死神
……クソ。

*彼は大天使と実力を発揮させるために1度戦っていた。
*しかし、大天使が魔法攻撃を思い切りかけ、死神は背中を大怪我したのだった。
死神
…………どれくらい治るんだ。

???
……おにいさん、こんなところでやすんでどうしたばち?

死神
(俺以外にもここで休んでるやつがいるのか……?)

???
おにいさんばちよ!そこの……かおになにかへんなのかいてあるひと!

死神
………………もしかしてお前、俺が見えるのか?

???
みえるばちよ!おにいさんいきてるばち!

死神
(とっくに死んどるがな。)

死神
…………名前は?

バチキン
"ばちきん"ばち!

死神
……そうか。なあバチキン。……その布の中身は?

バチキン
こればちか?これは……からすさんばち。

死神
カラス?怒られないのか?汚いって言われるぞ。

バチキン
まざーやさしいからもんだいないばち!

死神
ならいいのか。

死神
……そのカラス、俺が埋葬してやる。

バチキン
まいそう……?

死神
土ん中に埋めて安心して寝かせることだ。一生起こしちゃいけないけどな。

バチキン
…………わかったばち。ありがとう、おにいさん。わたし、おにいさんわすれないばち。だから、なまえをおしえてください。

死神
(なんて礼儀正しい子供だ。)

死神
俺の名前か。俺の名前はシグキン。

バチキン
ありがとうございます、シグキンさん。

バチキン
……あ、まざーよんでる。シグキンさん、からすさんおねがいします。

死神
おー。

死神
……………………。おい起きろ。

カラスが入った布がモゾモゾと動き出し、中から死んだはずのカラスが出てきた。
死神
お前が俺の眷属の子供でよかったな。命拾いしただろ。

死神
…………ハァ。お前もか。何で俺の眷属はピンポイントで人にぶっ殺されるんだよ……

死神
まぁ、時計塔の中に迷い込んで歯車に潰されるよりマシか。

死神
…………なぁ、頼みがある。その姿を変えてあの子供を見守っててくれないか。

死神
ん、番にする。だからアイツを虐めたり冷遇する奴を見かけ次第俺に報告しろ。ソイツら全員殺すから。

………………1人のシスターに、血で染まりゆく白いバラのような恋をしました。