玲
ねぇ、大丈夫なのかな?
奏海
大丈夫だよ、
その自身がどこから湧いてくるのか分からない
大丈夫なんて、よく言えたものだ
わたしだって、不安でいっぱいなのに
奏海
チャポチャポ
玲
ピチャピチャ
川を抜けた先は、あの雲の中で
私たちは、ただ落下していた
玲
うっ、
奏海
玲くんっ!
玲
っ、、?
奏海
手、離しちゃダメだよ、!
玲
うん、!
澄み渡った綺麗な青空の中を私たちは、手を握りながら落ちていた
ヒューーーウ!!
私があの日見た雲の龍が迫ってくる。
玲
、怖いよぉ、、
奏海
大丈夫。しっかり手を握っておいて
玲
うん、ギュ
握り返された小さなでは震えながらもちゃんと力がこもっていた
私たちは目を閉じて、落ちていった
奏海
、、、
玲
、、、
奏海
ん、、?
奏海
玲くんっ、、ここ、、戻ってこれた、、?
水翔
っ、、?玲、?
陽一
ポロポロ
奏海
玲くんっ、、!
玲
、、、
信じられない。
玲くんが戻ってこれたなんて。
玲
うぅ、、
水翔
、?
陽一
熱い、?
玲
うぅ、、
医者
原因はわからないです、、
その日から玲くんは、原因不明の高熱を繰り返し、ついに1週間がたった
水翔
玲、、今日も、奏海が来てくれたよ、
奏海
久しぶり、玲くん
起きていない玲くんに、こんなふうに毎日、毎日、私達は話しかけていた
なんにも返事をしない玲くんに話しかけているのはやっぱり、辛かった
そして、水翔も陽一さんも次第に元気を無くしていった
事態が変わったのは2週間たった後だった。
玲
、、、ここ、どこ、?
水翔
玲っ!?
陽一
玲、、?
玲
、、、お兄ちゃん、?
水翔
!!!
陽一
!!!
水翔
玲、、おかえり
玲
うわぁぁん!!
その場に私はいなかったけど、玲くんは、ただ、ひたすら泣いていたそうだ
奏海
っはぁ、っはぁ、玲くんっ!!
玲
あっ、、お姉ちゃん!
奏海
ギュ
玲
ギュ
玲
ありがとうっ!
玲
ニコッ
奏海
〜〜〜〜〜!!うんっ!