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濡れた髪に疲れた体。 最悪の授業が、やっと……

優奈

はぁ……やっと終わった……

朝陽

なにが?

優奈

うわぁ!びっくりした!

優奈

なんだ朝陽か……

朝陽

ガッカリさせて悪いな

朝陽

で、なにが終わったの?

優奈

プール

優奈

あれがないだけで私はもう……最高の気分!

朝陽

そんなもんか?

朝陽

疲れるけどオレは楽しくて好きだぞ

優奈

脳みそまで筋肉になってる朝陽はいいなあ

朝陽

はいはい、じゃあその脳筋に勉強で勝ってから嫌味言えよ

優奈

うう……

朝陽

じゃあ、先に教室行くぞ

朝陽は小走りで教室へと戻っていく。

優奈

はぁ……

私は壁に寄りかかりながら顔を押さえる。

優奈

人の気も知らないで……バカ

ここにはいない朝陽に文句をつける。

優奈

私がプールやりたくない理由なんて……1つだけなんだよ

優奈

アンタ(朝陽)に見られると恥ずかしからなの……もう!

私は1人地団駄を踏みながら、届いてない気持ちにヤキモキするのだった。

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