バスケ部

放課後

体育館に移動する前に

ぶつぶつと文句を言い続ける

rnと私の間に入り込んでくる

だって

どうせ

待っててくれないし

なんだか、

嘘、ついてそうだし…w

ということを理由に

信じてなかった

私はrnと一緒に教室を出る

その前に

廊下にいるrnのもとへ駆け寄っていく

rnと別れ

体育館に近づいてくると

パスッ…！

シュッ…

ドンッ…

やっべ…

始まってるわ…

バレないように

こっそりと体育館へ入る

無事、体育館の隅まで行けた私は

そのまましゃがんで

練習してる姿を眺める

てか、マネージャーって

何やればいいんだよ…

目線を下におろす

もし、あの時jpが通知鳴らさなかったら

今頃家で…

だなんて思うと

なんだかめしゃくちゃになって

絶対に寝てやる

今、ここで

と、決める

負けず嫌いが関係あるのか

ないのか

私は目を閉じる

うるさい音が聞こえないように

腕を組んで腕の中に顔を沈める

段々と、意識がぼんやりとしてきて

そのまま…

目を開けると

そこには

壁に手を置いて

私を見てきてる

あの、rnが好きな

yanさんが

顔をぐいっと近づけられる

やばい

やばいよ、これ

近くで見たら分かる

めっちゃイケメ…

って…

私達以外には、誰もいない

嘘…寝てる間に…

もっと早く起こしてくれよ〜…

まずい

つい、本音が

ニカッと、微笑む

あぁ…それが

それは

私だけの笑顔なんだ

こっちに近づいてきて

私の髪に触れる

あぁ…

特別

か…

私なら

その笑顔も

特別に感じてしまう

だって、

私だけに向けられた

その特別な笑顔

私はその特別な笑顔のほうが

嬉しい…

って…

何…考えてんの…？

yanさんが私の隣に座る

……あれ…？

なんだか

私の過去に、似てる気がしたけど

思い出せるのなら

違う…か

私の手の上に

優しく大きな手が重ねられる

そして私の顔に

yanさんの顔がぐいっと近づけられる

なら、もしかして…

yanさんから手の力が抜ける

その隙に私は自分の手を引っ込める

もしかして…だけど

もし、初恋の人が私だったら…

今でも好き、だったら

まだ、今告白したら…

って

駄目だよ

rnがいるじゃん…

rnの恋、応援するんじゃん…

私はそっと、yanさんから走り去っていく

後ろを振り返る

私は玄関へ向かう

顔を上げたら

見覚えのある姿が

なんだ

待ってたんだ