矢の先には何もなく
ただの切り傷で済んだ
北斗
ありがとうございました
樹
あ"ー、まじ寿命縮んだ
そう言って俺の方に頭を埋める
北斗
ごめんって樹、
北斗
次は何かあったら先に樹呼ぶから、
樹
うん、まじそーして
樹
てかもう離れないわ
頭をあげ、次は俺の顔を触りたくる
樹
俺、お前がいねえと、、、
舎弟
樹ー!!○○さん呼んでるぞー!!
樹
おう、絶対動くなよ、!
北斗
ぇ、あ、うん
樹は今何を言おうとした?
俺はなんでこんなにドキドキしてるんだ?
前から薄々気づいてたけど俺まさか、
樹のこと好き?
俺はずっと前から北斗のことが好きだ
俺が高校生の時約10年前に親から虐待されていた俺は家出をした
その時拾ってくれたのが○○さんだったんだ。
その時6歳だった北斗は人見知りでずっと○○さんと☆☆さんの後ろに隠れてた。
まるで昔の自分を見ているようで何もしてはいられなかった
話しかけると実はおしゃべりですぐに打ち解けることができた
いつ頃だろうか
俺が北斗に対して好意を持ち始めたのは
気づいた時にはたまらないほど好きだった
ちょっとした仕草も話し方も表情も全てが愛おしく目が離せなかった
愛してやまない人が怪我をしたなんて聞いたらそりゃ必死になってしまう
ごめん、許して欲しい
きっとこんな感情は持ってはいけない
この気持ちは伝えることなく散ってしまう。
樹
俺、お前がいねえと、、、
舎弟
樹!!○○さんが呼んでるぞー!!
樹
おう、お前絶対動くなよ、!
北斗
ぇ、あ、うん
俺、今何しようとした?
伝えても北斗を困らせるだけ
仕事に集中しよう。







