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わたしは、驚いて後ろを見てみた。
そこには、にたぁっと笑ったミミの顔と、じんわりとのびている手が、視界に入った。
雪菜
ミミ
雪菜
ドックンドックンドックンドックンドックンドックンドックンドックンドックンドックンドックンドックンドックンドックンドックンドックンドックン 驚きを隠しきれない……
そんなことをいっているうちに、ミミは、走ってこっちに来た。
雪菜
私は、走った。逃げなきゃ!それが私の心の中の叫びだった。
あれから五時間……どんどんミミの足が速くなっていき、私も息切れするほどになってきた
雪菜
ミミ
雪菜
ミミ
雪菜
次速くなると、私の半分の速さになる。ちょうど12回目、
時間です!
雪菜
ミミの足が速くなって、少し髪の毛を触られた気がした。 一気に血の気が引く。 やばい! でも、ミミは何も言わなかった。
雪菜
ミミ
雪菜
この子……なんなの!
ミミ
雪菜
雪菜
ミミ
雪菜
ミミ
雪菜
ダッ!
私は本気で走った。 ミミに追いつけなくなるぐらい。手加減なしでいいと言われた瞬間私の足が勝手に速くなったのだ。
ミミ
もう必死だった。 ミミのことなんてどうでもいい。むしろ敵なんだから。ていうか敵に対して手加減してた私が馬鹿馬鹿しい。
雪菜
ミミ
そんな声が後ろから聞こえた。 一気に血の気が引く。
雪菜
雪菜
雪菜
大粒の涙を流し、道にポツポツとしずくが落ちる。
どれくらい走ったのだろう。 多分十時間は経過しただろう。 時間です!という声が、それくらい聞いた気がしたから。
疲れた。少し立ち止まる。
雪菜
しばらく泣いていた私の目は、赤く赤くなっていた。
ミミ
ミミ
足元には、しずくがキラキラと光っていた。
ミミ
ミミ
遠くを見ると、同じ大きさのしずくの道が、遠くまで続いている。
ミミ
雪菜
時間です!
雪菜
ミミ
雪菜
後ろには、満面に笑みを浮かべたミミの姿があった。
第5話 完