只今、君の死際散歩中

ぷるるるるる

ぶち

あれから何日がたっただろうか

信じられない

あいつが？

トラックに轢かれた？

冗談じゃない

でもあの病院で見た人は

確かにあいつだった

あいつが轢かれるなんて

まだあんなに若いあいつが死ぬなんて

何かの間違いだ

あいつが居なくなったら

俺の生きている価値はあるのだろうか

もう死んでもいい

あいつが居ないなら死んでもいい

あぁ

そうか

死にたいと思うのなら

もう死んでしまえばいいのか

　よし今からそっちに行くからな

待ってろよ

だんだん意識が遠のいていく

『お前の短所は後先考えずに行動する事だ』

と色々な人に言われてきた

今その意味がよく分かる

　今更沢山の不安が頭に浮かぶ

俺が死んでも誰も気が付かないのではないだろうか

このまま俺は腐るのでは？

まぁいいか

もうそんなことどうでもいい

え、ここどこ

もしや天国的な？