俺がうるさいから?
俺が。主将らしくないから?
あ。そうか
みんな俺の事が嫌いなのか
木兎
今日もいつも通り元気に挨拶をする
いつもと同じみんなの返事を待ちながら
木兎
赤葦
みんなの返事を待ちながら
君の一言に驚く
いつも返事してくれるはずの
みんなは
俺に哀れみの視線を向けてきた
あれ。俺そんなうるさかった?
木兎
木葉
木兎
木葉
木兎
木葉から出るはずもない言葉に
俺は疑問を浮かべた
木兎
赤葦
赤葦
ほんの少し泣きそうな表情を見せて
そう告げた
俺の好きな人
泣きたいのは俺の方なのに
木兎
木葉
木兎
少し馬鹿な俺でも
もう何を言っても無駄だとわかった
木兎
仲間に裏切られた
そう思うと途端に涙が込み上げてきて
泣いた。
みんなの前では泣かない俺が
急に泣いたせいか
みんな驚いていた
赤葦
引き止めてくれた君の言葉を
無視して
体育館から出た。
出ていった先輩の背中を見ながら
俺は昔のことを思い出した
赤葦
2年生なのに試合に出る俺に
嫉妬したのか
先輩は俺をいじめてきた
もう。部活をやめようと思った
そんなとき。
木兎
木兎
いつもうるさいはずの木兎さんが
何故かかっこよく見えた
木兎
木兎
赤葦
木兎
赤葦
あまり人前で泣かない俺も
安心して泣いた。
木兎
その時かな。俺が木兎さんのこと
好きになったのは
その日からソイツは部活に来なくなり
いじめてくることもなくなった。
赤葦
いつも通りバレーをした
でも練習終わりに
木兎さんが。泣いてるところを見た
木兎
木兎さんは静かに泣いていて
何故か綺麗だな
と思った
あとから聞いた話によると
俺の代わりにいじめられてたらしい。
あんなに綺麗に泣く人が
あんなに仲間想いな人が
他人の代わりに犠牲になれる人が
本当に人をいじめるのか?
コメント
10件
いえ?
赤葦味方に行ってあげて
連載ブクマ失礼します( ˙꒳˙ )