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朧月雫

ふぅ…結構たっぷりだった…

クレープを食べた私達は

外へでた

外には6,7人くらいに並んでおり

中の入り口あたりは人でいっぱいだった

宇佐美明日香

雫さんが食べてたいちごとブルーベリーのやつ

宇佐美明日香

すごく美味しそうでした!!

朧月雫

明日香ちゃんのも

朧月雫

たっぷりのバナナとホイップクリームに

朧月雫

カラフルなアラザンのトッピングで

朧月雫

すごく可愛かった!!

宇佐美明日香

とっても美味しかったです!!

宇佐美明日香

また今度来ましょう!!

また今度

朧月雫

(なんだろ…とっても嬉しい…)

朧月雫

(なんか高校生に戻ったみたい)

朧月雫

(あれ?私って高校生のときどんな生活してたっけ)

朧月雫

うん!!そうだね!

宇佐美明日香

このキウイのやつもいいなー!!

外のメニューを見る明日香ちゃん

朧月雫

見てる人の邪魔でしょ?

朧月雫

帰るよ

宇佐美明日香

はーい

宇佐美明日香

雫さん!!

朧月雫

(あ、そっか)

朧月雫

(私、高校生のとき部活やってない…)

宇佐美明日香

雫さん?

朧月雫

朧月雫

何?

宇佐美明日香

だーかーら!

宇佐美明日香

次行きたい場所あります?

朧月雫

いや、特にないけど…

宇佐美明日香

じゃあ響さんに頼まれていた事を…

朧月雫

響君に?

明日香ちゃんは小さいリュックをおろして

探しものをしている

宇佐美明日香

あった!!

明日香ちゃんは軽快にジャンプして

振り向いた

宇佐美明日香

行くでしょ?

宇佐美明日香

響さんの家!!

朧月雫

ひゃーー

朧月雫

大きい…

目の前にはとても綺麗な

高層マンションがたっていた

宇佐美明日香

ここです!!

朧月雫

え…こんなに大きいところに住んでるの?

宇佐美明日香

はい!

宇佐美明日香

響さんいわく、

宇佐美明日香

「医師で、独り暮らしの男で」

宇佐美明日香

「家系も医師だし」

宇佐美明日香

「中央病院はの医院長俺のお父さんだし」

宇佐美明日香

「もう二つ従兄弟の人が病院持ってるから」

宇佐美明日香

「お金がある」

宇佐美明日香

って言ってました!!

朧月雫

流石…

朧月雫

ってか中央病院…響君のお父さんが医院長さんなんだね!

宇佐美明日香

あ、知らなかったんですか?

朧月雫

うん。初耳

宇佐美明日香

中央病院に過去使われたんですか?

朧月雫

うん。

朧月雫

学生のときに

朧月雫

社会人になってからは通いにくくなったから

朧月雫

北病院にしたの

宇佐美明日香

なるほど

朧月雫

大学生のときに

朧月雫

中央病院に入院したのが最後かな…

宇佐美明日香

そうだったんですね

宇佐美明日香

答えるの嫌だったらいいんですけど

宇佐美明日香

何回くらい入院したんですか?

朧月雫

うーん…

朧月雫

わかんない!

朧月雫

学生のときは家より病院にいた時間のほうが長いし笑

宇佐美明日香

なるほど…

宇佐美明日香

私、雫さんのお手伝い頑張ります!

朧月雫

え?今日だけじゃ…

宇佐美明日香

いいえ!

宇佐美明日香

どれくらいか…

宇佐美明日香

ずっとです!

朧月雫

あ、そうなの!!

朧月雫

ありがとう

朧月雫

ってかなんで私にお手伝い?

朧月雫

響君のほうが必要では?

宇佐美明日香

えーっと…

宇佐美明日香

まあまあその事は部屋に入ってから

宇佐美明日香

お話します!

朧月雫

え?あ、うん

宇佐美明日香

とりあえず

宇佐美明日香

佐山響宅

宇佐美明日香

ホームツアー

宇佐美明日香

しましょう!!

朧月雫

わぁ…

朧月雫

綺麗…

宇佐美明日香

本当ですね…

朧月雫

ってか私先に入ってよかったの?

