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だるまさんがころんだ

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だるまさんがころんだ

2 - 第1話『謎の少女と裏の森』

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2025年03月20日

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第一話

『謎の少女と裏の森』

ゆあんside

………、……!

…んっ!

ゆ……んッ!

起きろっ、ゆあんッ!

ゆあん

(ぁ…、じゃっぴの声がする)

ゆあん

(何だろ……?)

ゆあん

ん……どこだ、ここ?

起きると皆が居て、辺りを見渡していた

ゆあん

みんな、どうしたの?

もふ

見て、この景色

そう言われ、おれも見渡してみる

ゆあん

っ!?

何…これ、辺り一面森だ 起きてからぼんやりしていて気づかなかった

ヒロ

信じられないよね、これ…

ヒロくんが力無く笑った

良かったぁ、皆起きたね

急に知らない声がして、バッと振り向く そこには、神社で出会った少女がいた

うり

あ、君か

たっつん

びっくりした〜

シヴァ

そうだ、君ここがどこか分かる?

此処は『裏の森』だよ

ゆあん

(裏の森? そんな所あったっけ?)

どぬく

裏の森…、えっと、神社からどの辺?

るな

るなも聞いた事無いです

此処に妹が居る筈なの

のあ

この森の中に!?

ゆあん

(みんな突然こんな所にいるのに、気にしてないのか…?)

でも、その事以上に、おれは違う事を考えていた

おれ達が今、立っている場所。ここだけ人が作ったようになっている

鮮血を連想させるような紅 ……‘’ 記憶の中にある物 ”とそっくり

考えただけで、さぁっと血の気がひいて、くらっとした 手が小刻みに震える

もしかして……

ゆあん

だるまさん?

気付けば、そう呟いていた

じゃぱぱside

此処に妹が居る筈なの

のあ

この森のどこかに!?

なおきり

広すぎでしょ、、

シヴァ

これ、大丈夫かよ…

三人の言葉を聞いて、もう一度見渡してみる 視界いっぱいに広がるのは、人の手が入っていない自然豊かな森

じゃぱぱ

……?(どうしたんだろ)

ゆあん

……、、

ゆあんだけ、会話に交ざらずに何か考えていた

よく見ると、その顔は青ざめていた

じゃぱぱ

ゆあん?大丈、、

『大丈夫?』そう言いかけた時、ゆあんがヒュッと息を呑んだ

そして、聞こえないくらいの小さい声で呟く

ゆあん

だるまさん?

じゃぱぱ

(だるま…?)

俺達の企画の一つだ 動いているところを見られたら殺される けど、石像を見つけ、封印・破壊をすればだるまに勝利

じゃぱぱ

(何で、今だるまを?)

小さい声だったから、他のメンバーに今の呟きは聞こえていなかった だけど……

凄い、どうして分かったの?

少女には聞こえていた

えと

ん? 何が?

知ってるんだったら早いね

少女の雰囲気がガラッと変わった 何と言うか、言い表せ無いような不気味感がある

これ、御札。何処かにだるまの石像があるから、見つけて貼って?

うり

え、ちょ…、どういうこと!?

シヴァ

だるまの石像って…!

戸惑う皆を無視し、『はい』と御札を俺の手に握らせる

たっつん

は? 急に、どう言う、、

お兄さん達が妹を探してくれるんでしょう?

からぴち

ッ……

反論、出来ない

なおきり

でも…

全員が押し黙ったとき、なお兄が口を開いた

なおきり

石像を探す事とは無関係じゃないですか?

その言葉を聞いた少女から、表情が抜け落ちた

……、必要な物資は森の中で散らばって置いてあるよ

裏の森からは出られないようになってる

一瞬、目を伏せると再び話し出す

ヒロ

石像はどこにある?

…私も知らない。でも、だるまの形で必ず地上にあるよ

もふ

ねぇ、もしかして……“動いている所を見られたら殺される”とか?

そう

からぴち

っ!?

じゃぱぱ

(そういえば…)

『だるまさん?』 『動いている所を見られたら殺されるとか?』

今…やっと気付いた。嫌だッ、こんな悪夢!

