ゆあん
鈴木先生
ゆあん
鈴木先生
ゆあん
鈴木先生
ゆあん
鈴木先生
午後5時 今俺はなお兄と橙乃先生鈴宮先生 を連れて居酒屋に来ている。
まだ暗くなりきる前の時間帯なので 人はそれほど多くなく 居酒屋特有の賑やかさは あまり感じられない。 だが実習生の為の「勉強」を装った 実質飲み会のようなこの時間は 今は客が少ないなりにもそこそこ 盛り上がっているんだと思う。
ゆあん
俺もさっきの事さえ無ければ もっと楽しめたんだろうな……。
お店に着いてから約20分。 お酒も回りより加速して盛り上がりが 増してくるであろう時間帯の中だが 俺はそんなことよりも何よりも さっきのじゃぱぱが頭から 離れない訳で。
廊下で話した時こちらへ背を向ける前に 一瞬見せたどこか諦めたように悲しそうに笑った顔が体育祭のあの時とどこか 重なって見えた。
結局あの後去っていくじゃぱぱを 引き留めようとする前に 鈴木先生がやってきたので そのままの流れで ここまで来てしまったのだ。
きつく言いすぎてしまったことを まだ謝れてもいないし じゃぱぱが何を考えて いたのかも分からない。
更にはそっちばかり思考が 引っ張られてしまっていたおかげで 先程から鈴木先生の話を 全然聞けていなかったようだ。
そんな俺の異変に対して あの鈍感ななお兄でも 気付かないはずもなく。
なおきり
ゆあん
なおきり
ゆあん
向かい側に座って会話している 2人の実習生に聞こえないくらいの ボリュームで淡々と詰め寄ってくる なお兄。 ……結局こういうタイプが 1番厄介だよなぁ…。
ゆあん
ゆあん
なおきり
友達の話、は大抵自分の話。
騙されてくれる訳が無い、 自分でも笑ってしまうような ありきたりな導入の仕方で なお兄に相談を仕掛ける。
…これを素直に友達の話なのだと 信じる人なんているのかなぁ なんて思いながらも 今はそれに縋るしか無かった。
ゆあん
なおきり
なおきり
ゆあん
なおきり
明らかに俺の話だと気付いている なお兄。 あまりの隠しの下手さに 笑ってしまっているんだろう。 だけどそれでも静かに友達の話という事にしながら話してくれた。
……やっぱなお兄に話して良かった。
なおきり
なおきり
ゆあん
ゆあん
なおきり
ゆあん
なおきり
目を見開き声を荒らげた なお兄を鎮める。
あまりの衝撃にびっくりしてしまった らしく軽く咳払いをしながら 誤魔化し話を戻した。
……まあ無理もないか。
なおきり
ゆあん
なおきり
ゆあん
ゆあん
なおきり
ゆあん
なおきり
なおきり
なお兄はそう言って向かい側に 座っている2人のことを見つめる。
……もう全部バレてんなぁこれ笑
なおきり
ゆあん
なおきり
なおきり
ゆあん
なおきり
ゆあん
ガタン!
再び訪れたあまりの衝撃に 今度は俺の方が座っていた椅子を 大きく揺らして立ち上がってしまった。
…いやそこまでバレてんの、 今の流れで分かるもんなの? ……いやもしかしてもふくんに 入れ知恵された?
……頭は完全に混乱状態。
先程から待っててくれていたが 流石の異変に鈴木先生と佐藤先生も 会話に参加してくる。
鈴木先生
ゆあん
鈴木先生
ゆあん
鈴木先生
ゆあん
ゆあん
ゆあん
鈴木先生
なおきり
鈴木先生
なおきり
佐藤先生
ゆあん
鈴木先生
ゆあん
なおきり
佐藤先生
鈴木先生
ゆあん
2人とも礼儀正しいよな。 鈴木先生も今は酔っ払っている だけだし。
なお兄がいい感じに捌いてくれた おかげですんなりと店を後にすることが 出来た。やっぱ流石だな笑
帰り際にさっきの話 明日詳しく聞かせてくださいよ。 とニヤニヤ楽しそうに言ってきたなお兄に明日も相談するかは置いておいて。
人に話したことで大分心が軽くなった俺はそのまま3人と別れて帰路に着いた。
なおきり
ゆあん
ゆあん
もふ
翌日、朝の会議を終え教室へ 向かうまでの間の時間で なお兄ともふくんと話をしていた。
もふ
ゆあん
なおきり
ゆあん
もふ
ゆあん
ゆあん
もふ
ゆあん
もふ
なおきり
ゆあん
もふ
ゆあん
なおきり
もふ
ゆあん
教室へ向かおうとなお兄ともふくんと 廊下を歩いていると少し先でじゃぱぱが 同じ教室へと向かっていくのが見えた。
ゆあん
もふ
なおきり
ゆあん
もふ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
後ろで騒ぎすぎていたせいで その声が前にいたじゃぱぱの耳まで 届いたようで。
じゃぱぱはこちらへ振り返って そう言った。
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
気付いたらなお兄ともふくんは 既にいなくなっていて 今この長い廊下にいるのは2人だけ。
お互い長い沈黙が流れる中 それを先に破ったのはじゃぱぱだった。
じゃぱぱ
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
じゃぱぱ
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
クラスメイト
じゃぱぱ
クラスメイト
じゃぱぱ
ゆあん
謝罪する暇も与えられず いつもならもう少し長く続くはずの じゃぱぱとの会話はクラスメイトの 声によって遮られた。
……多分じゃぱぱの意図的に。
そしてそれからというもの じゃぱぱと話せる機会は ありとあらゆる形で減っていき 俺がじゃぱぱに話しかけようとしても いつも何らかの理由をつけて さりげなく躱されるようになった。
俺は多分、じゃぱぱに避けられてる。
ゆあん
鈴木先生
ゆあん
ゆあん
鈴木先生
ゆあん
鈴木先生
鈴木先生
ゆあん
ゆあん
鈴木先生は必死に俺を 元気づけようとしてくれている。
やっぱりいい人なんだなぁ……。 こんなんじゃぱぱが 惚れてもおかしくない。
……まあそれでも絶対、渡さないけど。
今まで若干弱腰だったけど まだ可能性はある。 鈴木先生のおかげで返って火がついた。
ゆあん
鈴木先生
よく考えてみれば 確かにじゃぱぱに一方的に避けられてる だけで落ち込むのは違うよな。 最近は話しかけて駄目だったら そのまますぐ諦めて 勝手に落ち込んでたし。
じゃぱぱから来ないなら 俺からガツガツいけばいいんじゃん。
じゃぱぱが躱せないくらいに。
そして俺はその決意のまま じゃぱぱの元へと向かった。
コメント
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やっぱ、なお兄流石だわ~
盛り返しがどうなるのか…!! なお兄もふくんゆあんくんが仲良しでよきですね😊