『性別』
それは誰もが持つ
『個性』
そして生まれたと同時に
与えられる最初の
贈り物
でも
贈られてきた大切な個性と
相性が合わない人もいる
でもそれも
『個性』
だよね? でも...
理解してくれる人は少ない
そんな私の過去を話そう
橘 香織 16歳 (タチバナカオリ)
私にはある秘密がある
それは...
『性同一性障害』
簡単に説明すると
身体の性別と
心の性別が
一致してない事
私の場合は、
身体は、『女の子』
心は、『男の子』
私の逆の人も居る
今は世間にも
理解してくれる人が増えたけど
まだまだ全然いないし
私が保育園児の時なんて
気持ち悪がられる毎日
正直辛いし
親にも理解されない
誰にも認めてもらえないと知った 私は...
この障害いや
この『個性』を
誰にも話さまいと
幼い心に誓った
今は、外へ出る時は
『普通の人』として過ごす毎日
『普通の人』って何?と思うが
そうでもしないと
気持ち悪がられて
自分から周りが離れていくのが 目に見えていた
『こんな生活が嫌だ』
『こんな自分が嫌だ』
『こんな世の中が嫌だ』
そうずっと
この16年間思っていた事
私がこの個性を持っていると 知っている人は
「大丈夫だよ!」
「私・僕等が居るよ!」
「相談してね?」
なんて上辺だけの言葉や
口先だけの思いを
並べている
本当に気にかけているなら
普通に接してよ!
私は...!
誰かに認めて欲しかった わけじゃない!
『普通の人』
『身体と心が一致している人』
ただただ…
普通になりたいの...
それなのに
「性同一性障害何だって可哀想に」
「辛いだろうね」
「私達でも話聞いてあげよう」
そんな言葉しか聞こえないし
そんな会話しか話してない
私が普通の人として
頑張ってきた努力は何なの!
一体何なの!
もう...
どうしたらいいの?
毎日友達とたわいもない話して 過ごしたかった
毎日帰りに寄り道したりして みたかった
誰かを好きになって
告白しようかしまいか
友達と考えたりしたかった
もうこんな事思っても
遅いのに
今更ダラダラと
思いが溢れてくる
ただ心で思っていた事が
けして行動には移せなかった事が
溢れ出てくる
またこんなふうに
行動出来ない自分になるだろうか
またこんなふうに
自分を守りに行き
周りとの壁を作る自分に なるだろうか
今更後悔しても遅い
それなら
もう全てを置いて行こう
この身体も
この気持ちも
そして...
この『個性』も
さようなら私
コメント
2件
これって最後自☆☆☆たんですか? (あ、違ったらごめんなさい💦) 私,以前障害を負っている方とお話した時に「可哀想って思うより頑張れって応援してほしい。」って言われたことがあるので、私は可哀想って思わないようにしてます。 関係無い話になりましたが今回もとても良い作品でした✨✨