宇佐美明日香

なんか、今日夜勤らしくて

宇佐美明日香

で明日の昼間は寝てるし、

宇佐美明日香

明後日でも時間が遅くなるし

宇佐美明日香

急にしちゃったし

宇佐美明日香

1週間後だから早めに見ときたいだろ

宇佐美明日香

って事で、

朧月雫

へぇ…

朧月雫

(意外と……いやいや)

朧月雫

(響君……怖いんだよな…)

宇佐美明日香

ん?どうしました?

朧月雫

ん?

朧月雫

あ、なんでもないよ!!

宇佐美明日香

えー

宇佐美明日香

まあ、いっか!

宇佐美明日香

よし!!他の部屋も見よう!!

宇佐美明日香

あそこの部屋が

宇佐美明日香

雫さんの個室です

朧月雫

(ちゃんとプライバシーを守ってくれるんだ…)

朧月雫

広いねこのお家…

宇佐美明日香

いやー本当に…

宇佐美明日香

一人で暮らすのには十分すぎる…

宇佐美明日香

あ、さっきの話をしますね!

朧月雫

う、うん!!

宇佐美明日香

私、宇佐美明日香は

宇佐美明日香

中央病院のちょっと特別な看護師です

朧月雫

特別?

宇佐美明日香

あ、いや、普通の看護師です

宇佐美明日香

ちょっと違うのが介護師の資格を持っています

宇佐美明日香

響さんが響さんのお祖父様

宇佐美明日香

中央病院の理事長にあたいする方に

宇佐美明日香

難病の雫様に

宇佐美明日香

介護が必要だと言いまして

朧月雫

(介護?)

もやっとする

朧月雫

私に介護が必要だと響君は思っているの⁉️

宇佐美明日香

雫さん落ち着いてください!!

宇佐美明日香

それは表面的な話で

宇佐美明日香

本当の理由は

宇佐美明日香

雫さんのためなんです

朧月雫

どういうこと…?

宇佐美明日香

雫さん…

宇佐美明日香

この前オフィスで倒れましたよね?

朧月雫

うん…

宇佐美明日香

その前倒れたのはいつですか?

朧月雫

5か月前くらい…

宇佐美明日香

でも学生のときは小学生から高校生まで

宇佐美明日香

一回も倒れていませんよね?

朧月雫

うん…

宇佐美明日香

悪化しているんですよ

朧月雫

そ…それは!

宇佐美明日香

オフィスや駅

宇佐美明日香

スーパーなどの人がいる場所なら

宇佐美明日香

誰かが助けてくれる

宇佐美明日香

でもこんな高層マンションのところで倒れたら

宇佐美明日香

誰も気づいてくれません

宇佐美明日香

それをなるべく回避するために

宇佐美明日香

私が雫さんのサポートをします

宇佐美明日香

まぁ、メイドみたいな役割ですね

宇佐美明日香

あ、あと

宇佐美明日香

雫さんの仕事のサポートも全力でします

宇佐美明日香

これは言うなと言われてたんですが、

宇佐美明日香

響さんの要望は

宇佐美明日香

雫さんが

宇佐美明日香

普通に生活して、普通に仕事に熱中できて

宇佐美明日香

自分の命日を数えない

宇佐美明日香

充実した時間を沢山過ごしてほしい

宇佐美明日香

毎日笑顔で生活してほしいと

宇佐美明日香

言っていました

朧月雫

(響君…そんなこと考えてたんだ…)

素敵な夢だと思う

誰よりも

朧月雫

(なんだっけ)

朧月雫

(誰だっけ…)

朧月雫

(誰の言葉だっけ…)

宇佐美明日香

まあ、お手伝いさんとして見てください!!

朧月雫

ありがとう明日香ちゃん

なんか涙が…

どうしたんだろ…

宇佐美明日香

雫さん?!

朧月雫

響君ありがとう…

朧月雫

本当に…

朧月雫

ありがとう!!

私はとある日を思い出した

私がまだ小学生2年生のとき

小児棟

7月にまだ入ったばかりで

私は8月の2日

大きな手術を控えていた

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