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鬼ごっこ

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鬼ごっこ

5 - 鬼ごっこ第5話  ~もう少し~

♥

9

2020年03月01日

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わたしは、驚いて後ろを見てみた。

そこには、にたぁっと笑ったミミの顔と、じんわりとのびている手が、視界に入った。

雪菜

うわぁ!

ミミ

あ、見つかっちゃった……しゃべらなければ良かったぁ……

雪菜

………………………………………………………………………………

ドックンドックンドックンドックンドックンドックンドックンドックンドックンドックンドックンドックンドックンドックンドックンドックンドックン 驚きを隠しきれない……

そんなことをいっているうちに、ミミは、走ってこっちに来た。

雪菜

や、やだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!

私は、走った。逃げなきゃ!それが私の心の中の叫びだった。

あれから五時間……どんどんミミの足が速くなっていき、私も息切れするほどになってきた

雪菜

逃げなきゃ!逃げなきゃ!逃げなきゃ!逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ!!!

ミミ

アハハッ!ねぇ!おねぇさん!

雪菜

なによ!うるさいなぁ!

ミミ

後もう少しで私の足が速くなるよ!

雪菜

え?

次速くなると、私の半分の速さになる。ちょうど12回目、

時間です!

雪菜

うぅ!

ミミの足が速くなって、少し髪の毛を触られた気がした。 一気に血の気が引く。 やばい! でも、ミミは何も言わなかった。

雪菜

え?今、私捕まらなかったの?

ミミ

何がぁ?私は、髪の毛を触って満足じゃないの!ちゃぁんとからだを触って終わりにしたいからね!

雪菜

………………

この子……なんなの!

ミミ

あーあ。おねぇさん速いなぁ……全然追いつけやしない。

雪菜

……

雪菜

ねぇミミ、

ミミ

んー?

雪菜

手加減なしでいいの?

ミミ

もっちろん!

雪菜

ダッ!

私は本気で走った。 ミミに追いつけなくなるぐらい。手加減なしでいいと言われた瞬間私の足が勝手に速くなったのだ。

ミミ

え?っ…速…

もう必死だった。 ミミのことなんてどうでもいい。むしろ敵なんだから。ていうか敵に対して手加減してた私が馬鹿馬鹿しい。

雪菜

ここまで来れば!

ミミ

……おねぇさん速ぁい…………………………………私じゃ追いつけないよぉ……どこ行っちゃったのかなぁ。私がおねぇさんと同じ速さになったらすぐにそっちに行ってあげる。それまで走ってろ……フフフフフフフッフフフフフフフッハハハハハハハハッハハハハハハハハッ

そんな声が後ろから聞こえた。 一気に血の気が引く。

雪菜

幼稚園児なのに、幼稚園児なのに、幼稚園児なのに、なのに!
なんでこんなにおびえてるの!

雪菜

こわい!こわい!はやく!はやく!こんな地獄から目覚めてよ!

雪菜

うわぁぁぁぁぁぁぁん!

大粒の涙を流し、道にポツポツとしずくが落ちる。

どれくらい走ったのだろう。 多分十時間は経過しただろう。 時間です!という声が、それくらい聞いた気がしたから。

疲れた。少し立ち止まる。

雪菜

あれから全然ミミの姿を見ていない。諦めた?後、、、二時間、、いけるかもしれない。

しばらく泣いていた私の目は、赤く赤くなっていた。

ミミ

あれぇ?おねぇさん見当たらないや!これだけ足も速くなったっていうのに!うーんどうやったらおねぇさんの場所が分かるかなぁ。

ミミ

足元には、しずくがキラキラと光っていた。

ミミ

これ、おねぇさんのなみだぁ?

ミミ

ニカ!イヒヒヒヒ

遠くを見ると、同じ大きさのしずくの道が、遠くまで続いている。

ミミ

道しるべ、、、
ありがとう。

雪菜

ふぅ、、、、、、、
全然ミミは来ない!もうすぐで1時間が、経過する。

時間です!

雪菜

よし、あと1時間、!ここで待っていよう!

ミミ

おねぇさぁ~ん!

雪菜

え!!!

後ろには、満面に笑みを浮かべたミミの姿があった。

第5話  完

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