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なにわと恋愛物語

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なにわと恋愛物語

24 - 笑顔の裏

♥

56

2021年01月25日

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——ジャリッ

西畑大吾

……え?

物音が聞こえて反射的に視線をやる。

そこには…俺を見つめる○○さんの姿があった

西畑大吾

……最悪だ。

今の絶対聞かれた。

…終わりだ

西畑大吾

…もういいや、

いつもなら誤魔化してたけど、この時はもう誤魔化すのもめんどくさくなっていた。

言い振らせばいい。俺がこんなやつだってことを

もう最近はなんのためにこんなことしてるのかもわからなくなってるし、

西畑大吾

…ちょうどいい機会だ。

そう思っていたのに○○さんの反応は予想外なものだった

○○

…なんかやっと大吾くんの本当の顔見れた気がします。

……は?

西畑大吾

…何それ?わかったような口聞くんだね。

○○

知らないですよ、全然

○○

でも、…そっちの方がいいと思います。ほんとに

○○

胡散臭い笑顔、本当に怖かったですもん、

そう言ってふふっと笑う○○さん。

正直その姿を、すごく可愛いと思ってしまった。

でも、同時に腹が立った。

こうやって○○さんはみんなを落としてるんだろうな。

でも俺は絆されない。

西畑大吾

高橋とか長尾みたいに俺も手懐けるの?

○○

そんなことしてないですけど

西畑大吾

それとも、俺が可哀想だからそんなこと言ってるの?

同情?そんなものいらないから、

俺の劣等感は俺にしか分からない。

特に、○○さんみたいな人に…分かるわけが無い。

○○

可哀想?なんでですか?

まるで何を言ってるのか分からないような反応で、若干こちらも気圧される

本当によく分からない反応をする人だ

どうせ心の中では俺を嘲笑ってるくせに、

西畑大吾

何やっても道枝や高橋に勝てなくて

西畑大吾

惨めだと思ってるんだろ?

言い出したら止まらなかった。

自分でも驚くくらい

俺は、俺の中の劣等感は…こんなにも限界だったのだと初めて気づいた。

○○

いや、

西畑大吾

え?

○○

私は、あんな風に気がつかえて優しい大吾くんはすごいと思います。

西畑大吾

でもこんな性格なんだよ?…本当は

○○

いやだって、大吾くんがいないと、崩壊しちゃいますよ?

○○

大吾くんにしかできないことがあるじゃないですか!

それは誰にも言われたことが無い言葉だった。

○○

大吾くんみたいな人って、絶対必要じゃないですか、

○○

一家に一台大吾くん?みたいな

上手いことを言ったみたいに満足気に微笑んでる

○○

私は空気をよんだり、周りに上手く指示を出したり、

○○

そういうことができる人って本当にすごいと思うし、

○○

絶対に必要な存在だと思います。

息が詰まるほど、心臓が大きく揺さぶられた。

だかにこんなにも強く必要だと、言われたことがなかったから

ずっとずっと欲しくて、でも誰もくれなくて、

次第に望んでたことも忘れた言葉を

どうしてこの子は意図も簡単に言ってくれるのだろうか

1番…俺の事を見ていないはずの子が

○○

そういうのって頑張らないとできない事じゃないですか?

西畑大吾

俺の…ご機嫌取り?

○○

大吾くんのご機嫌を取って私になんのメリットがあるんですか?

西畑大吾

……

確かにそうだ

○○さんには道枝も高橋も長尾も大西も大橋もいる。

俺よりも優れた奴らから好かれている○○さんに俺に媚びを売る必要なんて1ミリもない

○○

私はあまりにも

○○

大吾くんが自分に価値がないみたいなことを言うから、嫌だなって…

眉を下げてそんなことを言う○○さんに言葉が詰まった。

○○

西畑くんにみんなが劣等感を感じてることなんて沢山あると思いますよ

西畑大吾

いや、でも俺はこんなにひねくれてて…

○○

そのくらい普通ですって

西畑大吾

優しくもないし、正直ガッカリしたでしょ?

○○

全然、誰と比べてるのか分かりませんけど大吾くんは十分優しいですよ。

俺の欲しかった言葉ばかり返してくれる○○さん

西畑大吾

でも、

○○

完全な善人なんていないですよ、

何を言っても、どんなに言っても必ず優しい言葉で返してくれた。

○○さんは俺の全てを笑顔で返してくれた。

この子がそう言ってくれるだけでいいと思ってしまった。

○○

最後まで諦めない姿かっこよかったです。

○○さんは近づいてきて座ってる俺に目線を合わせるようにしゃがむ

○○

よく頑張りました。

満面の笑みで俺の頭をわしゃわしゃと撫でる○○さん

俺はどうしてか無償にも泣きたくなってしまった。

ただ何も言えずにゆだねられるように頭を撫でられる。

『閉会のお知らせです。制作スタッフ各グループ責任マネージャーは舞台裏までお越しください。』

○○

あっ、行かなきゃ。

○○

あっ、落ち着くまではゆっくり休んでくださいね。

最後にニコッと笑顔を残して走っていってしまった。

背中が見えなくなるまで見守ったあと、体全部の空気が抜けるほど大きなため息を吐いた

西畑大吾

はぁぁ…もう、最悪…

西畑大吾

こんなつもりじゃなかったのに、

自分が落とすはずだったのに、落とされてしまった。

こんな一瞬であっけなく

あの人だけは…

西畑大吾

僕の味方であって欲しい…

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コメント

1

ユーザー

ぎゃーーーー

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