お互いの連絡は取れるから

じゃあ、バイバイ

じゃぱぱ

……ふざけんなよ、、

少女はいつの間にか消えていた

もふside

たっつん

ま、じか、、こんな事になるなんてな…

るな

本当に殺されちゃうんですかね?

おれも、しばらく呆然としていたけれど、近くにチェストを見つけた

もふ

ねえ、これがさっき言ってた、物資じゃない?

うり

あ〜、確かに

のあ

開けてみましょ!

…、中に入っていたのは、リュックが一人一つずつと……

もふ

砂時計?

どぬく

あっ! これ制限時間とかじゃない?

えと

ん〜? ちょっと変だよ

なおきり

……砂、増えてますよね?

そう、確かに砂は落ちていってるけど 何故かその分だけ上に砂が増えていて、落ちた砂は消えていってる

シヴァ

時間が進んでないって事?

ヒロ

不思議な砂時計だね

思わず、みんなで首を傾げた

ゆあん

あっ! 見て、砂が

突然、ゆあん君が声を上げた。砂時計を覗き込むと…

どぬく

あ〜っ!

砂がほんの少し、数粒くらいが消えずに残っていた

のあ

よくこんな小さいの見えましたね

のあさんが目を凝らしながら言う

じゃぱぱ

俺は見えない( ¯꒳¯)

うり

俺も見えない( ¯꒳¯)

たっつん

胸張って言う事やないやろ

シヴァ

ゆあんくん、良くやったねぇ〜

ナデナデ( *ˊᵕˋ)ノˊ꒳ˋ*)

ゆあん

でしょ!

うり

シヴァママが…w

えと

何か、空間出来てるわw

なおきり

流石ですねw

おれは暫く考えて、「もしかしたら…」と口を開いた

もふ

どぬの『制限時間』って、当たってるかも

るな

……。るなは分かりません!

もふ

多分だけど、今みたいな消えない砂が増えていくんじゃない?

おそらく、これみたいな消えずに残る砂が少しずつ増えていって 砂時計の砂が減っていく…、そういう仕組みなんだと思う

メンバーに考えた事を説明する

えと

あ、それで落ちる砂が無くなれば終了ってこと?

もふ

そうそう!

じゃぱぱ

てか、もふくんすごっ!

シヴァ

さっすが〜

↑ゆあんくんにくっ付かれてる

のあ

ん〜、具体的な残り時間は分からないですかね

どぬく

だね〜

すると、ヒロくんがスマホを取り出して呻いた

ヒロ

うわ、ガチで電波無いわ…

なおきり

でも、お互いの連絡は取れるって言ってましたよ?

たっつん

俺、じゃぱぱに連絡してみるわ

プルルルルル

シヴァ

お、繋がった

じゃぱぱ

てか、残りのバッテリーが∞になってるんだけど!?

ヒロ

え、 何で?

うり

すげー

えと

使えるのLINEと電話だけだから、連絡のためじゃない?

ゆあん

あーね

うり

ゲーム…(泣)

のあ

ていうか、この裏の森? どれくらい広いんですかね?

どぬく

めっちゃ広かったら終わりだよね…

この裏の森って所はパッと見 、木が多い 石像探しは大変になると思う

なおきり

とりあえず、森の探索に行きましょ?

るな

るなは賛成です

じゃぱぱ

だね。よし、じゃあ…

「 だーるまさんがこーろんだ 」

からぴち

っ !?

だるまが、現れた 円になって話し合っていたおれ達の真ん中に

全員の息が止まる。絶対に動いちゃいけない

……殺されてしまうから。

だるまは全員をぐるりと見渡して、

パッ

消えた

もふ

はぁ、良かった…

シヴァ

……びっくりしたぁ

なおきり

本当に…

一斉に安心した溜め息を漏らした

ヒロ

嘘じゃ無かったんだ…

のあ

石像、探さないとですね

決意を決めたような声色でのあさんが呟く

じゃぱぱ

全員、生きて帰るぞ!

ゆあん

ん!

どぬく

お〜!

うり

w…当たり前だろ

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