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フラニー
俺は人気のない場所にいた。
そしたらフラニーが縄を持って来た。
ゾーイー
フラニー
ゾーイー
…察した。
今すぐにでも止めないと。
ゾーイー
フラニー
ゾーイー
フラニー
フラニー
ゾーイー
ゾーイー
ゾーイー
俺が泣き崩れてる間に フラニーは木に縄を括りつけた。
ゾーイー
フラニー
フラニー
フラニー
フラニー
ゾーイー
ゾーイー
もう彼女の耳には届いていない。 俺は遅かった。
ゾーイー
フラニーまで俺を一人にするのか…?
俺はフラニーの身体に触る。
フラニー
もう何も喋らない。 何も感じない。
彼女には首を括った跡ある。
本当に信じたくない。
ゾーイー
ゾーイー
フラニー
フラニー
生涯孤独の壊獣に夢を見せてくれたのは
フラニーしかいない。
フラニー
フラニー
フラニー
ゾーイー
ゾーイー
ゾーイー
フラニー
フラニー
フラニー
ゾーイー
ゾーイー
唸っても
唸っても
フラニーの 「大好き」 という言葉は
本当に 聴こえないんだ。
俺はフラニーのおかげで 世界が大好きになったというのに
なんで置いていくんだよ…
ゾーイー
ゾーイー
フラニーが奏でたメロディが聴こえる。
これは幻聴なのだろうけど
最後、フラニーが背中を押してくれた気がした。
フラニー
そう言ってくれたような気がした。
俺を初めて「大好き」と言ってくれてのは
世界にたった一人しかいなかった 「フラニー」だ。
とても、綺麗な
「フラニー」という名前の女性。
俺が初めて愛した人も
「フラニー」だった。
相思相愛だったんだなって。
あのときは幸せだったなって。
本当に、出会えてよかった。
この世に「レーン」が誕生したのも
「フラニー」がいたから。
フラニーの死体は俺が燃やした。
あの約束通り、俺の手で燃やした。
フラニーは幸せだろうか。
ちゃんと寝ているのか。
そんなことしか考えられなくなっていた。
ゾーイー
天にも地にも召されずに
花はフラニーの墓に咲く。
「親愛なるあなたは火葬」