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wrwrd.短編集

4 - もう一度 kn×syp (9周年記念)

♥

472

2019年11月03日

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ゾム

なんで逃げるん?

ゾムさんだ。

コネシマ

霧生、すまんな...

コネシマ

ちょっと二人にさしてくれ

ゾムさんは、何かを察したのか店へ戻っていった。

俺は先輩に手を引かれ、無言で歩いて行った。

先輩の家に着き──

コネシマ

ショッピくん

名前を呼ばれた。

ショッピ

はい...

小さく、掠れた声で返事をした。

何を言われるのか分からなくて、怖かった。

そして、先輩が口を開いた。

コネシマ

会いたかったッ...

先輩は俺を優しく抱き締めた。

温もりを感じた。

ショッピ

せんぱい...

コネシマ

なんで急に辞めんねん...

コネシマ

一言ぐらい言うてぇや...

今にも泣きそうな声でそう言った。

先輩には迷惑を掛けたくなかった。

だから、先輩には言わなかった。

コネシマ

ショッピ、今から話す事は信じやんでもええ

コネシマ

だから、聞くだけでも聞いてくれ...

先輩があまりにも真剣な顔でそう言うので、俺は抱き付かれながら頷いた。

コネシマ

俺が初めてショッピくんと会った日、覚えてるか?

ショッピ

覚えてます...

コネシマ

めっちゃ雨降ってたよなw

コネシマ

ショッピくんが傘貸してくれへんかったら、俺風邪引いとったわ

そう、俺が先輩と出会った日は大雨だった。

傘を差して、大雨の中大学から家へ向かっていた。

すると、公園の屋根があるベンチに座り込んでいる人を見つけた。

大雨なのに、半袖半ズボンという今にも風邪を引く服装の男。

その男が、先輩だった。

俺は男の方へ近付き、折り畳み傘を差し出した。

コネシマ

ん?くれるんか?

男は、関西弁で嬉しそうに言った。

俺がそう言うと、男は急に立ち上がって俺の肩を叩いた。

ショッピ

傘あるので、いいですよ

コネシマ

いやぁ、めっちゃ困ってたんよ!

コネシマ

あ、君名前なんて言うん?

ショッピ

えと、藤堂 海里(とうどう かいり)です...

コネシマ

海里か、ええ名前やな!

男は元気良く言った。

俺は、その時に違和感を感じた。

この人と話していると、何故かドキドキする。

コネシマ

あ、俺は小根太郎って言うねん!

ショッピ

面白い名前ですねw

コネシマ

ピロンッ♪)

男のスマホから音が鳴った。

コネシマ

あ、忘れとった?!

コネシマ

海里、LINE交換しよ!早よ!

ショッピ

え?あ、はい...

急に言われたので、意味も分からずにスマホを差し出してしまった。

コネシマ

ん、すまんな!

コネシマ

じゃあまたな~!!

俺は走り去って行く男に手を振った。

今思えば、あの時に言っていた「また」が俺と先輩を繋いだのかもしれない...

コネシマ

...あの時から好きやってん

ショッピ

へ...?

コネシマ

ショッピくん、好きやで

先輩は、俺に軽い口づけを交わした。

ショッピ

せんぱいッ...グスッ

ショッピ

すき、おれもッ...グスッ

コネシマ

?!

コネシマ

ふふ。そうか、両想いやな

ショッピ

われわれだやめて...さみしかったぁ...グスッ

ショッピ

せんぱいに、あいたかったぁ...グスッ

コネシマ

おん、俺も一緒やよ

コネシマ

ショッピくんに会いたかった

コネシマ

もう、一生離れやんといて?

ショッピ

はい...はなれ、ませんッ

コネシマ

皆んとこ行こか

ショッピ

うん...グスッ

       

       

        

      

先輩、先輩に会えて良かったです。

先輩は、俺を一生愛してくれますか?

死ぬまでっすよ?

...なーんてねw

     

     

     

     

    

ショッピ

愛してます...(ボソッ

      

      

      

      

      

       

      

もう一度

      

      

     

     

     

ショッピ

これからも、○○の主役は我々だは続きます───

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472

コメント

13

ユーザー

待って好きだ!

ユーザー

ああもう神か?

ユーザー

はいっ、!神作品~(*´∀`) 続き出てて嬉しかった~!

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