そっぽを向いているキヨくんを 自分の方に向かせたくて
その体に腕を伸ばす。
レトルト
キヨ。
ギュッ
キヨ。
俺は勢いよくキヨくんに抱きついた。
こうでもしないと話せない気がして。
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
そーーっと顔を見てやろうと 顔を見上げた。
キヨ。
レトルト
レトルト
今までに見たことないくらい 顔を真っ赤にして俺の顔を凝視する。
キヨ。
キヨ。
そう言って 抱きついている俺の背中に手を回す。
レトルト
キヨ。
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
キヨ。
キヨ。
いつものキヨくんからは 想像もできないくらい、
自信のない声だった。
レトルト
レトルト
レトルト
レトルト
キヨ。
レトルト
レトルト
レトルト
レトルト
キヨ。
キヨ。
抱きしめる腕の力が 少し強くなった気がした。
レトルト
俺も負けじと 腕に力を入れる。
キヨ。
レトルト
レトルト
キヨ。
レトルト
レトルト
キヨ。
前に泊まった日、 なんの夢を見ていたのかと聞かれたが
知られるのが恥ずかしくて 忘れたと嘘をついた。
本当はしっかり覚えている。
レトルト
レトルト
キヨ。
キヨ。
キヨくんが体を離してベッドに寝転ぶ。
俺もその隣に寝転び 布団を被った。
レトルト
キヨ。
キヨ。
キヨ。
レトルト
キヨ。
レトルト
レトルト
レトルト
キヨ。
レトルト
レトルト
そう言って横にいるキヨくんを見る。
俺の視線に気づいたのか キヨくんもこちらをちらっと見た。
キヨ。
レトルト
キヨ。
キヨ。
レトルト
キヨ。
キヨ。
キヨ。
キヨ。
そしてこっちを向いて 俺の頬に手を添えた。
レトルト
レトルト
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
また目から涙が溢れる。
ポロポロと溢れた涙がシーツを濡らす。
レトルト
キヨ。
キヨ。
レトルト
キヨ。
そう言って困った顔で笑う。
キヨ。
キヨ。
レトルト
俺の髪を撫でながら前髪を掻き分ける。
ちゅっ
キヨ。
レトルト
キヨ。
キヨ。
そう言って俺の唇を優しくなぞった。
END.
コメント
5件
ほんとに最高でした…… ありがとうございました!! フォロ失です🙇♀️
天才ですね。はい、思わずガッツポーズしてしまいました。ありがとうございました。
面白い小説連載をありがとうございました…!