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突如として真夜中の星空に広がる、必死でどうしようもない叫び声がその空の静寂を引き裂いた…

🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿

どうした?

🇯🇪

イギリスが……イギリスが!!

🇬🇧

はぁ……うっ!……

🇯🇪

お願い!早く元の場所に!!

🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿

ああ……

誰もいない真夜中の星空の下を巨大な赤きドラゴンが空を蹴って、さっき行った道のりを風よりも速く空を切った。

???

あれは……「あいつ」の……

???

まさか……そんな暴挙に出たとは……

先程飛び立った場所へ戻ると、そこには本来なら気づかないであろうイングランドと連れてこられてきたであろうスコットランドが舞い降りてくるドラゴンを見た

1人…その舞い降りてくるドラゴンを睨んでいるとも知らずに……

🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

……何処へいらしてたんです?

🇯🇪

お説教はあとにして!

🇯🇪

今はイギリスが……!

🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

……

自身の息子が苦しんでいる姿を見る父の姿は……父親とは言えない冷徹で虚無に包まれた瞳とただ立ちつくすだけであった。

🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿

おい!イギリスが苦しんでるじゃねぇか!

🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿

これはどう言うことだ!?

🇯🇪

えっとね……えっと……

あまりの気迫と突如として起きた事態で、北アイルランドは混乱と焦りで上手く呂律が回らず、ただ指を動かしていた。

🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿

赤い月を見てそうなったらしいんだ

🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿

赤い……月?

疑問になっているスコットランドを他所に、いつの間にかウェールズの体から蒸気のようなものが出て、そこから元の姿が出てきた

🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿

ああ、そこから苦しみ出したみたいだ。

🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿

そう……か……ど、どうする?イングランド

🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

……

🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿

イングランド?

🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿

……おい!

沈黙を貫いたイングランドの目の前には地面に蹲っているであろうイギリスの姿がどこにもなかった

🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

あの子が……どうやらどこかへ行ってしまったようです

🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿

は?それってどういう……?

🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

私が探してきます……貴方はその2人から事情を絞り出してください……

🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

……いいですね?

その時のイングランドは、普段のように優しく紳士的な雰囲気から豹変して、まるで別の人格が乗り移ったかのような雰囲気となった。

🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿

?!……わかった……

🇯🇪

…ねぇスコットランド

🇯🇪

僕達も一緒に……

🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿

行くな!

🇯🇪

?!

🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿

ど、どうした……?

🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿

行けば……あいつに襲われるだけだ……

🇯🇪

どうしてそんな事が……?

🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿

……分からない……けど……

🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿

けど……なんだ?

🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿

…………

一方その頃、イングランドはイギリスが向かって行ったであろう場所までに行き、イギリスを探そうとしていた

🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

きっと……ここら辺にいるはず

🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

あの時……一瞬だけ瞬きした時、あの子の姿がなかった…

🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

ふと後方を見たら、怪しい影のようものがあった……

🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

だからここにいるはず……

🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

イギリス〜!何処へ行ったんです〜?

🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

何もしませんので〜出てきたらどうですか?

呼びかけても、林の中ではこだます声だけが無情にも響いていた。

🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

……そうですか

🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

結局は、この手段でないといけないようですね。

そういうと、胸の内側ポケットに挟んであった短剣を出し、スーツを脱ぎ白シャツの左側の袖を巻き、左手首を軽く切った。

🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

これなら出てくるでしょう……さあ、姿を現してください!

その瞬間、カサカサっと何かが近づく音が周辺に鳴り響き、瞬きもしないうちに逃げたイギリスが戻ってきた。

その姿は異様で、爪が以前よりも長く鋭く、牙も少し長くなって、瞳は完全に赤く染まり瞳孔が猫のように縦長い鋭い形になっていた

🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

……やはり「あの人」の言う通りになってしまいましたね

何も言わずそのまま勢いよく怪我した所を噛もうとするイギリスをイングランドは持ち前のバーティツで一撃で気絶させた。

🇬🇧

がぁぁ……

🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

まさか…あれだけで声も……

🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

……しばらくどうするか考えましょうか

イングランドが屋敷に帰って来た時、待っていたほかの三人はそれぞれの席に着きただ沈黙がその場にあった。

🇯🇪

あ……イギリス……?

🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿

妙な気配がするけど……これは…?

🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

……説明はあと、スコットランド

🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿

なんだ

🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

この子をあの部屋に…

🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿

あ、ああ……

スコットランドがまたあの地下牢にイギリスを運びに行く最中、イングランドは連れ出した二人に普段通りな口調で問いかけた

🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

それで本題に入りますが……

🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

なぜ、あの子を外に?

🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

それに……私の許可なしに…です

🇯🇪

……

🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿

……

普段通りの口調なのに、見えない圧力がその空気を押し込み答える事ができず、ただ沈黙してその場を終わらせたいと言う一心で、ただ俯いたまま何も言わなかった。

🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

……そうですか

🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

何も、答えてはくれませんか

🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

……あまりこのような事はしたくないんですが…

🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

しばらくお2人には「罰」を与えます

🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

その期間が終わるまで、反省してください……

🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿

……だから言ったんだ

🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿

やめとこうって……

🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿

なのにお前は……なんで……

🇯🇪

だって……イギリスが可哀想なんだ…

🇯🇪

見捨てられない……あんな監獄のような所に閉じ込められてるイギリスが……

🇯🇪

可哀想で……どうしようもないんだ……

🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿

はぁ……ほんとお人好しだな。

🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿

かつて泣き別れになった「あいつ」とそっくりだ。

🇯🇪

あいつ……って?

🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿

いや、なんでもない……

🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿

しばらくはお互い話せないが……

🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿

次は、何とかしてイギリスを解放してやろう

🇯🇪

?!……うん!

誓い合った二人の元に、何やら準備ができたイングランドがやってきた。

🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

では、行きますよ?

🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

本当ならこんな事はしたくないのですが……反省のため2週間は部屋に幽閉します。

🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

それも別々。いいですね?

🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿

ああ

🇯🇪

(黙って頷く)

🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

……着いてきてください。

イングランドの冷たい背中を2人は手を繋いで案内されるがまま、それぞれの部屋へ向かった…

一方その頃、スコットランドはイギリスを抱えながら地下室の部屋に連れていき、棺桶のベットへゆっくり下ろした。

🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿

……イギリス、お前もあいつなんかから逃げたかったんだな

🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿

それを二人は分かってた。

🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿

そして、あいつから罰を受けることを覚悟して……

🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿

本当に、いい奴らだ……俺とは違って。

🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿

……しばらくは、出れないと思うがいつかその夢が叶う

🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿

それまで……待ってろ。

そう言ってイギリスの頭を撫でていると、上からスコットランドを呼ぶ声が聞こえた

To be continue……

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コメント

5

ユーザー

日本家を出しテクダサイ

ユーザー

勿論今回も神作だったのでいいねを1000にしておきました☆これからもヴァイス様のペースで頑張ってください!

ユーザー

どうも〜久しぶりに書いたので色々クソだと思いますが、お許しを〜😭

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