていない自然豊かな森
じゃぱぱ
ゆあん
ゆあんだけ、会話に交ざらずに何か考えていた
よく見ると、その顔は青ざめていた
じゃぱぱ
『大丈夫?』そう言いかけた時、ゆあんがヒュッと息を呑んだ
そして、聞こえないくらいの小さい声で呟く
ゆあん
じゃぱぱ
俺達の企画の一つだ 動いているところを見られたら殺される けど、石像を見つけ、封印・破壊をすればだるまに勝利
じゃぱぱ
小さい声だったから、他のメンバーに今の呟きは聞こえていなかった だけど……
?
少女には聞こえていた
えと
?
少女の雰囲気がガラッと変わった 何と言うか、言い表せ無いような不気味感がある
?
うり
シヴァ
戸惑う皆を無視し、『はい』と御札を俺の手に握らせる
たっつん
?
からぴち
反論、出来ない
なおきり
全員が押し黙ったとき、なお兄が口を開いた
なおきり
その言葉を聞いた少女から、表情が抜け落ちた
?
?
一瞬、目を伏せると再び話し出す
ヒロ
?
もふ
?
からぴち
じゃぱぱ
『だるまさん?』 『動いている所を見られたら殺されるとか?』
今…やっと気付いた。嫌だッ、こんな悪夢!
?
?
じゃぱぱ
少女はいつの間にか消えていた
もふside
たっつん
るな
おれも、しばらく呆然としていたけれど、近くにチェストを見つけた
もふ
うり
のあ
…、中に入っていたのは、リュックが一人一つずつと……
もふ
どぬく
えと
なおきり
そう、確かに砂は落ちていってるけど 何故かその分だけ上に砂が増えていて、落ちた砂は消えていってる
シヴァ
ヒロ
思わず、みんなで首を傾げた
ゆあん
突然、ゆあん君が声を上げた。砂時計を覗き込むと…
どぬく
砂がほんの少し、数粒くらいが消えずに残っていた
のあ
のあさんが目を凝らしながら言う
じゃぱぱ
うり
たっつん
シヴァ
ナデナデ( *ˊᵕˋ)ノˊ꒳ˋ*)
ゆあん
うり
えと
なおきり
おれは暫く考えて、「もしかしたら…」と口を開いた
もふ
るな
もふ
おそらく、これみたいな消えずに残る砂が少しずつ増えていって 砂時計の砂が減っていく…、そういう仕組みなんだと思う
メンバーに考えた事を説明する
えと
もふ
じゃぱぱ
シヴァ
↑ゆあんくんにくっ付かれてる
のあ
どぬく
すると、ヒロくんがスマホを取り出して呻いた
ヒロ
なおきり
たっつん
プルルルルル
シヴァ
じゃぱぱ
ヒロ
うり
えと
ゆあん
うり
のあ
どぬく
この裏の森って所はパッと見 、木が多い 石像探しは大変になると思う
なおきり
るな
じゃぱぱ
「 だーるまさんがこーろんだ 」
からぴち
だるまが、現れた 円になって話し合っていたおれ達の真ん中に
全員の息が止まる。絶対に動いちゃいけない
……殺されてしまうから。
だるまは全員をぐるりと見渡して、
パッ
消えた
もふ
シヴァ
なおきり
一斉に安心した溜め息を漏らした
ヒロ
のあ
決意を決めたような声色でのあさんが呟く
じゃぱぱ
ゆあん
どぬく
うり
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