/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
いつもの朝、私は嫌な夢を見た。
それは、白いレースの何者かが階段を登る夢だった。
りさ
やだなぁ。朝から
りさ
やけに奇妙な夢だった…
あかね
おはよう🌞何、元気ないじゃん
りさ
それがなんか変な夢見て。白いレースの人が階段を一段登る夢。
あかね
一段？白いレース？
あかね
気のせいじゃない？
りさ
正夢とかあるから怖いよ。
たくみ
おはよ✌️りさ顔色悪くね？
りさ
まぁ、朝から悪いもん見て。
あかね
たくみなら知ってるんじゃない。あんた心霊とかオカルトに詳しいよね。
りさ
今日夢で白いレースの人が階段を
たくみ
それ！やばいぞ！
たくみ
有名なんだよ。その話。階段を一段、毎晩上がるたび…
あかね
なによ。言いなさいよ。
たくみ
いや、これ以上は言えない。とにかく気をつけろ。
放課後
りさ
私先帰るね。
あかね
うん！また明日ねー👍
あかね
あ、レースの人には気をつけてね
りさ
うん…またね。
数時間後
りさ
やば。学校に資料忘れた！あかねに送ってもらお。
りさ
資料送ってくれー🙏
数時間後
りさ
あかね遅くない？下校時刻は過ぎてるよね。
りさ
/s/[storyId]/_components/chat-script-render/op/miss-call/assets/call-miss.da4ebd87e4b3bbc2.png)
不在着信
りさ
…⁉︎
たくみ
りさ落ち着いて聞けよ。
りさ
なによ、こっちは暇じゃないの。
りさ
え。ねぇこれって
たくみ
あかねは死んだ。
たくみ
俺が言えなかったのは…レースの人が毎晩一段上がるたび、周りの人間もしくは大勢が犠牲になり、やがてお前を蝕みお前を殺す。
りさ
…うそ。
りさ
どうしたらいいの⁈ねぇ。答えて！ねぇ⁉︎
たくみ
俺にも分からない。
りさ
りさ
なによあんた、オカルトのこと詳しいんでしょう！ねぇ！
りさ
無視しないで…
夜
りさ
私が寝たら明日誰か死ぬ。
りさ
それに自分のところに来て私が殺されちゃう。
りさ
よし
りさ
今日はオール。頑張って起きる。
りさ
私が死ぬのいつなんだろ。家族も友達も死ぬのかな。
りさ
なんで、こんなことに。
翌朝
先生
みんなには悲しいニュースがある。堀田が残酷な姿で殺された。
先生
次は自分かもしれない。犯人が捕まるまで油断はするな。
りさ
犯人なんていないのに…私の中にいるのに。
りさ
あぁ。眠い。
りさ
1時間目は寝よう。だって、夜じゃなきゃいいんでしょう。
私は何かに連れ去られるように眠ってしまった。
再び起きたのは煙臭い匂いだった
先生
火事だ！外に出ろ！
生徒たち
はやく！
生徒たち
おすなよ！バカ！
りさ
逃げなきゃ！！
生徒たち
どこから火が出た⁉︎
生徒たち
西校舎⁈おい、西校舎って1年と3年がいる校舎じゃ…
りさ
1年と２年が誰もこない。
たくみ
りさ、お前寝たのか。あーあー。また犠牲者が出る。笑笑
りさ
なに笑ってんの⁉︎人が死んだのに
たくみ
いつか死ぬならどうでもよくない？お前が人類最後の人間になったりして笑
りさ
…。
この火事でのべ、300人が焼死した。
でも、コレは始まりに過ぎない。
りさ
この1ヶ月で私は7回寝てしまった。
りさ
あかねが変死体で死んだ
りさ
次に火事で数百人
りさ
殺人鬼が暴れて数十人が死んだ
りさ
世界の中心で大量に薬物がまかれ数億人が死んだ。
りさ
旅客機が相次いで墜落
りさ
大地震が発生
りさ
海水面の急激な上昇
りさ
私。何人殺したの。
生徒たち
このクラスも10人だけになったね
生徒たち
先生も友達も死んだ。
りさ
たくみも死んだ。
りさ
…
生徒たち
ねぇ、もう死なない？だって生きる意味ある？
りさ
は？なに言ってんの！
生徒たち
いいんだ。
りさ
ねぇ…
私は突然の眠気に襲われ寝てしまった。
りさ
…はっ！
そこには窓が割れて生徒が転落していた。
りさ
っ…
世界の人口は数百人と減ってきた
もちろん今日も数百人死ぬ。
りさ
最後の1人。
りさ
になった。
りさ
⁈
レースの人
お前を殺しにきた。
りさ
ねぇなんでこんなことしたの⁉︎私はなにもしてない。
レースの人
…。お前を殺す！
りさ
⁉︎
痛みはなかった。私は死んだ、？
りさ
夢？
りさ
はっ！夢。
りさ
あかね
りさー。迎えに行くよー
たくみ
おはよ。
りさ
夢か。なんだぁ夢かぁ。
りさ
あかねとたくみまってて！
りさは知らなかった。正夢を。
この後同じ悲劇が起こることを知らなかった。
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
